ハーツオブアイアン2 AAR 初心者向けプレイレポート
Heart of Iron II

日本でプレイ中の「初心者レポート」、第3回。

中国との戦いを追えて、一旦戦争がなくなった日本軍。
部隊を再編しつつ、今後どの方面に向かうか思案するわけですが・・・




第1回は こちら
第2回は こちら を。

その3 北上、第二次日露戦争

日本が中国を制覇したその頃、ヨーロッパでは・・・
ドイツがいよいよ軍事行動を開始!
第二次世界大戦」が勃発しようとしていました。

1939年9月末、ドイツはポーランドに宣戦布告。
ほどなくしてポーランドは降伏、ドイツは更に北欧へと進攻を続けていきます。
次々とヨーロッパの小国が枢軸国に取り込まれていき、それに対してイギリスとフランスはドイツに宣戦布告。
こうして世界が大戦争へと突入していきますが・・・

それをボーッと眺めながら、今後日本はどうするべきか思案。
とりあえず、1度目のプレイと同じにはしたくないなぁ・・・ と思います。

さて、その1度目のプレイ、つまり私の「ハーツオブアイアン2」の初プレイはどんな感じだったのかと言うと・・・









いたって史実通りの展開。
ただ、このゲームのイベントや、イベントでの選択には「発生率」「選択率」があり、希にイベントが発生しないことや、史実と違う選択が選ばれる事もあります。
1936年のシナリオで日本でスタート後、最初はやり方や操作方法が解らず四苦八苦。
でも何とかがんばって研究や生産を進め、部隊も中国国境へと運んでいきます。

「盧溝橋事件」が起こって中国と戦争が始まったら、これまた戦争のシステムが解らないため四苦八苦しますが、中国南部に部隊を上陸させて、南北から挟撃する形で中国軍を打破、時間はかかりましたが中国を降伏させました。

しかし中国を占領しても
日本の資源不足は解決していないため、今度は希少資源や若干の油田がある東南アジアに進出を開始、その地方を植民地にしているイギリスやオランダの「連合国」に宣戦布告
イギリスやオランダはすでにドイツと戦争中だったし、アジア方面の部隊は少なかったので順調に進軍していったのですが・・・
ここで
アメリカが連合国に参加、日本にも宣戦布告!
アメリカとの友好度は最大まで上げていて、これならアメリカとは戦争にならないだろうと思っていたので予想外!

海軍なんて全く増強してなかったので、すかさずやってきたアメリカ艦隊により日本艦隊はボコボコに。
制海権を失って海上輸送がままならなくなってしまう。
それでも陸軍は進撃を続け、東南アジア諸島を制圧。
イギリスの植民地であるインドも大半を占領したのですが、この辺りでイギリスも反撃を開始し戦況は停滞ぎみに。


友好度に関係なく、戦争中の敵対陣営に入った相手とは、絶対に戦争状態になります。
アメリカは普通に進めばほぼ確実に連合国入りするので、イギリスと戦った時点でアメリカと戦うことも確定です。

これを避けるには、アメリカと事前に同盟しておくしかありませんが、普通にやった場合はまずムリですね。
ここで新パッチ(ゲームの修正ファイル)を導入していなかったのに気付き、さらにアメリカ海軍に勝てる見込みもなかったため、一旦ゲーム終了・・・

これが1回目の経過でした。




パッチ(アップデートファイル)は必ず導入しておきましょう。
日本語版はCYBER FORNTのサイトからダウンロードできます。
で、同じ展開は面白くないので、今回は違う展開にしたい。

史実通りに東南アジア方面に進むと、資源の問題はある程度は解消されるけど、連合国との戦争は免れない。
どうせ連合国と戦うならドイツと同盟を結んで「枢軸国」に加盟したいけど、どうやらゲームシステム上、それは出来ないらしい・・・(と、思いこんでいた。 詳しくは右の備考参照)

と言うわけで今回は・・・ 「ソビエト連邦」と戦うことに決定!!

