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「ハーツ・オブ・アイアン2」 の大きな特徴の1つ、それは数多くの「プレイレポート」が公開されていることです。 歴史を元にした、しかし実際の歴史とは毎回異なる展開が楽しめる「ハーツ・オブ・アイアン2」は、他の人のプレイレポート(すなわち他の人の歴史)を見るのも楽しく、それらは「AAR(アフター・アクション・レポート)」と呼ばれ、ネット上で数多く公開されています。 人のプレイ過程を見ることは、ゲームの参考にもなりますね。 しかし「ハーツ・オブ・アイアン2」は一般的でない解り辛い語句・用語が多用されているゲームであるため、その AAR(プレイレポート)もほとんどの場合、ゲーム未経験者には難解で意味不明、初心者にも解り辛いものがほとんどです。 上級者のプレイレポートが多いため、初心者だと参考にし辛いのもあります。 そこでこのページでは、私がまだ初心者だった頃のプレイ内容を元に、初心者向きの解説を付けた、「初心者用プレイレポート」をお送りしたいと思います。 ゲームの進め方や展開を、初心者の方や未プレイの人にも解りやすく解説しています。 まだ2度目のプレイの時の記録なので色々と「ポカ」もやらかしていますが、なぜ失敗したのか、どうすればよかったのかなども追記していますので、初心者の方はぜひ参考にしてみて下さいね。 開始年は 1936 年、担当国は日本。 終了日は 1958 年末。 バージョンは「ハーツオブアイアン2・ドゥームズデイ・アルマゲドン 日本語版 Ver 1.1.1」。 難易度等は普通(初期設定のまま)ですが、「併合した国の研究チームを取得する」のみ「あり」にしています。 |
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「ハーツオブアイアン2」は、世界中の国でプレイすることが出来ます。 基本的には、スウェーデンで作られたゲームである事もあってヨーロッパでの戦いがメインなのですが、やはり日本人としては「日本」でプレイしたいものですね! と言うわけで、今回のプレイは身近な「日本」を担当します。 実はこのゲームの「日本」は、もっとも初心者に向いた国の1つです。 「ドイツ」は歴史イベントが多発するため、歴史に詳しい人でないとそれに振り回される事になりますし、「イギリス」は世界中に植民地や属国があって、どこから手を付けていいのか解らない状態。 「アメリカ」はゲームが始まってもしばらくの間は身動きが取れず「どうすりゃいいのコレ?」となるし、「ソ連」は戦力半減のペナルティーが付けられている上に凶悪なバッドイベントが発生。 「フランス」はドイツの強力な軍隊に攻め込まれることがほぼ確定で、イタリアは割と自由に動けるけど、そもそも戦力・国力が低めです。 初心者にとって、日本はかなりプレイしやすいのです。 初心者にとっての「日本」の難点は、最初からたくさんの部隊がいるため、やや軍隊の状況を把握しにくいこと。 しかしそれは逆に言うと、「最初から動ける部隊がたくさんいる」という事なので、戦争はしやすく、いきなり強いです。 とりあえず今回は、日本でノンビリとプレイしていくことにします。 |
ドイツは第二次世界大戦の歴史に詳しい人なら、オススメの国です。 第二次大戦の主役と言えますしね。 アメリカやイギリスなどの民主国には序盤、「平時ペナルティー(平和であることの影響)」があって、工業力(IC)が低くなっています。 これは戦争状態に入ると解消されます。 日本にはもう一つ、「島国」という弱点があります。 これは、輸送の手間がかかることと、「労働力が増加しにくい」という難点に繋がるのですが・・・ これら関しては、レポートの中で解説します。 |
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日本でプレイする場合の一般的な「定石」は、ある程度軍備が整ったら、すぐに中国などに攻め込む事のようです。 日本は最初から軍事力がある上に、もともと「ハーツオブアイアン2」は「制限時間内にどこまでやれるか」を競う感じもあるので、限られた時間の中で少しでも早く行動する方が良いようですね。 |
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でも、「ドゥームズデイ」以降のバージョンでは終了時間を延長することが出来るようになりました。 今回は終了年を 1958 年というかなり長めのものにしているし、ある程度は「史実」を考慮した展開にしたいと思っているので、中国と開戦する歴史イベント「盧溝橋事件」が起こるまでの1年間は、ノンビリと国作りを行うことにします。 |
まあ、史実を考慮した(考慮できた)のは、序盤だけだったりしますが… |
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まずは国内にスパイを潜入させて、他国スパイの取り締まりを開始。 7人ほど国内にスパイを潜入させてから「防諜活動」を毎週実行、ほどなくして他国スパイは一掃されます。 諜報活動を行うにはお金がいるので、そのための資金をアメリカ様と「貿易」して調達。 |
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日本とアメリカは初期の頃は仲が良く、アメリカはインチキなぐらい全ての資源が豊富なので、「貿易」を持ちかけたら大抵こころよく応じてくれます。 まずは「物資」と引替えに資金を譲ってもらい、これで金欠は解消。 「希少資源」などの足りない資源も、アメリカ様やオランダ様にエネルギーや物資と交換してもらいます。 あまったお金で「外交」をして、ケンカしたくない国との友好度も上げておきます。 技術研究は、まず「歩兵」! 中国に行っても東南アジアに行ってもシベリアに行っても険しい地形が待っている日本の場合、戦車なんて作っても機動力は生かせません。 それに、そもそも石油がない。 「歩兵」や「山岳兵」の研究を進めつつ、爆撃も必須なので「戦術爆撃機」と、それに関連した戦術(空戦ドクトリン)も研究していきます。 |
日本に限らずほとんどの国で、序盤はアメリカ様に泣きつくのがこのゲームの基本 (^^; とにかく「アメリカが最強」というのは念頭に置いておきましょう。 |
