ハーツオブアイアン2 AAR 初心者向けプレイレポート
Heart of Iron II

日本でプレイ中の「初心者レポート」、第6回。

中国とソ連を打倒後、ついにドイツ第三帝国との戦いに突入した日本軍。
しかし質・量ともに勝るドイツ軍に大苦戦! 持久戦に持ち込んでいると、アメリカがイタリアを倒しドイツの背後を急襲。
あわてて日本軍も進撃を開始し、結果的にドイツは日米によって挟撃されたのでした。
「枢軸陣営」と「共産陣営」が共に倒れた今、残るのは連合国陣営のみですが・・・




第1回から第5回までは、以下のページをご覧下さい。

第1回第2回第3回
第4回第5回

その6 太平洋の嵐

ドイツの打倒後、軍の移動と再編を行いながら・・・
ただ、ぼ〜っとしていました。

ついに3大陣営は「連合国」だけとなったのですが、連合の主要国であるアメリカとイギリスの植民地・占領地は世界中に広がっています。
あまりにも戦場が広すぎて、途方に暮れていたのです・・・

とは言えいつまでボーっとしてられないで、とりあえず準備を進めることに。

まずは旧ソ連の占領地。 パルチザン活動を抑えるため新国家「ロシア」を建国
かなり広い国となり、モスクワ周辺の工業地帯も有する大国に。
工業力(IC) 140 で研究ラインも5本、場所的にも前線に近いし、頼もしい味方となってくれそう。
また、「ロシア」と「ソ連」は異なるためか、旧ソ連の研究チームもほとんどが日本に残留した模様で、旧ソ連の研究機関が主体になっている戦車研究などにも影響はありません。

さらに「フィンランド」や東欧の「ベラルーシ」なども再独立させます。
これらによって輸送能力(TC)もだいぶ改善されました。




ただ、ソ連と異なっていたおかげで・・・
AI(行動パターン)もソ連のものとは違っており、戦車などはぜんぜん作らず、ひたすら歩兵を量産する国に。

新国(史実のこの時期には存在しなかった国)の AI は、このような単純な歩兵量産型が多いです。
(というか、固有の AI が用意されていない国はコレになります)
各部隊は主戦場になるであろう場所に移動を開始。
イギリス最大の属国「インド」への東側の入口となる東南アジア、インドの西側の入口でありイギリスの属国である「イラク」と接している中東、アメリカ軍との戦いになるヨーロッパ、そしてアメリカ海軍が攻めて来るであろう太平洋。
各地域に部隊を移動、および兵力を増員します。


もっとも心配なのは太平洋。 なにせ海軍なんてほとんど増強も研究もしていない・・・
太平洋戦争初期の戦艦「長門」や、空母「赤城」などが主力ですが、アメリカはもっと最新型になっていて数も多いはず。
日本も数だけは多いのですが・・・ かなり不安。
しかし軍艦の建造は非常に時間がかかるうえに、生産力はアメリカの方が上なので、時間と共に差は開く一方。
現状のままやるしかありません。

戦場が世界各地に及ぶため、部隊の移動にかなり時間がかかりましたが・・・
ドイツとの終戦から約10ヶ月が経った1948年4月、準備完了!

いよいよ大日本帝国は最後の陣営「連合国」に宣戦を布告!
真の意味での世界大戦に突入します!



画像の艦載機が凄く旧型のままになっていますが・・・
このゲームの空母艦載機は、「空母の研究」によって新型が開発されます。

よって、いくら空軍の研究を進めていても、空母の研究を全くしていない場合、画像のように旧式のままになります・・・
しかし戦いは、意外な展開が続発!

ヨーロッパ方面に関しては、進軍は順調に進みます。
M26 パーシング」や「M47 パットン」などの戦後世代の最新戦車と、完全自動車化された近代アメリカ軍が行く手を阻みますが、このゲームのアメリカ軍は海軍の生産を重視し、陸軍はあまり重要視しないため、その数は少なめ。
このゲームは質より量が強いため、物量に任せた日本軍の攻勢でアメリカ軍をどんどん押していきます。






アメリカは意外にも、空軍より陸軍の研究を優先する傾向がありますが、陸軍ユニットの生産は控えめです。

なお、「M26 パーシング」については こちら で少し解説しています。
さらに空軍は最優先で開発を行っているためか、日本軍の方が強く、数も多い。
ジェット攻撃機である「橘花」が敵を粉砕し、護衛戦闘機もジェット機である「震電」や「火龍」になっているため、もし戦闘機に迎撃されても逆に撃退したりします。
(アメリカ軍はまだジェットエンジンが実用化されておらず、プロペラ機だったりする)

