Heart of Iron II
  ハーツオブアイアンUの戦術
このページでは、「Heart of Iron Uハーツ オブ アイアン2)」での戦闘の詳細を、初心者向けに解説しています。

このゲームの戦闘は一見シンプルで、かつ短時間で終わりますが、戦闘結果には様々な要因が関わります。
戦闘が始まったらプレイヤーは手出しできないので、勝つための準備を整えるのがこのゲームの「戦術」と言えますね。

「多方向攻撃」と「敗走する敵への空爆」さえ覚えれば適当にやってもそれなりに戦えますが、このゲームの戦闘は突き詰めると非常に奥が深く、そして戦術さえしっかりしていれば劣勢も挽回できるようになります。

ぜひ多くのルールや戦術を覚え、歴史をくつがえせるような戦いを繰り広げてみて下さい!

 【陸戦・攻撃編】

●多方向攻撃

このゲームの攻撃の基本は「多方向からの攻撃」です!
2方向から攻撃すれば相手の戦力は -10%、3方向から攻撃すれば相手の戦力は -20%と、1方向増えるたびに防御側の戦力は -10% のペナルティーを受けます。

このゲームにはその場から動かずに隣接地の戦闘に参加できる「支援攻撃」があるため、これを使って常に複数方向から攻撃するのが基本ですね!

多方面から同時に攻撃を開始するには、時間を一時的に止める必要があります。
日付をクリックするといつでも好きなときに時間を止められますので、止めてから各部隊に命令を出しましょう。
これはこのゲームの基本と言えます。




空から「空挺降下」をした場合は、それも1つの方向として数えられます。

多方向攻撃を受けると不利なのはこちらも同様なので、集中攻撃を受けそうな場所に突出してしまうのは危険です。
●夜間ペナルティーと攻撃開始時刻

攻撃時にコマンドメニューを表示(CTRL+右クリック)すると、行動開始時間を設定することが出来ます。
夜間は攻撃側は -80% ペナルティーです!
一方、防御側は -33% ペナルティーなので、夜は防御側が有利となります。
なので攻撃開始は朝にしたいものですね。 行動開始時間を調整し、夜から昼になる時間にセットしましょう。
なお、時間は「世界標準時(GMT)」なので、地域によって夜から昼になる時間は異なります。
画面左下のミニマップを見て、その地域が夜から昼になるタイミングで時間を止め、それから各部隊に命令を出すのもいいでしょう。



陸軍の戦術(陸軍ドクトリン)の「浸透強襲」「縦深浸透」が研究されると、歩兵の夜間ペナルティーは軽減されます。
●将軍の指揮可能部隊数

将軍は階級によって、ペナルティーなしで率いられる部隊数が決まっています。

少将 中将 大将 元帥
陸軍 1 3 9 12
空軍 4 8 12 24
海軍 6 12 18 30

陸軍の中将の場合3つ(3個師団)までペナルティーなしで率いられますが、4個師団を率いると、オーバーしている分の部隊は戦力が -75% になってしまいます。

また陸戦で攻撃側の場合、その土地から攻撃を行う全部隊を、一番階級の高い将軍が率いる形になります。
例えば、1個師団を率いる少将と、3個師団を率いる中将の軍団が同じ場所から敵を攻撃した場合、全体の統率を中将が取ることになりますが、中将は3個師団までしか率いることが出来ないので、少将の分は「オーバー」という事になって -75% ペナルティーを受けてしまいます。
陸戦で同じ場所から複数の部隊が攻める場合、全体の指揮を取れる人が必要になる事を覚えておいてください。

上記の場合、中将が単独で敵を攻撃し、その中将が敗れた場合、その後で少将が攻める、というように2度に分けて攻撃すればペナルティーは受けません。
また、中将と少将のいる土地が別の場所で、2方向から攻めるのであれば、やはりペナルティーは受けません。
もし中将が大将に昇進すれば、大将は9個師団まで率いられるので、同じ土地から攻めても大丈夫です。
近く(同じ場所か隣接した土地)に大将か元帥のいる「司令部」ユニットがある場合は、司令部は近くの将軍が率いられる部隊数を2倍にするため、やはり同時に攻めても大丈夫です。

