ハーツオブアイアン2 AAR 初心者向けプレイレポート
Heart of Iron II

日本でプレイ中の「初心者レポート」、第7回。

枢軸陣営と共産陣営を打倒し、いよいよ連合国と世界規模の戦いを開始した日本軍。
しかし中東方面では敵がいなくなり、東南アジア方面ではイギリス軍の大部隊の反撃を受けて防戦一方。
そして太平洋ではアメリカ海軍に全くかなわず、日本海軍はボコボコに。
順調に進んでいるのはヨーロッパ方面のみ、と言う状況になってしまいました・・・




第1回から第6回までは、以下のページをご覧下さい。

第1回第2回第3回
第4回第5回第6回

その7 ユーラシア横断

太平洋方面の海戦で大敗、東南アジア方面でも後退することになった日本軍。
そちらで勝てる見込みは現時点ではないので・・・

とりあえず、そちらは忘れることに。(^^;

順調に進んでいるヨーロッパでの戦いに集中します。
1949年、ヨーロッパの日本軍は数と航空兵力の優位でアメリカ軍を押し続け、東欧を次々と占領。
また、イラク&インドの独立によってやることがなくなった中東方面軍をバルカン半島(ギリシャ周辺)に移動させ、この地域の制圧にも乗り出します。

しかしアメリカやイギリスもどんどん増援を送ってきて、ドイツの中心部に入った辺りでだんだん進攻が鈍ってきます・・・
アメリカ軍は戦車+自動車化&機械化歩兵なので陸軍は質で負けており、相手の量が増えてくると辛い。

また、ヨーロッパは狭い範囲にたくさんの土地(プロヴィンス)が密集しています。
そのため1つの土地が小さく、土地と土地の間の距離も狭いです。
アメリカ軍はほとんど全ての歩兵が自動車化されているため移動速度が速く、敗走させて「地上攻撃」による爆撃を開始しても、相手がすぐに撤退を完了してしまうので思うように数を減らせません。

そこで・・・ 大規模な包囲作戦を開始! アメリカ軍を一気に囲い、一網打尽にする事にします!
このゲームの陸軍は、指揮(指揮統制値)がなくなると敗走していきますが、もし敗走先がない場合は部隊は投降・消滅します。
敵を完全に包囲するか追い詰めるかして倒せば、爆撃しなくても敵を消せる訳ですね。



だからヨーロッパでは、航続距離が短いけど威力は強い、近接航空支援機の方が有効だったりします。
と言うわけで、敵が密集している後方に一気に戦車軍団を走らせ、敵の後方を遮断!
逃げ遅れた敵を閉じこめて一斉に包囲攻撃
、そのまま壊滅させる大規模な包囲戦を展開します!


作戦は成功、こうしてこの戦いで連合軍 25 個師団ほどが壊滅。
自動車化されているアメリカ軍は逃げるのが早く、大規模な作戦の割には敵の被害が少なかった気もしますが・・・
しかし元々ヨーロッパのアメリカ軍はあまり兵力が大きくないので、これはかなり致命傷。
そのまま兵力の乏しくなったアメリカ軍を全戦線で一気に攻め立て、爆撃機も一斉に空爆、そのまま攻勢に転じます!

1949年10月・・・ ヨーロッパ東部からアメリカ軍の姿は一時的に消えました。
ヨーロッパの西部は領土を取り戻している「フランス」と、中立国となっている「ヴィシーフランス」によって占領されているので日本はそのままフランス領に進攻。
アメリカ軍が背後にいないフランス・イギリス軍は強くなく、日本軍はどんどん進軍していきます。

このような作戦を、「槌と金床(ハンマーと金床)」と呼ぶ人もいます。
これは鍛冶屋がハンマーで金床の上に置いた金属を叩く様子を表現したもので、敵を食い止める部隊(金床)と敵の後方や側面に回り込む部隊(ハンマー)で挟撃・包囲する作戦です。

ヨーロッパでは定番の戦術表現なので、軍事マニアの人だとこの用語を使う人が結構います。

他に、「魔女の大釜」というヨーロッパ独特の戦争用語もあります。
魔女の釜の中に色々なものが雑多に入れられて、煮込まれている様子を元にしたもので、戦況が混沌としている状態を指します。

戦時中のドイツ軍が使った用語で、そのまま軍事マニアの定番の表現となりました。

当サイトでは使っていませんが、他のプレイレポート(AAR)では良く出てくる用語なので覚えておくといいかも。
ただ、この頃からイタリア半島やバルカン半島(ギリシャ周辺)に、頻繁にアメリカ軍やイギリス軍が上陸してくるようになります。
地中海の制海権は連合国のものなので、アメリカ&イギリスは好きな場所に上陸し放題な訳で、弱いところを狙って頻繁に上陸してきて対処が大変・・・
これを止めるには地中海の入口である「ジブラルタル海峡」と「スエズ運河」を抑えるしかないのですが・・・
制海権がないので海路は使えないし、スエズ運河への道はイラクが中立国になったことで塞がれています。

とりあえずジブラルタルだけでも抑えるべく陸軍は西進を続け、フランスを再びヨーロッパから追い出し、連合国に加盟しているスペインに進入開始。

1950年春、スペインを打倒し、ついに「ジブラルタル海峡」も占領。
日本軍はとうとう東から西まで、広大なユーラシア大陸を横断したのでした。



こうして、ヨーロッパでの進攻作戦は一応の完了を見たのですが・・・

ただ、ヨーロッパでの戦いはまだ終わっていません。
制海権のあるアメリカやイギリスは海岸の土地に頻繁に上陸戦をしかけてきますし、それを防ぐべく日本軍は海岸沿いに張り付いていますが、なにせ海岸線が広いので部隊が足りない!
もちろん負けまくりの日本海軍が制海権を取れる訳もなく、そもそもヨーロッパまで移動できない。