また、アメリカ軍はほとんどの歩兵が自動車化・機械化されていましたが、これらのユニットは空爆にはやや弱いため、「阻止攻撃」による支援も結構有効。
空陸の連係で順調に進軍していきます。



しかし・・・ 順調なのはヨーロッパ方面だけでした。

中東方面の主力部隊がイギリスの植民地である「イラク」に攻め込もうと思ったら・・・ できない。
あれ? と思ってイラクを確認すると・・・ いつの間にやらイギリスから独立している!

今の年代は 1948 年。 本来なら第二次世界大戦は終わっている頃。
なので「戦後のイベント」が発生しており、イギリスの植民地はどんどん独立していたのです!
と言うわけでイラクはすでに中立国。 攻め込むには改めてイラクに宣戦布告しないといけません。
ジェット機(ターボジェット)の開発をするには、産業のロケット工学の研究を進めて「ターボジェットエンジン」を開発し、さらにその後、「実用エンジン」が開発されるイベントが起こらなければなりません。

ロケット工学の研究を早く進めるには国内に「ロケット試験場」の施設を作る必要もあり、結構大変です。

なお、日本軍機については こちら も参考にしてみて下さい。
しかし3大陣営とは無関係のアジアの中立国に宣戦布告をするというのは今さら忍びなく、「大東亜共栄圏」を大義名分にしていた日本としては、なんとなく避けたい。

結局、イラクとは友好外交をしつつ、そのまま放置しておくことに・・・
当初の予定ではイラクを越えて中東に入り、そのままスエズ運河を目指す予定だったのですが、計画はまた変更です。

で、仕方がないので中東の部隊はインドから進軍してきたイギリス植民地軍団を撃破し、西側からインドへ入ろうと思ったのですが、その矢先・・・ またもイベント発生!

なんと目の前で「インド独立!!

「大東亜共栄圏」とは、アジア地域をヨーロッパの植民地支配から解放し、1つの経済圏を作ろうとした戦時中の日本の主張です。
まあ中東は入ってなかったし、ゲームではこんなこと考えなくていいんですが…
一応気分的なものも、ね。^^;
インドはこのゲームではイギリスの「本国」という扱いになっているため、そのインドが独立するとイギリスは大幅に国力ダウンです。
なので、それはそれでいいのですが・・・ これによって中東の軍団は、もはや意味なし。

おまけにインドが中立国になったことによって、インドを守っていたイギリス&イギリス植民地軍団が大挙して東南アジアに移動。
元から東南アジアにいたイギリス軍と合わさって、なんと東南アジアのジャングルにイギリス軍合計 100 個師団が集中!!
こんなヘンピなジャングルに、100個師団とか勘弁してください・・・ (T-T

あっという間に東南アジアの日本軍は押し込まれ、フィリピンからアメリカ軍まで上陸してきて大ピンチ!
このままではマズイので、東南アジア方面軍は中国と東南アジアの国境付近まで後退し、そこに防衛線を築きます。
しかしこのために東南アジアの属国「シャム」は連合国により占領され、連合軍と単独講和、日本の同盟から脱退して中立国に。
史実通り日本にとって、東南アジアの「インパール戦線」は地獄と化したのでした・・・



そしてもっと酷かったのが太平洋。
予想はしてたけど・・・ ボロ負け

この時期、他にもパキスタンやエジプト、ビルマ、中東諸国などが独立していきます。
ただし、ドイツが残っていて世界大戦が継続中なら、終わるまで独立しません。


インドが独立すると、インドはイギリスに「軍の通行権」を与えている中立国になります。
そして、「軍の通行権」は部隊が通過することはできるけど、その国に留まることはできないので、部隊は国の外に出るまで移動し続けることになります。

インドの独立と同時に、インドの西にあるパキスタンも独立したので、インドを守備していたイギリス軍は一斉に東に移動、それで東南アジアに大量集中することになったようです・・・
連合国と開戦後、再編成された日本艦隊が太平洋に出撃したのですが・・・
東京湾から出たばかりの所でアメリカ艦隊と遭遇!
すぐに後続を出してこちらは 30隻、相手は 16隻に。 これなら楽勝、と思いきや・・・
最新鋭の軍艦で構成されているアメリカ艦隊はやはりカタイ!
しかも戦っている間にどんどんアメリカ艦隊が援軍にやってきて、あれよあれよという間にアメリカ艦隊は 76 隻の大艦隊に。
しかも空母には最新の「キティホーク級」とか混じってる!
激しく近代空母です、ソレ・・・