なお、陸戦で防御側の場合は、同じ場所にいる将軍の統率可能部隊数が「足されます」。
少将と中将が同じ場所にいると、1+3で4個師団までペナルティーなしで率いられるので、同じ場所でそのまま防戦に突入してもペナルティーは受けません。





初心者にはかなり解り辛い部分ですが…
重要な部分でもあります。

将軍は好きなときに「昇進」させることが出来ますが、昇進させると「スキル」が1下がるうえに、階級が高いほど成長が遅くなります。

優秀な人は出来るだけ低い階級で育ててから昇進させたいものですね。

なお、各将軍には内部的に初期スキルと限界スキルが設定されており、限界スキル以上には成長しません。

特殊能力は、その時に戦っていた場所や率いている部隊に応じてランダムで修得しますが、一部の有名将軍は成長によって特定の「特殊能力」を必ず覚えます。
●波状攻撃

将軍が(ペナルティーなしで)率いられる部隊数には限界があるので、大部隊があっても、全部まとめて攻め込むと大きなペナルティーを受ける場合が多いです。
また、上陸戦はペナルティーなしで攻撃に参加できる部隊数が決まっているため、大部隊で上陸しようとするとやはり不利になってしまいます。
こういう場合は、数度に分けて攻撃を行うのが有効です。

ペナルティーを受けない範囲の部隊数で攻撃し、それが敗れてもすぐ次の部隊を送り出す。
これを繰り返せばペナルティーを受けず、いずれは敵を倒すことが出来ます。
でも、大部隊でムリヤリ攻め込んだ方が被害が少ない場合もあるので、状況次第ではありますけどね。



特に上陸戦では、同時に攻撃できる部隊数が限られているので、波状攻撃が有効です。

上陸戦で同時に戦える部隊数は、初期は3部隊ですが、「海戦ドクトリン(海戦の戦術研究)」で増えていきます。
●集団移動と占領支援

移動力の異なる軍団をまとめて移動させると、到着時刻がバラバラになります。
速い軍団は速く目的地に到着する訳ですが、そうすると先に付いた部隊だけ敵の集中攻撃を食らって敗走してしまう場合があります。

敵の反撃が予想される場所を移動するときは、移動や攻撃時に CTRLキー+右クリック をして、「到着時刻の同刻化」のところにチェックを入れておきましょう。
これで全体がまとまって動きます。(ただしスピードは一番遅い部隊に合わせられます)

問題は「到着時刻の同刻化」をすると、なぜか攻撃開始時刻を設定できないことです。
よって複数の軍団をまとまって移動/攻撃させるときは、画面左下のミニマップを見て、その地域が昼になった瞬間に時間を止めて、部隊に命令を出すようにしましょう。

また、敵の反撃が予想されるなら、近くの土地から「支援攻撃」をする部隊は、そのまま土地の占領が完了するまで「支援攻撃」の設定を維持しておきましょう。
こうしておけば、敵が反撃してきても、それに対して支援を行う事が出来ます。



到着時刻はゲーム内では「ETA」という略称で表記されます。

慣れてきたら、いちいち時間設定をするよりも、画面左下のミニマップを見て攻撃タイミングを計った方がラクですね。
●攻撃のみで移動中止

攻撃して敵を撃破したら、そのまま部隊は移動していく訳ですが、ここで移動をキャンセル(部隊を選んで元の場所を指定)すれば、その場から動きません。

攻撃だけして移動はキャンセルというのは色々と有用です。
空爆を併用してその場を守りながら敵を削ったり、敵を敗走させて集結を防いだり、全軍で敵を撃破した後に改めて占領に行く部隊だけを選ぶなど、用途は多いので覚えておきましょう。
ただし戦闘終了後、数時間は新しい命令は出せないので注意して下さい。

敵を倒した後で、改めて「到着時刻の同刻化」で移動命令を出し直す事も出来ます。
(この場合も前の移動はキャンセル扱いになります)

●土地によっては天候に注意

天候は、普段はあまり気にしなくていいのですが・・・ 地域や地形によっては大きな問題になることがあります。

まず、寒い地方。 「氷点下」になると山岳兵以外 -60% のペナルティーです。 防御側は逆に戦力が少し増します。
雪や吹雪になると、さらに攻撃側は -50% から -80% の大きなペナルティーとなります。
そして泥濘地。 雨や雪が降って「泥濘地」になっている場所は、かなり大きなペナルティーを受けます!

