|
日本でプレイ中の「初心者レポート」、第5回。 中国との戦いの後、ドイツと共にソ連を挟撃したものの、予期せぬ和平イベントでソ連と停戦してしまった日本。 しかし納得いかない停戦だったため再度ソ連に進攻、ついに北の大国ソ連を併合します! ところがこの戦いでついに石油と労働力が完全に尽きてしまいました。 果たして、これからどうするべきか・・・ |
第1回から第4回までは、以下のページをご覧下さい。 第1回、第2回、第3回、 第4回。 |
||
ソ連との戦いが終わった後・・・ つかの間の平和が訪れたため、旧式化している部隊の改良を進めつつ、世界を眺めながら今後の事を考えます。 |
|||
ヨーロッパの戦乱は完全にこう着状態です。 モスクワ周辺とソ連の油田をゲットし、兵力を対イギリスに集中しているはずのドイツがヨーロッパ戦線を有利に進めていても良さそうなのですが、まったく動いている気配がありません。 海軍の弱いドイツ軍は、やはりイギリス本土には上陸できない模様・・・ おまけにノルウェーをイギリスに取られてるし。 しかしイギリスもドイツを攻めることが出来ないようで、アメリカもとっくに連合国に加盟して対ドイツ戦に参戦しているのですが、ヨーロッパでアメリカの旗を見かけることはありません。 イタリアはアフリカから追い出された模様。 フランスがドイツに制圧された後に作られる「ヴィシーフランス」は、このゲームでは「中立国」の扱いとなっています。 スペインは連合国に加盟している様子。 で、そんな様子を見ながらしばらく思案した結果、日本は・・・ 枢軸国の盟主、「ドイツ第三帝国」を打倒する事を決定します! 史実の同盟国であったドイツを攻めるのはちょっと忍びない気もするのですが・・・ 今の状況を考えるとドイツ戦しかあり得ません。 理由は2つ。 |
画像の国名の色は、 水色が枢軸国、 黄緑色が連合国です。 白は中立国。 ソ連が潰れた事を除けば、他は史実に近い形ですね。 |
||
1つは石油。 石油の産地を持たない日本は今、世界中の国から石油を輸入しています。 そして、アメリカ様やイギリス様などの連合国のみなさんは割と安定して石油を送ってくれるのですが、ドイツ様は自分とこの機甲師団が石油をドカドカ消費しているためか、どうも貿易が安定しない。 輸入を開始しても、すぐに切られてしまうのです。 さらに、中東とカスピ海付近にあるユーラシア大陸最大の油田「バクー油田」と「アバダン油田」は、すでにドイツが抑えています。 日本が石油不足から脱するには、ここの攻略が必要不可欠! そしてもう1つの理由が・・・ 単に部隊を移動するのがめんどくさい。 ^^; すでに主力部隊はドイツ国境付近にいるので、そのままドイツ戦に突入した方が早いですからね・・・ ^^; また、ドイツが占領しているロシアの大地の向こうには、日本と戦争中のフィンランドがあります。 ソ連の滅亡により図らずも「共産主義の盟主」となってしまったフィンランドは和平に応じてくれませんが、ここを何とかしないと戦争状態が解消されないため、労働力の増加が見込めません。 このフィンランドを倒すには・・・ いや、共産思想から解放するには、ドイツの領土を横断するしかありません。 技術大国である事に加え、東欧とロシアを制覇し、工業力(IC)が 400 を越えている超大国となったドイツと戦って勝つのはそう簡単ではないと思いますが、どのみちドイツと戦わない場合はもっと強大な連合国と戦うしかない。 二者択一でドイツと戦うことに決定! |
バクー油田は当時世界最大の産油量を誇った油田です。 史実のドイツはモスクワの攻略を中止した後、このバクー油田を目指して南下しました。 アバダン油田は現在のイランの油田で、今でも世界最大規模の産油地です。 この2つの油田の攻防はどの国でプレイする場合でも重要なポイントとなります。 場所をよく覚えておきましょう! |
