ハーツオブアイアン2 AAR 初心者向けプレイレポート
Heart of Iron II

日本でプレイ中の「初心者レポート」、第4回。

中国を占領後、北上を開始してソ連との戦争に突入した日本。
シベリアの広さと寒さに苦しめられながらも、順調にソ連領に攻め込んでいた日本軍ですが、ある日突然発生した「ソ連とドイツの和平」に巻き込まれ、占領地を大幅に取り上げられた挙げ句、日本の主力は東京に飛ばされてしまったのでした・・・




第1回は こちら
第2回は こちら
第3回は こちら を。

その4 またもや日露戦争

日本とドイツでソ連を挟撃!
しかし予期せぬソ連とドイツの停戦に巻き込まれ、無理矢理ソ連と和平させられてしまった挙げ句、多くの占領地をソ連に没収され、主力部隊まで東京に飛ばされてしまった日本軍。
残ったのは不毛なシベリアの大地のみ・・・
一応戦争は終わり、平和が訪れました。(ヨーロッパはまだ戦争真っ只中ですが)

強制移動させられた主力部隊が東京に到着するまで半年以上あるので、今後どうするか思案しますが・・・
これでソ連戦が終わってしまうのは納得がいきません!
結局、再びソ連に突入することに決定します。

しかし、前と同じやり方ではシベリアの広大な大地でまたもや時間を取られまくってしまいます。
よって戦術や軍隊を見直し、もっと効率的にソ連の中央部まで進めるよう考えます。


まずは戦車」を生産することに決定!
やはりシベリアの広大な大地では機動力が欲しい!
幸い、シベリアやロシアは中国ほど山岳地ではないので、戦車の機動力を生かせます。
また、前回のソ連戦後半にはソ連も戦車を繰り出して来たため、やはりこちらも機甲師団で迎え撃ちたい。

一方、中央アジアのソ連領には山岳地が広がっているため、山岳兵も増産します。
山岳兵は寒冷地(氷点下)での移動や戦闘でも有利になるので、ソ連戦では一石二鳥です。








ただ、山岳兵の増産は労働力の消費が大きいという難点もあります。
そしてこの後、それが深刻な影響を及ぼすことに・・・
さらに進撃ルートを再考、もう不毛なシベリアや北極圏近くの土地は無視します!
このゲームで敵国を併合する(すなわち滅亡させる)には、「勝利ポイント」のある土地(プロヴィンス)を全て押さえなければなりませんが、逆に言うと勝利ポイントがない場所はムリに占領しなくても構いません。
辺境地には勝利ポイントなんてないので、そんな所はもう無視!
進軍しやすい土地を選んで、勝利ポイントのある都市だけを狙って占領していくことにします。



勝利ポイントのある土地は、画面左下のマップ表示切り替えボタンの一番右「勝利ポイントマップモード」のボタンを押せば、一目で判別出来ます。
また、部隊が増えてきたため必要な補給物資の量がシャレにならなくなって来ています。
そこで・・・ 「輸送船団の運行」の「物資輸送船団の編制」の委任を解除し、大陸への物資輸送を全部中止してしまいます!
するともちろん、大陸にいる部隊は全て補給が受けられなくなる訳ですが、実は近く(陸続きの場所)に属国がある場合、各部隊は属国からも補給物資を受け取ることが出来ます。

と言うわけで、大陸の日本軍(&日本の属国軍)は・・・ みんな満州や中国などの日本の属国から物資提供を受けることに。
おかげで日本本国の物資生産の負担は大幅に軽減され、工業力(IC)にかなり余裕が!
しかも輸送経路が短縮された分、補給効率も少しは上がってるはず。
もちろんそのぶん、属国の負担は増えてしまう訳ですが・・・ 属国なんだし、補給ぐらいは面倒見てもらおう。

ただし「物資輸送船団の編制」の委任を解除した場合、島などを占領したときには手動で物資輸送を設定しなければなりません。
生産画面の輸送船団のボタンを押して、輸送船の出発地と行き先を選ぶだけなのでそんなに手間ではないのですが、結構忘れがちで、忘れてしまうと部隊が飢えてしまうので要注意。