ジブラルタルを抑えたので敵の活動も弱まるかな? と思っていましたが、スエズ運河は空いたままだし、北アフリカもイギリス領のままなのであまり効果がない。
結局、海岸防衛に追われる形になり、「ヨーロッパ制圧」とは言えない状況です・・・



そこで少しでも状況を改善すべく、占領したヨーロッパの国々を独立させる事に。




「ジブラルタル海峡」「スエズ運河」「パナマ運河」などの狭い海峡は、その場所に隣接する陸地を占領している国の船か、その国の同盟国の船しか通行できません。
軍艦はもちろん、海上輸送も影響を受けます。

まずはドイツ!
日本の保護の元、ヨーロッパに「ドイツ第四帝国(?)」が出現!
例のちょび髭の総統は追放されていますが、新生ドイツの誕生です!
復興後の工業力(IC)は 200 を越えており、十分に強国。

ただ、悲しいことに、新ドイツは技術研究が一切出来ない模様・・・
旧ドイツはアメリカによって併合されたので、ドイツの研究チームは全員アメリカに行っています。
ドイツは日本によって再独立した訳ですが、ドイツの研究チームはアメリカでフル活用されており、こういう場合研究チームは母国に帰らないようで、そのため研究チームがないドイツの技術は完全に止まることに・・・

まあ、独立した国は独立させた国の研究技術を引き継ぐので、技術的にそんなに遅れている訳ではないのですが、これ以上の研究がないのはちょっと悲しい。


その後、イタリア・ルーマニア・ユーゴスラビアなどの旧枢軸国のみなさんも独立させ、さながら「ネオ枢軸」が完成!
ただ、独裁的だと国を独立させるたびに国民不満度が急上昇するため、状況を見ながら慎重に独立させていかないといけません・・・
幸い、工業力(IC)がだいぶ増えているため、国民への「消費財」の生産をかなり高めることができ、上がってしまった国民不満度を早く抑える事は出来るようになっています。

これらの国の独立で「パルチザン(反乱)発生率」はかなり減り、これらの国が部隊を生産してくれたら自国ぐらいは自己防衛してくれるだろうから、だいぶ負担は軽減される・・・ はず。



また、連合国の地中海の入口はスエズ運河しかないのだから、ここを何とかすれば地中海での連合国の活動力は相当弱まるはず・・・
と言うわけで、海軍爆撃機をギリシャの「アテネ」に移動、そこからスエズ運河の出口の海域に向かって「艦隊攻撃」と「船団爆撃」の任務を与えて飛ばしてみます。
すると・・・ トンでもないことに!!


画像は新生ドイツの大臣のみなさん。
「ルドルフ・ヘス」という人はイベントで死んでしまうのですが、まだいるということは、そのイベントは起こらなかったみたいですね。



最新版「アルマゲドン」にある「併合した国の研究チームを取得する」の設定を ON にしているための症状です。
その国の研究チームが使われている状態で独立させると、研究チームが帰らないことがあるようなので注意して下さい。
今回のようなケースだと回避はもう出来ませんね・・・



国民不満度が高くなると「政変」のイベントで大臣が総替えになってしまう事があります。
どの辺りの不満度で政変イベントになるかは、国によって異なりますが、日本だと 10 を越えると危険です。
画面をあっという間に埋め尽くすほど「輸送船撃破」の報告ウィンドウが表示されまくり、ゲームがまともに出来ない状態に!

どうやら連合国にとって地中海の出入口はスエズしかないため、連合国の海上輸送ルートがスエズ運河に集中していたらしい。
ものすごい勢いでアメリカ・イギリス・カナダ・南アフリカ・オーストラリアなど各国の輸送船が次々と撃破されまくる!
その報告がゲーム内の1時間ごとに表示されまくり、もうアリエナイ状態!

すぐにオプションのメッセージ設定で、輸送船撃破の報告を「ログ表示のみ」に切り替えますが、その後もログ表示では、ず〜〜っと輸送船撃破の報告がひっきりなしに出続けます。

そしてこの状態は・・・ なんと3ヶ月以上続きました!

いったい何隻沈んだんだ、あの海域で・・・ 軽く数百隻は越えています。 まさにサルガッソー。
連合国の物資&資源輸送は、これにより干上がってしまったに違いない。
北アフリカの連合国部隊も補給不足に喘いでいるはず。
いやぁ、これならスエズ運河、占領できなくて良かったかも・・・ ^^;


こうして・・・ ヨーロッパは一応、徐々に安定していったのでした。




通常、航空機は攻撃開始後5時間で自動的に帰還するのですが、この時の輸送船撃破は敵が多かったためか、帰還せずにず〜っと行っていました…

輸送が集中するポイントを特定してからの船団撃破は、かなり有効そうです。
ただ、東南アジア方面は相変わらず防戦一方。
そして太平洋に至っては、日本本土を守ることしかできない状態。
どう考えてもアメリカ海軍には勝てないし、海軍爆撃機でアメリカ艦隊に地道に被害を与えてはいるものの、世界一の生産力を持つアメリカに対して、それがどれぐらいの意味を持つのかは微妙。
ヨーロッパの方も制海権が取れないと、イギリス上陸はもちろん、アフリカに行くことさえ難しい。

果たして、アメリカに勝つ方法は・・・?



パラドックス社いわく、「これでもアメリカは過小評価している」との事・・・
その8へ続く。