||
そして、ドイツと戦うことにした時点で、今回のゲームの目的も決めました。 それは・・・ この地球上から「連合」「枢軸」「共産」の全ての勢力を駆逐する事! ここまで日本は 「ハーツオブアイアン2」は 連合・枢軸・共産 の3つの勢力の争いが基本システムとなっているので、それを全部倒すというのは基本ルールをぶち壊しにする行為ですが、そもそも「ハーツオブアイアン2」の目的はプレイヤー自身が定めるもの。 |
|||
今回は3陣営をすべて消滅させ、地球上から戦争の火種を消し去り、日本を盟主とする勢力が世界を統率して、イデオロギーの重力に魂を引かれた人々の解放と革新を目指します! ジーク・ジャポン!! と言う訳で、部隊をドイツ国境付近に並べていきます。 |
特に深い意味はないのでヘンに考えないでください・・・^^; | ||
作戦プランとしては、イギリスと戦っているであろうドイツの背後をいきなり襲い、一気にカスピ海の西側と南側にある「バクー油田」「アバダン油田」を占領。 石油不足に陥ったドイツ軍を連合国と共に挟み撃ちするという、 主力は油田を攻めるため中東方面の入口、カスピ海の東側に配置。 しばらくは部隊の改良をしつつ、足りない石油の備蓄を貯め、冬の過ぎ去った1945年4月・・・ ドイツに宣戦布告! いよいよ対ドイツ戦を開始します! それは同時に、「枢軸陣営」との全面戦争となります! 宣戦布告と同時にドイツの占領地になだれ込む日本軍、次々とドイツ国境を押し込んでいきます。 そして主力部隊はカスピ海の東側から、カスピ海の西にある世界最大規模の油田「バクー」を目指して進もうと思ったのですが・・・ |
|||
そこにいきなり、ドイツのロンメル将軍率いる「ドイツアフリカ軍団」・・・ ならぬ「ドイツ中東軍団」が! その数なんと 75 個師団! しかも「4号戦車」とか「5号戦車 パンター」とか最新の機甲師団で構成されている。 こちらも主力部隊 60 個師団を集めていたのですが・・・ それより多い! 加えてどんどんドイツ&ドイツ同盟国の援軍がやってきて、あっという間にドイツ軍 100 個師団が中東に防衛線を構築! なんでこんなヘンピなトコにこんな大部隊がいるんだぁ〜〜!? ・・・だからイギリスが落ちていないのか・・・? 歩兵主体の日本軍では当然勝てず、いきなり進攻はストップ。 「バクー油田」を攻めるどころが、防戦しないと危険な状態。 当初の計画であった、「開戦直後に中東の油田を占領しドイツを石油不足にする」の計画は、わずか数分であっさり破綻したのでした。 |
コンピューターも要所には部隊を集中させる傾向がありますが・・・ これはちょっとビックリ。 こうした大部隊の集中を、このゲームでは「タワー」と呼ぶ場合があります。 ユニットの表示を「カウンター」と呼ばれる「コマ」にすると、大部隊がいる場所にはコマが高く積まれ、塔のようになるからです。 なお、「4号戦車」や「パンター」については こちら も参考にしてみて下さい。 |
||
あわてて「諜報」の画面でドイツの部隊数を確認すると、「陸軍 250 個師団」とか書いてある! 日本の陸軍の合計は 150 個師団ほど・・・ 属国の分を含めば日本はもっと多いけど、それでもドイツ軍は日本の 1.5 倍ほどある。 ついでに質でも明らかに負けている。 これはヤバイ・・・ ただ、ドイツは中東に大部隊を集中させているためか、ロシア方面の守りがすごく手薄。 ロシア方面は予想外に進軍がラクで、どんどん西へと進出していきます。 開戦から4ヶ月後の8月にはモスクワ前面まで進攻し、ロシア南部の拠点「スターリングラード」も攻略、中東以外の作戦は順調に進みました。 しかし9月頃からヨーロッパに配置されていたらしいドイツの部隊がどんどんロシアに駆けつけてきて防衛線を構築。 こうなると質・量 共に負けている日本軍だと突破が難しくなる・・・ こうして進軍は停滞。 さらに厳しい「ロシアの冬」も訪れ、ここで進攻は止まったのでした・・・ その後、敵が多くて進軍は出来なさそうなので、持久戦に入ることを決意します。 このゲームは防御側が強いので、ムリに攻めずに守っていれば、こちらもそうそう突破されません。 空軍に関しては質も量もこちらが上なので、守りながら敵を敗走させ、敗走した敵を爆撃して撃破、こうして少しずつ敵部隊を減らす作戦に変更します。 |