おまけに初めての本格的な海戦だったので、手動で撤退させないと被害を受け続けるというのを知らず、そのため撤退も遅れてしまい、数え切れないほどの軍艦が沈む大被害を被ってしまう! しかも相手は被害 0。

撤退後、なんとか名古屋の港に逃げ込むものの、今度は「港湾攻撃」を食らってまたも大被害
停泊中の戦艦や空母が耐久力をガリガリ削られてしまいます。
米艦隊がいなくなった隙になんとか日本海側に出て金沢の港に逃げ込みますが、その後も本土の港は港湾攻撃を受け続け、停泊中の潜水艦とか駆逐艦とかが次々と沈んでいく。 もうボロボロ。


海戦では、「ポジション値」が重要になります。
これは艦隊内の主力艦1つにつき、護衛艦が1つなければ、十分に得られません。
ただ、この頃は初めての海戦だったので、ポジション値をあまり気にせず戦っていました・・・
それも大敗北の要因です。

敵にぜんぜん被害を与えられないのは、さらに空母の艦載機が弱いからですね…
アメリカ艦隊が東京の港を攻撃して疲弊したところを大艦隊で反撃し、勝利したりもしますが、勝利したのにアメリカの船は一隻も沈まず、こちらの主力艦ばかり7隻も沈むという出来事まで起こります・・・


そのため、なんとか本土に襲撃を受けることだけでも防ごうと、アメリカ軍の前線基地になっていると思われる「グァム島」の占領を計画。
主力艦隊と輸送艦を鹿児島に移し上陸部隊を乗せ、アメリカ艦隊が仙台あたりの港を襲撃している隙に出港、グァム島強襲上陸を目指します!

艦隊は無事にグァム島沖まで到着、さっそく上陸を開始しますが・・・
グァム島に接近した時点でこちらの存在がバレるので、当然のようにアメリカ艦隊が迎撃に。
しかし攻撃を受けていても上陸作戦は続行できるため、部隊が上陸するまで粘ります!
上陸部隊はグァム島の守備隊を撃破し上陸に成功、それを見てすぐさま日本艦隊は撤収!
しかし追撃を受けて当然のように大被害。 戦艦も含め、多数の艦船がまたも海の底に・・・


港湾攻撃をして疲弊した相手に反撃をするのは、一応有効な方法です。
この時はそれでもダメだったけど。
おまけに、これで「本土は安全になったかな?」と思いきや、1ヶ月も経たないうちに仙台港にアメリカ艦隊が来襲。
実は、日本のずっと東にある「ウェーク島」という島にもアメリカ軍の基地があり、そこから普通に本土まで航行距離が届くのでした。
大被害を出したのに、グァム島の占領、意味ないじゃーん!

なにせ今は 1949年。
海軍を最優先で増強するアメリカの艦隊は、世界一の生産力と合わさって、質も量も凄いことになっている。
やばい。 これは勝てない・・・

ただ、1つだけ救いがあったのは「海軍爆撃機」。
艦船を攻撃するための海軍爆撃機はかなりの効果を発揮し、港に襲撃に来たアメリカ軍に大きなダメージを与えており、何度かアメリカの最新鋭空母にトドメを刺したシーンも目撃。
海軍があれだけの大艦隊で攻撃しても全く倒せないアメリカの艦隊に、結構ダメージを与えてくれる。

空軍に関しては日本がかなり優位なので、海軍爆撃機ならアメリカ海軍の疲弊を誘うことも出来そう。
と言うわけで、日本の主力艦隊は金沢港に引きこもり、航空機だけで本土を守ることに決定。
護衛戦闘機付きの海軍爆撃機を増産しまくり、空軍(のみ)で米海軍を迎撃することに決めたのでした。

しかし、守れたとして・・・ それでは攻められない。
海軍が動けなければ、部隊の輸送はできない訳で・・・
これで反攻に移れるんだろうか?

無理そうな気がしてきた・・・ どうしよ。

そもそもイギリスの植民地である香港や、アメリカの属国であるフィリピンからも、日本本土に届くのでした・・・
その7へ続く。