史実の日本の第二次世界大戦が始まる前の「仮想敵国」は、アメリカではなくソ連でした。
日本が中国と東南アジアに進出した事によって行われた、アメリカの対日輸出禁止や大陸からの撤収勧告(ハル・ノート)によって、日本は対アメリカに考えを変えたのですが、それがなければソ連と戦争していた可能性も高いのです。

今回は、中国との戦争を早期に終えた日本が、仮想敵国であるソ連との戦いに集中した・・・ という展開になったのだと(勝手に)想定して、ソ連領に進攻する戦いを始めることにします!
ソ連軍と日本軍が衝突した歴史イベント「ノモンハン事件」はすでに終わっているため、軍隊をソ連国境に移動させてから、普通に外交のコマンドで「宣戦布告」をする事にします。

さっそく各軍団は治安維持部隊(パルチザン活動を抑える守備隊)だけを残して、どんどんソ連国境へ移動。
また、生産をやや控えて部隊の改良を優先させ、今のうちに旧式化した部隊を新型へと変えていきます。
(部隊が戦闘中や進軍中だと改良されないので、平和なときの方が改良が進みます)

そうこうしているうちにヨーロッパでは、ドイツ様がフランスを撃破。
こうなるとドイツがソ連との戦いを始める「バルバロッサ作戦」もいずれ始まるはずなので、ドイツと対峙しているソ連軍の背後を突くという、卑怯な戦略的な戦法を取ることに決定。



日本は満州を最初から属国にしているが、同時に軍事同盟も結んでいます。
そのおかげで他の軍事同盟、すなわち連合や枢軸に参加する事が出来ない。
ドイツやイギリスとの友好度を最大にしても絶対ムリ。

これを是正するには属国との同盟を解消しなければならない(同盟を解消しても属国関係は維持される)のですが、この頃はそんなシステムになっているとは知らなかったので、1936年スタートだとどうがんばっても日本は枢軸には入れないと思っていました。

これは日本のプレイヤーはみんな悩む点なので、ハッキリ言って何とかして欲しい・・・
また、フランスが敗れたことで日本が東南アジアのフランス植民地をゲットするという、タナボタな歴史イベントも発生。
さらに仲のいい「シャム(現在のタイ)」と同盟を結び、シャムをそのまま属国化。
(日本がシャムと同盟すると、イベントが起こってシャムが日本の属国になります。 このイベントは1度目のプレイで発生したので知っていました)
これらの歴史イベントで、日本の支配地は東南アジア方面にも広がっていきました



史実では、これらの東南アジアの動きがアメリカを刺激し、アメリカの対日制裁に繋がった訳ですが・・・
1940年2月・・・ 日本軍は「ソビエト連邦」と「モンゴル(ソ連の属国)」の国境に部隊を配置。
臨戦態勢を整えます。 もういつでも進攻できる状態!
ただ、北方地域の冬は土地が「氷点下」になって攻撃側が大きく不利になるため、春を待つことにします。

史実では1941年の6月、ドイツがソ連に進撃を開始する「バルバロッサ作戦」が始まる訳ですが・・・
バルバロッサの開始までまだ1年以上ある。 今頃ドイツはイギリスと戦っているはず。

ドイツとソ連の開戦を待つのは時間がもったいないし、今ソ連に攻め込めば、日本軍を止めようと部隊を移動させたソ連軍をドイツ軍が背後から襲って、ドイツ大優勢になる・・・ かもしれない。
ソ連の強さが未知数ですが、ソ連軍の主力はヨーロッパだろうし、なにせソ連は広いのでヨーロッパの部隊がこっちまで来ることは当分ないはず。

氷点下だと山岳兵以外、攻撃力も移動力も-60%ペナルティーです。
防御側は逆に戦力が少しアップします。
と言うわけで、冬の過ぎ去った1940年6月末・・・ 日本はソ連に宣戦布告!
いよいよ二度目の日露戦争が始まります!