もちろん本当は、攻め込む前に敵の部隊数は確認しておくべきです・・・ これはダメダメな例。 敵の部隊数は諜報画面で随時チェックしておきましょう。 |
||
特にこの作戦が有効だったのが中東。 カスピ海の東、中東の入口には「トルクメニスタン」という地域があります。 ここは大きな土地が2つだけで構成された地域なのですが、周囲に一切空港がなかったので、進軍のためにこの土地の一方に空港を設置していました。 で、地域に土地が2つだけで、一方に空港がある、と言うことは・・・ もう一方に敵を誘い込めば、そこに爆撃が集中します! しかも地形が「砂漠」なので、戦闘時に防御効果がなく撤退にも時間がかかる上に、砂漠への爆撃は効果が高いため、とにかく敵を誘い込んで撃破するのに向いています。 おまけに周辺に他の空港がないため、敵の戦闘機も飛んでこない。 この場所を占領せずにワザと残しておき、防衛に来る敵を多方向攻撃で敗走させ、空爆で撃破を繰り返す、という方法で敵を確実に減らしていきます。 ロシア方面も、要塞化している難攻不落の都市「スターリングラード」をワザと少なめの兵で守り、敵を誘い込んで撃破・空爆する方法で少しずつ地道に敵を削ります。 こうして、戦いは防衛戦のような展開になっていったのでした・・・ しかし年が明けて1946年に入った頃、事態は急変し始めます。 アメリカがいつの間にか、イタリアに上陸していたのです! |
このような、「守るのに適した場所」を見つけて、そこで防戦なり迎撃なりを行うと、かなりの劣勢も挽回できるようになります。 空港や海軍基地はあらかじめ生産画面で作っておけば、それを占領地に配置するだけで瞬時に設営ができます。 余裕があるときは作っておきましょう! |
||
どうやら日本とドイツが戦闘に入り、ヨーロッパ方面が手薄になったため、その隙を突いてアメリカ軍が上陸した模様。 気がついたときにはイタリアの首都「ローマ」も陥落していて、翌2月にはイタリア半島は完全にアメリカが支配。 すごい勢いでヨーロッパはアメリカ領の色「青」に染まっていきます! イタリアの敗走によって、史実通りドイツはアメリカに横腹を突かれた形に。 これはマズイ。 このままではドイツ領が、アメリカ領になるだけで終わってしまう! ひたすら防戦しながら敵を削っていた日本軍ですが、あわてて進軍を再開、全戦線で一斉に攻勢に出ます! 数ヶ月にわたって敵を削り続けていた効果があったのか、それともアメリカの進軍を食い止めるためドイツ軍がヨーロッパに戻っていったのか、いつの間にか日本の前面の敵は少数となっていました。 |
史実通り、イタリア軍はまるで役に立っていない状態。 でもこれは、イタリアを責めるのは酷かも。 なにせアメリカは最強国ですから・・・ 中小国がアメリカ様を怒らせるとこうなります。 大国でも大抵こうなります。 |
||
それでもドイツ中東軍団はまだかなりの数を擁していましたし、ロシア方面は冬なので「氷点下」に進軍を妨げられますが、ロシア南部の日本軍は順調に進軍! 結局中東からではなく、カスピ海の北側から迂回する形で念願の「バクー油田」を占領します。 これで日本の石油不足は、かなり改善されるはず!! しかしもう1つの中東の油田「アバダン油田」は・・・ ペルシャ湾から上陸して来たアメリカ軍が抑えてしまいました! まさか、こんな所まで輸送船で迂回してくるとは・・・ しかもピンポイントでアバダン油田を狙ってくるなんて、コンピューターも考えてるなぁ・・・ おまけにインドからイギリス植民地軍団のみなさんまでやってきて、周辺を制圧してしまう。 今はまだ連合軍とは戦えないので、アバダン油田は諦めるしかないかも。 |