暴風雨 吹雪 氷点下 泥濘地
攻撃側 -10% -40% -50%
山岳兵は-20%
-66〜-80%
山岳兵は-50%
-60%
山岳兵影響なし
-75%
車両-100%以上
山岳兵は-50%
防御側 影響なし -10% 0〜-10%
山岳兵は+50%
-33%
山岳兵は-10%
+10〜+20%
山岳兵は+50%
+20%
車両は影響なし

「氷点下」は冬に北方を中心に広く発生するもので、天候マップ上では土地が「白」で表示されます。

解りにくいのは「泥濘地」で、気候が「温暖気候/泥濘地」に属している土地で、雨や雪が降り、気温が氷点下ではない場合に発生し、天候マップ上では「茶色」で表示されます。
気候が「温暖気候/泥濘地」に属するのは主に東ヨーロッパからロシアにかけてなので、ドイツやソ連、及びこの地方に進軍する時に注意する必要があります。

大規模な進軍をするときは、一応天気も確認しておいた方がいいですね。
移動も悪天候や悪路だと速度が下がります。

また、表を見て解る通り、悪天候に強いのは「山岳兵」です。 山岳兵なら寒くてもヘッチャラです!
山岳や寒冷地で戦う際には、大きな力を発揮してくれるでしょう。



お天気はマップ画面を天候モードに切り替えないと確認できないのが面倒なんですよねぇ・・・

まあ、ロシアの大地で戦うときや、海戦を行うときでない限り、そんなに気にする必要はないんですけどね。
●敵の包囲とせん滅

陸戦では、戦いに敗れても指揮(指揮統制値)を失うだけで、戦力(兵力)はほとんど減りません。
負けた部隊は別の土地に敗走していきますが、しばらく補給を受ければ回復します。

しかし敗走する先がない場合、つまり完全に包囲されていたり追い詰められている場合は、その部隊は負けた瞬間に投降、消滅します。
しかも包囲した(逃げる先を無くした)時点で、その部隊は「包囲されている」、「補給を受けていない(その場に物資集積所がない場合)」の2つのペナルティーを負うため、戦闘でも大きく弱体化します。
よって、敵を袋小路の地形に追い詰めたり、敵の後方を占領して撤退先を無くしてから包囲せん滅する方法が有効になります。

ただ、コンピューターも出来るだけ追い詰められないように動きますし、敵の後方を遮断しようとして突出すると逆に集中攻撃を受けて負けてしまうこともあるので、そう簡単に追い詰めることは出来ません。

しかし戦車の機動力を利用したり、上陸作戦や空挺部隊を活用すれば、うまく包囲作戦が決まることもあります。
敵を孤立させられるように進軍・占領していくのも有効ですね。



コンピューターの行動パターンもバージョンごとに改良されているので、古いバージョンより新しいバージョンの方が、敵を包囲しにくいようです。

でも敵をなかなか倒せないこのゲームでは、包囲や追い詰め作戦は重要です!
 【陸戦・防御編】

●防衛のススメ

このゲームの戦闘は基本的に防御側が有利です。
どんな場所で、どんな時間に守る場合でも、基本的に防御側が有利であり、悪天候も防御側の味方です。
特に山や密林は鉄壁の防御となり、市街地もかなり有利です。
そして川があって攻撃側が「渡河攻撃」になるなら、大半の部隊の戦力は半減、さらに有利ですね。

ですので、少なめの部隊で有利な地形で守り、敵をおびき寄せて撃破する、有利な場所で敵を足止めする、などの色々な防御戦術が考えられます。
逆に攻撃側は、その不利を跳ね返せるだけの戦力をそろえなければ進軍できない事になります。




防御が強いのがこのゲーム。
だから十分な戦力がないと、戦線は停滞しやすくなります。
●塹壕効果

「塹壕」とは戦場に掘られる「穴」の事で、そこに身を潜めて敵の攻撃を防ぐものです。
土地(プロヴィンス)にしばらく駐留している部隊には「塹壕効果」が付いていき、防御力が増していきます。
塹壕効果は特に空からの攻撃に対する防御力があり、塹壕効果が付いている部隊は空爆(地上攻撃)を受けてもほとんど戦力(兵力)は減りません。
土地を守っている敵部隊を空爆をしても効かないのはこのためです。
しかし塹壕効果は移動するとなくなりますので、敗走中の部隊や移動中の部隊は空爆で大ダメージを受けます。
じっとしていれば敵の空爆の被害はほとんどないので、爆撃を受けても慌てないようにしましょう。