あと、シベリアの土地は工業力もなければ資源もほとんどないので、独立させて新しい国を建国します。
こうして、シベリア東部からオホーツク海沿岸にかけて、「プリモルスク」という新国家が誕生!
これでこの地域のパルチザン活動(反抗活動)はなくなります。



画像は HoI2 Data Wiki で公開されている「漢字地名併記」の MOD(修正ファイル)を導入しています。
未導入の場合の地名表記は単に「シンチン」です。


島国はデメリットが多いのですが、補給をほとんど属国任せにする事が可能なのは利点と言えます。
アメリカやカナダなども、別大陸で戦うときには使えますけどね。
生産の修正、補給路の見直し、国家の独立など、色々とやっているうちに強制送還を食らった主力部隊が東京に到着。
しばらく日本に滞在させて最新型に改良しつつ、兵士達に里帰りをさせて(?)から、輸送艦に乗って再びソ連国境に向かってもらいます。

今回は新造の日本の戦車「97式中戦車 チハ」もいっしょ。
ちょっと旧型戦車な気もするけど・・・ 今まで戦車なんてほとんど開発してなかったんだからしょうがない。
これから研究開発して、新型にしていこう・・・

こうして再び年が明け、1943 年の春、日本軍は再びソ連国境に整列。
そろそろ雪解けとなる4月、不条理な停戦から約10ヶ月後・・・
日本は不可侵条約の破棄と二度目のソ連宣戦布告を行い、再びソ連領へとなだれ込んだのでした。



今回はヨーロッパ方面でドイツと戦っていないためか、ソ連軍にもそれなりの兵がいましたが、すでに大軍団となっている日本の相手ではなく、数の暴力で撃破していきます。
今回は日本にも戦車がいるし、相変わらずロシアの大地は広いので敗走した敵は撤退に時間がかかり、その間に空爆を食らいまくって次々消滅します。
優先して研究しているためか戦術爆撃機の威力もかなり強くなっており、敵を撃破するのも早い。

北極圏近くの土地はもう無視し、防衛部隊だけを向かわせて、ロシアの森林と平地は戦車を前に出して進み、中央アジアの山岳地には山岳兵を派遣して、どんどん進軍します。

ちなみに97式中戦車チハは「中戦車・基本型」です。

このゲームは型式が同じならどの国の戦車でも性能に差はないので、97式チハでもドイツの中戦車・基本型「3号戦車」と戦闘力は同じです。

1939年の技術なので、1942年にコレだと旧型なのは否めないけど。
それでもやはり広いので移動には時間がかかるのですが、前の戦いのダメージが回復していないソ連に日本軍を防ぐ力はなく、戦車を繰り出してきてもチハと同レベルの「BT-7」とかだったりするため、集中攻撃と空爆で次々破壊。
どうやら日本軍がソ連の救国の戦車「T-34」と遭遇することはなさそう。

と言うわけで、進軍を続けた日本軍は 1944年 に入った頃、ついにソ連中央の都市部付近に再び到達したのですが・・・

ここでまたも、予想外な出来事が!! しかも2つ!
でもこれは自分が気付いてなかっただけで、必然の出来事でもあります・・・




「T-34ってなに?」という方は こちら も参考にしてみて下さいね。
1つは、石油が尽きたこと! 戦車がうごかなーい!
ここまで日本軍は、日本→中国→シベリア→ソ連中央と進攻してきたため・・・
油田のある地域なんて占領していない。
戦車をブーブー走らせてたので、余裕があったつもりの石油の備蓄がいつの間にか尽きていたのです!

あわててアメリカ様やイギリス様、ドイツ様、その他 南米諸国や中東の国など、世界中の石油がある国におねだりしまくり、物資と引替えに石油を譲ってもらう。
しかしそれでも足りず、戦車はついに固定砲台状態に・・・
それでもやはり戦車は強く、敵地に突っ込んだ後、動かずに「支援攻撃」のみで戦闘に参加する形で石油を節約しながら戦うことは出来るのですが、今後の問題点が浮き彫りに。

戦車を主力に使うと、本当にどんどん石油がなくなっていきます。
飛行機や艦船も石油を使うけど、その比じゃないぐらい消費する。
初めて戦車を使うときは、石油の消費量をよく見ておきましょう。
そしてもう一つの問題が・・・ 「労働力」が尽きたこと!
「労働力」とは部隊を生産するのに必要な資源の1つであり、なくなると部隊の生産が出来なくなります。
で、なくなりました。 生産できません。 ピーーンチ!!