本当は、バクー油田を攻略する前から石油不足は解消されてたりします・・・ しばらく守備に徹していたおかげで石油の消費が減ったので、輸入量が使用量を大幅に上回り、石油がたくさん備蓄されていたのです。 戦車が大量にあっても、動かなければほとんど石油は使わないので、守りに徹していれば石油は節約できるんですね。 |
||
しかし、状況は刻々と変わっていく。 1946年10月、ついにアメリカはイタリアを降伏させ、併合してしまう。 イタリア半島からギリシャ方面、さらに東欧方面にもアメリカ軍はどんどん進軍していき、もう対ドイツ戦は、アメリカとの領土取り合い合戦になってしまった感じ。 一方、アバダン油田を占領していたアメリカ軍は、意外にもドイツに敗退してしまった! 補給を受けて戦力が回復したドイツ中東軍団によって、アバダンのアメリカ軍はペルシャ湾に叩き落とされ、イギリス植民地軍団はインドへと追いやられてしまう。 うーん、さすがはロンメル将軍。 頼もしい・・・(?) そして日本軍はこっそり後ろから近寄って、アバダン油田を美味しくゲット。^^; そのままドイツ中東軍団は、インドから来るイギリス軍を止めるため残しておくことに。 1947年の1月、満州軍が兵力の中心だったため苦戦していたモスクワ周辺の戦いになんとか勝利し、モスクワを占領。 しかし同じ頃、アメリカ軍はドイツ本国を南部からどんどん占領し、ドイツの首都・ベルリンに迫る勢い。 さらにルーマニアやブルガリア、ハンガリーなどの枢軸国も次々とアメリカに降伏し、併合されていきます。 そして4月、日本軍がロシア南部の大都市「キエフ」を占領した頃、ついに「ベルリン」はアメリカ軍によって完全包囲されたのでした・・・ |
撤退先がない場所で敗北すると部隊は降伏、消滅します。 今回のアメリカのように強襲上陸して負けてしまうと部隊は即全滅なので、リスクも伴いますね。 |
||
このゲームの補給ルートは首都から繋がっているので、こうなるとベルリン以外のドイツ軍にはもう補給が届きません。 事実上のドイツ軍崩壊であり、ゲームは完全にアメリカと日本のドイツ領争奪戦に。 少しでも支配地を増やすべく、「攻勢」ボタンで補給を与えた戦車を最高速で走らせ、アメリカとの軍事境界線沿いを急いで占領していきます! もうなんだかムリヤリな状態。 でもすでに、無人の荒野の取り合いになってますしねぇ。 こうして・・・ 1947年7月。 かろうじて粘っていたベルリンが遂に陥落、ドイツはアメリカに降伏。 旧ドイツ領はアメリカと日本によって分割されたのでした。 同時に、この世界から「枢軸陣営」が消滅。 3大陣営の1つが完全に消え去ります。 日本はそのまま、まだ戦争が継続しているフィンランドへと進軍。 1947年10月にフィンランドを併合。 これによって「共産陣営」も消滅し、世界の3大陣営は、一気に「連合国」だけとなりました。 残るのはもう、連合国との戦いのみ。 世界規模の戦争になるであろう果てしない連合国陣営との戦いに、(気が遠くなりながら)思いを馳せるのでした・・・ |
ただし属国がある場合は、部隊は属国から補給を受けることが可能です。 属国がなくても物資集積所があれば、そこの物資が尽きるまでは、そこから補給を受けられます。 国が併合される時、複数の国に攻め込まれていた場合は、その国の本来の首都を占領している国が、残っている全ての領地を得ることになります。 「併合した国の研究チームを取得」をありにしている場合も、首都を占領していた国が研究チームを得ます。 |
||
その6へ続く。 |
|