●攻撃してきた敵を攻撃

攻撃してきた敵を、別の土地から攻撃するのは非常に有効です。
攻撃中に別の場所から攻撃を受けた部隊は、「側面攻撃を受けた」という事になり戦力が半減するため、攻撃も防御も非常に不利になります。

ただ、このゲームの戦闘はあっという間に決着が着くことが多いので、攻撃を受けた時に素早く時間を止めて部隊に命令を出さないと、援護をする前に戦闘が終わってしまいます。
しかし、もし攻められても粘っていて、近くに別の部隊がいるのなら、すぐに攻撃中の敵を攻撃して支援するべきです。

なお、コマンドには「防戦支援」というものがありますが、これは「攻撃を受けた土地に移動する」コマンドで、大抵の場合は到着前に決着が着いてしまうので、よほど部隊が速くて土地も狭い所でないと役に立ちません。



側面攻撃を受けた部隊はつまり、-50%ペナルティーを受ける形になります。
 【空軍編】

●地上攻撃と阻止攻撃の使い分け

空軍には色々な任務を出すことが出来ますが、爆撃機が普段使うのは「地上攻撃」と「阻止攻撃」のみです。

地上攻撃」は敵の戦力(兵力)にダメージを与えるのに使いますが、敵に「塹壕効果」が付いているとほとんどダメージを与えられません。
よって、土地に留まっている部隊にはあまり効果がありません。

阻止攻撃」は敵の指揮(指揮統制値)にダメージを与えるもので、戦闘は基本的に「指揮統制値の削り合い」であるため、戦闘を支援するならこの阻止攻撃を使います。

戦闘によって敵が「敗走」した場合、敗走中の敵には「塹壕効果」がなくなるため、地上攻撃も有効となります。
つまり、阻止攻撃で戦闘支援、敵が敗走したら地上攻撃で追撃、が基本です。




新バージョン「アルマゲドン」以降、航空機が対空砲火で受けるダメージが増えているため、阻止攻撃をする時は反撃ダメージに注意して下さい。

また、意味のない地上攻撃を続けても疲弊するだけなので、追撃をかける相手がいないときは空港で待機しておきましょう。
●地域の活用

このゲームの爆撃は、爆撃場所を「地域単位」でしか場所を指定できません。
その地域に敵のいる土地が5つあったりすると、5つの敵のどれを攻撃するか解らない訳です。
よって進攻時には、地域の敵をまとめて敗走させてから空爆したり、爆撃が集中しやすいよう対象地域の土地を狭めていく形で占領していくなどの工夫が必要になります。

また、敵のいる土地が地域に1つだけとか、元々土地(プロヴィンス)の数が少ない地域など、爆撃が集中しやすい場所をワザと占領せずに残しておき、そこに敵をおびき寄せて空爆で叩くといった戦術も有効です。



近接航空支援機(近接爆撃機)の場合は、航続距離が短いので、逆に近くの敵を狙い打ちしやすい利点もあります。
戦場が動いたらすぐ届かなくなったりするけどね・・・
●航空機への命令

航空部隊は動きが激しいので、マップ上で選択しようとしても「どこにいるか解らなーい」という事が多いです。

そのため航空部隊に命令を出すときはマップ上の航空部隊をクリックするのではなく、画面左上にあるユニット一覧表示ボタンの、飛行機のボタン()を押して、一覧表示から航空機を探した方が早いです。
また、一覧表示の任務の部分をクリックすれば、そこから直接任務を指示できます。

一覧表示から任務を選ぶと、自動的にマップが「地域マップ表示」になるので、この点でも便利です。
ただ、複数の航空部隊を「基地移動」させるときは、マップ上で選択して右クリックで移動させた方が、まとめて移動できるので便利です。(航空機は基地移動以外は、まとめて命令を出せません)



基本のページでも書きましたが・・・
航空機をまとめて選択する方法は、空港をクリックして飛行機の絵を表示させたあと、SHIFTキーを押しながら、飛行機を枠で囲んで下さい。
●基地移動