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そして産業。 やっぱり「国力アップ」がシミュレーションゲームの序盤の基本ですね! 産業の「生産技術」や「農業」などの研究を行って、生産力を高めます。 研究速度や戦闘などに関わる「暗号化技術」も、出来るだけ研究を進めておきます。 |
日本の研究チームは世界でもトップクラスに優秀なので、研究には事欠かない。 | ||||
生産は「歩兵」をガンガン量産! 「戦いは数だよアニキ!」なので、歩兵を大量に作っておきます。 歩兵には「砲兵」の追加装備(旅団)も付属して、戦力をアップしておく。 「戦術爆撃機」も生産して、「山岳兵」も研究が終わり次第 生産開始。 「生産スライダー」は調整が面倒なので、「委任ウィンドウ」を開いてコンピューターにおまかせすることに。 |
「砲兵」を付けるのは結構工業力(IC)が必要なので、あえて砲兵を付けずに歩兵を量産するのも手です。 というか、序盤の日本は追加装備(旅団)なしで数を増やした方が、本当はいいかも。 |
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また、日本本土の各地に「工場」を作って、工業力(IC)をアップさせます。 工場の建設には1年間、工業力(IC)が5必要になりますが、完成すると工業力(IC)が1アップします。 たった1だけど、政治家や政治体制などによるボーナスも付くし、あとあと結構大きい。 1年間はノンビリ国作りと軍備をする予定なので、まずは工場を5つぐらい建てることにします。 最初からいるユニット(軍団・師団)は、本土や太平洋の島々を守っている部隊を除き、ぜんぶ中国の国境沿いに集めておきます。 |
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また、部隊を編制し直して、使いやすいようにします。 「陸軍」は「少将」なら1つ、「中将」なら3つ、「大将」なら9つ、「元帥」なら12個の部隊(師団)を(ペナルティーなしで)率いることが出来ます。 まとめといた方が選択するときにラクだけど、階級が低い方が将軍の成長は早いので、とりあえず今回は「中将」を中心に3個師団(3部隊)を1まとめにする感じで編制。 ただし「司令部」は大将か元帥が率いてないとダメなので、司令部を含む軍団は大将を配置して主力部隊に。 司令官の「昇進」は自由に行えますが、昇進すると「スキル」が1下がるので要注意。 また、初期配置の「関東軍司令部」には移動できない「守備隊」が混じってて移動不可になってるので、守備隊は忘れずに外しておきます。 騎兵も歩兵と一緒に動いてると移動力が落ちるので、「蒙古騎兵軍団」は騎兵だけの軍団に編制し直し。 「空軍」は少将で4つの部隊を率いることができ、航空機は4つ1組が最大なので、基本的には少将か中将辺りのスキルの高い人が4つの航空機を率いる形にしておけばベスト。 |
階級より多い数の部隊を率いることも出来ますが、その場合、オーバーしている分の師団の戦闘力が大幅に減少します。(-75%) 部隊を移動・編制する際の操作方法については、「基本」のページの こちら を参考にして下さい。 |
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「海軍」は少将6、中将12、大将18、元帥30の船を1人で率いることが出来ます。 1人でかなり大艦隊。 もちろんまとめた方が強いですが、船には「作戦行動半径(航続距離)」というのがあって、古くて行動距離が短い船が混じっていると、それに合わせて艦隊全体の移動範囲が狭まってしまいます。 なので、足の短い旧型艦と、足の長い新型艦、輸送艦隊で、それぞれ分けておいた方がいいでしょう。 とりあえず今回は、最初は海軍を使うことはないので、たくさんの輸送艦に行動距離が長い船を護衛を付けた「輸送艦隊」を作って、あとは適当に新型艦による主力艦隊を1つぐらい作っておきます。 このゲームは新たに生産した部隊は「本国」にしか配置できないので、日本のような島国だと作った端から輸送艦で大陸に輸送しないといけません。 輸送艦への乗船は「乗船」のボタンを押すだけですが、1つ1つ部隊を選択して乗せていかないといけないので、ちょっとめんどう。 しかし海上の安全が確保できているなら、輸送艦を先に海上に移動させて、そこに部隊を移動させる(部隊を選んで右クリックする)形にすると、複数の部隊をまとめて乗船させることが出来ます。 便利なので覚えておきましょう。 一通りの編制などが終わったら、一旦セーブしておくのを推奨。 次にプレイするとき、そこから再開すれば編制の手間が省けますからね。 |
日本には海軍がたくさんありますが、アメリカやイギリスと戦うようにならないと、戦闘艦はあまり活用しません。 輸送艦は最初からフル活用しますけどね。 |
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なお、属国である「満州国」の兵も戦力として活用できるので、中国国境に移動させておきます。 さて・・・ そんなこんなで部隊の編制や生産、研究などをしながら、ノンビリ1年過ごします。 日本と中国が史実通りに開戦する「盧溝橋事件」の歴史イベントは 1937年 の6月〜7月に起こるので、それまでの1年半は国作りをしながら、時間の流れを早めて来るべき戦いに備えます。 史実を無視するなら、中国が弱いうちに攻め込んだ方がいいらしいけどね。
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日本でプレイする場合、最初から満州国の「軍の統帥権(部隊を動かす権利)」を獲得しているため、満州の部隊は全部自由に動かせます。 今回のプレイでは、別の国の「軍の統帥権」を新たに獲得することはしていませんが、満州国の統帥権は獲得したままにしています。 |
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その2へ続く。 |
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