宣戦布告と同時に国境の日本軍がソ連領になだれ込む!
守るソ連軍は少数で、アジア方面には戦車も配備されていないので、あっという間に国境のソ連軍は崩壊。
同時にモンゴルにも進攻し、輸送船に乗った部隊も北方領土とオホーツク海沿岸の土地を次々と占領していきます。

が、予想はしてたけど・・・ シベリアが広ーーい!!
1つの土地がすごくデカイので、となりの土地に行くだけでも、ものすごーく時間がかかる。

しかもシベリアの大地は工業力も資源もない不毛な大地なのに、「パルチザン活動(反抗活動)」だけはちゃっかり発生する。
なんだかすごく無駄な事をしている気分になりつつも、がんばってシベリアの大地をトボトボと進んで行きます・・・






海岸沿いの土地は敵がいないなら、陸路で移動するよりも、輸送船に乗って海路で移動→占領を繰り返した方が早いです。
でも戦闘自体はかなり楽勝のため、着実に日本の占領地が広がっていく。
特に「戦術爆撃機」がかなり有効!

土地が広くて移動に時間がかかるのはソ連軍も同じなので、一度敵を敗走させたら、その敵が撤退して行くのにも凄く時間がかかる。
よって、敗走させた敵部隊を長時間、爆撃し放題!
敵は撤退を完了する前に次々と空爆で壊滅していく。

移動中の敵を狙って空爆すれば、敗走していない敵でもかなり戦力を削ることが可能で、移動にかかる時間が長いのでそれを狙い撃ちする事もできる。
とにかく戦術爆撃機が役に立ちます。
(一方、土地が広すぎて、近接航空支援機は敵に届かず役に立たない・・・)

しかし、あまりにも広いシベリアの占領はなかなか進まず、再び長い冬が訪れてしまいます・・・
気温は「氷点下」に下がり、進軍速度はさらに低下。
あぁ、戦車があれば、もっと進軍速度も速まってたかなぁ・・・
せめて騎兵でも連れてくるんだった・・・










土地に留まっている部隊には「塹壕修正」が付きます。
これが付いていると空からの「地上攻撃」のダメージをほとんど受けません。
しかし、移動中や敗走中の部隊には塹壕修正が付かないので、爆撃をそのまま受けます。
年が明けて1941年。
モンゴル方面に派遣した「満州+中国」の属国軍がモンゴルの砂漠や山岳地で苦戦しますが、シベリア地域の占領は順調に進み、徐々にソ連の中央部へと進撃していきます。
が・・・ 相変わらず、広くて移動に時間がかかる・・・
あまりにも広すぎて、なにかヘンな足止めを食らっている気分。


こうして日本がシベリアを進んでいる最中、1941年春、ついにドイツも「バルバロッサ作戦」を発動!
ドイツの大軍がソ連になだれ込み、次々とソ連軍を撃破している! ・・・はずです。
「はずです」というのは、ドイツと同盟している訳ではないので、ヨーロッパ方面の戦況が見れないから向こうの状況がよく解らないためですが、とにかくドイツと一緒にソ連を挟撃する形にはなりました。


属国の部隊は自由に編制が出来ません。
小国だと有能な将軍も少なく、ドクトリン(戦術)の研究も遅れている事が多いので、メインの国と同じ戦闘力は期待できません・・・





こんなメチャ長いのは世界広しと言えど、シベリアだけです・・・
その後、ドイツ軍はどんどんロシアの大地を占領していき、この年の11月にモスクワ前面まで進撃。
ソ連に対して優勢に戦いを展開します。
ただ、このぐらいの進軍速度だと、史実の展開とあまり変わらない感じ・・・
史実を越えたドイツ大勝利!! という事には、まだなっていない様子。

どうやらソ連は日本に攻め込まれても、やはり主力はドイツ前面に配置するらしい。
シベリア進軍はヨーロッパ方面の戦況にはあまり影響がないのかもしれない。 まあ、日本としてはラクでいいけど。