空軍は飛行場を中心に行動しますので、「基地移動」で頻繁に飛行場を移動します。
この時、移動先の飛行場が航空機の「航続距離内」なら特に問題はないのですが、移動先が「航続距離外」である場合、指揮(指揮統制値)が激減します。
少し遠くの空港に行くときは、近くの空港を経由して移動した方がいいでしょう。
またこのルールのため、航続距離が短い「近接航空支援機(近距離爆撃機)」や迎撃機は指揮が減りやすく、やや使い辛いです。

●空爆の時間設定

航空機は夜に攻撃しても戦力1/5(-80%)になるので、あまり効果がありません。
また、航空機は攻撃開始後、5時間経つと自動的に帰還します。(燃料が持たないから)
よって基本的に、昼のみ活動させましょう。

戦術的に戦う場合・・・ 陸軍の攻撃開始時間の3時間前に出発して敵軍を阻止攻撃、弱体化した敵を陸軍が攻める、というような作戦も可能ですが・・・ 普通、そこまでする必要ないかな。^^;

●停泊中の敵艦船への襲撃

「海軍爆撃機」は港に敵艦が停泊している場所を「港湾攻撃」すると、停泊中の軍艦を襲撃します。
敵艦に大きなダメージを与えることが出来るのですが、指揮(指揮統制値)がある敵艦は反撃してきますし、港に対空砲があると手痛い反撃を受けることも多いので注意して下さい。
相手に空母がいる場合は、空母艦載機も迎撃してきます。
ただ、敗走して逃げ帰った敵艦を追撃するのには有効です。

なお、「戦略爆撃機」の場合は敵艦を攻撃せず、海軍基地に被害を与えます。


最新版「アルマゲドン」は対空射撃のダメージが増しているため、港湾攻撃にもリスクが伴います。 注意。
●空軍の将軍

空軍は4つ1組にしか出来ません。 そして、少将で4つの航空隊をペナルティなしで率いることが出来ます。
「じゃあ全員少将でいいじゃん」という事になりそうですが、同じ場所で複数の航空部隊が戦闘を開始した場合、そこにいる航空隊を合計した数を率いられる将軍がその中にいないと、オーバーしている分の航空隊がペナルティーを受けてしまいます。
ただ、オーバーしている時のペナルティーは戦力 -25% で、 陸軍のペナルティーよりは軽いです。

空軍はバラバラに動くことが多いので、陸軍ほど階級に注意しなくてもいいのですが、一応中将や大将がいた方が、ペナルティーを受けるケースを避けられることは覚えておきましょう。

少将 中将 大将 元帥
空軍 4 8 12 24


空軍の将軍の統率可能部隊数は、説明書の表記とは違っていますのでご注意下さい。
パッチで変更になったのか、最初から誤植だったのかは不明です。
 【海軍編】

●空母が主役!

このゲームの海戦は、空母が主役です!
空母が敵を攻撃し、他の艦船が空母を守る、と言う形の戦いになるので、空母がないのに艦隊戦をしても普通は勝てないと思ってください。
空母がなくても敵と撃ち合えるのは悪天候の時ですが、逆に言うと悪天候時以外は常に空母が有利です。




戦艦の主砲で敵をぶっ飛ばしたい方は、お天気と睨めっこして悪天候を狙いましょう・・・
途中で晴れたら泣きましょう。
●ポジション値と直衛艦

このゲームの軍艦は「主力艦」と「直衛艦」(とその他)に分けられており、艦隊の中に主力艦と同じ数だけ直衛艦がいないと、「ポジション値」が低くなってしまいます。
ポジション値とは海戦の際に表示される攻撃効率で、簡単に言うと命中率です。
ポジション値は海戦中にも刻々と変わっていきますが、直衛艦が不足している側はポジション値が改善しません。

どの船が主力艦で、どの船が直衛艦なのかは「ユニット一覧 空軍/海軍」のところで説明しています。


このゲームの海戦の解りにくい部分です。
ポジション値は海軍の戦術(海軍ドクトリン)の研究でも増加します。
また、ポジション値=直衛艦が攻撃を受ける確率であるため、ポジション値が高いと主力艦のダメージが減ります。
●艦隊戦開始のメッセージ

艦隊戦は陸上戦と違い、開始直後から指揮だけでなく、戦力にも被害が及びます。
不利なのにそのまま戦わせていると、何隻もの船が沈没して大被害を被ってしまいかねません!