労働力は人がたくさんいる国、つまり中国やインドだと多く産出(?)されるのですが、このゲームには「別の大陸の労働力は、戦争中には得られない」というルールがあります。
つまり日本のような島国だと、戦争を続けているかぎり労働力の増加量がほとんど変わらない訳です。
あわてて生産ラインを変更し、労働力の消費が大きい歩兵の生産を止め、戦車や航空機などをメインにして労働力消費を押さえます。
しかし戦車が出来ても石油もないんだから・・・ どうしよう?

とにかく当面は、一刻も早くソ連戦を終わらせるしかない!!



労働力消費の大きい山岳兵を作りまくったツケが回ってきた訳ですね・・・
領土が大きくなると守備隊も大量に必要になるので、その生産でも労働力が削られます。

特に島国は労働力に注意しないといけません。
歩兵は属国から送られてくる遠征軍のものをメインに使う、と言う手もあるようです。
その後、表面化してきた生産面・資源面での問題を抱えつつも、日本軍は進軍を続けロシア中央部の都市を制圧。
中央アジア方面の勝利ポイントや希少資源のある土地も押さえ・・・
1944年夏、ついにソ連を併合したのでした。

今回、最新バージョンの「アルマゲドン」にある「併合した国の研究チームを取得する」の設定を「あり」にしているため、ソビエトの広大な大地と共に、ソ連の優秀な研究チームもゲット。
今後の戦車開発などで活躍してくれそう。

そしてソ連併合後、ロシアの広大な大地の反乱を抑えるのは難しいので、「シベリア」と「カザフスタン」という2つの国を独立・建国させて属国とします。

「シベリア」は非常に広い上に工業地帯のある土地もかなり持って行ってしまうので、ちょっと工業力(IC)がもったいないのですが、今は補給を属国任せにしているため生産力のある属国も必要。
不毛なシベリアの大地もかなり持って行ってくれるので、治安維持や補給効率にも大きく貢献してくれます。
「カザフスタン」もかなり大きい国なので、広い範囲のパルチザン発生率を抑えてくれます。





アルマゲドンでは併合した国の研究チームを取得する設定が可能です。

以前は小国で始めると、大国に発展しても研究チームはショボイまま、というヘンな状況になりましたが、最新版では研究チームも増えていきます。

なお、これはコンピューター国も同様になるので、思わぬ国が技術大国になることも。

こうして、今度こそソ連戦は完全に終わりを告げ、世界から共産勢力は消滅したのでした・・・
・・・と、思ったら、まだ残ってた。
ソ連に負けて、ソ連の属国にされていたフィンランドが、皮肉にも世界最後の共産主義国となっている。

ただ、カザフスタンは鉄が足りないので、独立させた場合、鉄を輸出してあげないと工業力(IC)にペナルティーが付く場合があります。

属国は主人の国以外とは貿易ができないので、属国の資源が足りない場合、主人が面倒を見てあげないといけません。

なお、属国は独立直後は全ての資源と工業力の産出が 0 で、徐々に回復していくので、様子を見るのはしばらく経ってからにしましょう。
ってことは、ソ連と戦っている以上、日本はフィンランドとも戦争状態な訳で、しかもフィンランドが共産主義勢力の盟主になった事もあって、全然講和に応じてくれない。
フィンランドと戦争状態と言うことは、海外からの労働力が得られないので、労働力がピンチな状況も改善されない・・・
ところがフィンランドはドイツの向こうにいるので、手出しも出来ない。

おまけに石油もないし・・・ さあ、どうする!?
「枢軸」「連合」「共産」の3大勢力は、和平には応じてくれません。

その5へ続く