ソ連には序盤、「戦力-50%ペナルティー」が常に付いています。
よって最初は戦力半減状態で、あまり強くありません。
このペナルティーは戦争の進行に伴って徐々に回復していきます。
さらに年が明けて1942年・・・
この頃から、日本軍の前面にもソ連の戦車部隊が登場し始める。
初の対戦車戦! やっぱり強い! カタイ!
でも数は多くなかったので歩兵の大部隊で集中攻撃し、数の暴力+空爆で撃破します。
モンゴルで足止めを受けていた満州軍もなんとか砂漠を越え、春頃にソ連の属国である「モンゴル」と、その付近にある小国「タンヌ・トゥヴァ」を併合。

ドイツ軍も冬将軍に負けず進攻を継続している模様で、1942年の2月にモスクワへの攻撃を開始。
そして5月、ついにモスクワを陥落させます。
日本とドイツに挟み撃ちされたソ連は、史実と異なる大敗を喫したのでした。
ソ連の首都は中央部の都市に移転しますが、ドイツはそのままソ連南部へと進攻を続けていきます。

そしてこの年の夏、日本軍もようやくソ連中央部の都市付近に到達します。
ソ連の中央部には工業力(IC)のある土地がいくつかあるので、ここを占領すればようやく実りある土地を入手できます・・・

しかし、そう思った矢先・・・ 信じられない出来事が!!!










ちなみに史実のドイツ軍は、1941年の冬にモスクワまであと一歩と言うところまで迫りましたが、そこが攻勢の限界。
1942年に入ってからソ連の反撃を受け、モスクワ攻略を断念し、ソ連の南部へと進んでいきました。
モスクワを包囲して陥落させたドイツが、さらにソ連領内に進撃していき、この年の夏・・・
ついにソ連軍が降伏するイベントが発生!
ソ連はソビエト中央部に移り、独ソ戦は終結。

それだけならまだいいのですが・・・

なんと、このソ連の降伏で、なぜか日本とソ連の戦争も終結!
不可侵条約が勝手に締結されてしまいます!
なぜ!? 日本はドイツと同盟しておらず、ドイツとは直接関係のない形でソ連に進攻していたのに!

加えてもっとヒドイ事に、日本が占領していたソ連領の半分ほどが、なぜか勝手にソ連に返還されてしまった!
日本に残されたのは工業力も資源もない、不毛なシベリアの大地のみ・・・

そしてもっと最悪なことに、ソ連領内に進軍中だった全ての部隊が、強制的に東京に飛ばされてしまう!
しかもそれが「再配置」による強制移動であるため、距離が遠いこともあって、なんと到着まで半年以上かかる。
半年以上、主力部隊のすべてが行動不能!


・・・あまりの出来事にボーゼン。
どうやらこの「ソ連降伏イベント」は、日本が枢軸国に加盟しているものとして扱われているらしい。
どうにも納得できませんが・・・ まあ、スウェーデンのゲームだしなぁ・・・
日本が枢軸に加盟せず、アメリカやイギリスも無視して、ソ連に独力で攻め込むなんて状況は想定されていなかったに違いない・・・

何か悔しいが、日本がドイツを交えたソ連との停戦交渉で、外交的に負けた、とでも思うしかないか・・・ (T-T

こうして、日露戦争は予期せぬ終結を向かえたのでしたが・・・ 当然、消化不良。
再び日本軍の進撃が始まる事になります・・・



この不条理なソ連降伏イベントは「ビターピース」と呼ばれ、日本で対ソ戦を行う場合の大きな障害になっています・・・

このイベント自体はドイツとソ連の間のイベントなのですが、日本がソ連と戦っている場合、なぜかどうやっても日本はこれに巻き込まれ、特定の占領地を取り上げられてしまう。

私的にはこれは、バグ(というかイベント設定ミス)に近いんじゃないかと思います・・・

まあ、こんなイベントは他にはないので一応ご安心を…

ソ連の「スヴェルドロフスク」と「バクー」という土地が占領されていると近いうちに発生する確率大です。

日本でプレイしソ連と戦う場合は、このイベントが起こるのを承知の上で攻め込みましょう。

ちなみに、日本がドイツと戦争状態だと、イベントは発生しません。
その4へ続く。