よって不利な艦隊戦になったらすぐに逃げる必要があるのですが、艦隊戦は手動で逃がさないと大被害が出るまで戦い続ける上に、艦隊戦が始まったメッセージを表示しない設定にしていると艦隊戦に気付かない事もあり、いつの間にか船が海の底というケースもあります。
メニューの「オプション」の「メッセージ設定」で、艦隊戦をしかけられた時としかけた時に、メッセージボックスを表示する設定にしておきましょう。

●艦隊の改良

軍艦は新型が開発されても改良されません!
空母の艦載機、および軍艦に搭載するレーダーなどのパーツ(追加装備)は改良されるのですが、軍艦自体を新しくしたい場合は、新たに作らないといけません。
軍艦は建造にも時間がかかるため、軍備が難しいことは承知しておきましょう。



空母だけは、艦載機の改良によって、戦力向上が見込めます。
●行動半径に注意

船には基地からどれくらい遠くまで移動できるかを示す「作戦行動半径」という数値が設定されています。
艦隊を組んだとき、その艦隊の行動半径は一番短い船に合わせられてしまうので、旧型の小さな船が混じっていると、行動時に足手まといになる事があります。

古い船はいない方が便利な事もあるので、編制時には注意しましょう。

●港湾攻撃について

海軍による「港湾攻撃」は、その港に停泊している艦隊に空母(の艦載機)が強襲をかける形になります。
よって、空母がいないと行えません。
また、その土地に対空砲がある場合、攻撃側がダメージを受ける場合もあります。

コンピューターは港に停泊している軍船に強襲をかけてくることが多いので、攻撃を受ける可能性のある基地に艦隊を停泊させていると、危機に陥る場合もあります。

しかし囮の駆逐艦や輸送船などを基地に停泊させておき、強襲をかけて来た敵艦隊を海軍爆撃機で爆撃したり、主力艦隊で逆襲する、という戦法もあります。



港湾攻撃ではありませんが・・・

陸上の戦闘を支援する「沿岸砲撃」というものもあります。
沿岸砲撃がどのぐらいの効果になるかは、艦隊の沿岸砲撃力によって決まります。
●海軍の将軍について

海軍の将軍は空軍の将軍と似たシステムになっていて、同じ場所で複数の艦隊が戦闘をした場合、そこにいる全ての味方の船を率いられる将軍がその中にいないと、オーバーしている分の船がペナルティーを受けてしまいます。
海戦は陸戦ほど色々な戦術を取れるわけではないので、質と量が重要になります。
出来るだけ大艦隊で迎撃できるよう、大きな艦隊戦をする場合は大将や元帥は必須と言えますね。

ただ、海軍の将軍の統率可能数オーバーのペナルティーは、戦力 -25% です。
陸軍のペナルティーより軽いので、わざとペナルティーを無視して大艦隊で挑む方が有利な場合もあります。

少将 中将 大将 元帥
海軍 6 12 18 30



基本的には、元帥が空母を含む主力艦15+直衛艦15を率いる組み合わせが、一番強いことになりますね。
 【生産・補給編】

●生産のFAQ
まずは生産画面の初心者には解りにくい点の説明を。


「旅団」とは、部隊に付属する「追加装備」のようなものです。
「旅団配備」はその「旅団」だけを作るもので、作ってから本国にいる部隊に装備させたり出来ますが、普通は生産時に同時に付属するので、旅団だけ作ることはあまりありません。

「航空基地」「海軍基地」は基地の設備をあらかじめ作っておくもので、作っておけば占領地にそれを「配置」することで、瞬時に基地を設営することが出来ます。

「対空砲」「レーダー」は土地(プロヴィンス)に配備する施設で、どちらも敵航空機にダメージを与えます。
生産画面で作っておけば、好きなときに領地に配置できます。
「核」「ロケット」は、使い捨ての長距離ミサイルです。 その研究が完了するまで作れません。
研究に必要な時間や労力、生産にかかる工業力は非常に大きいので、普段は使いませんね。

「船団」「護衛船」は輸送船や、輸送船を護衛する船を作るコマンドで、作ったら物資や資源の輸送に自動的に使われます。
沿岸の国なら最初から多くの輸送船が用意されていると思うので、普段は増産する必要はありません。
輸送が滞っていたり、輸送船が被害を受けまくっている時は、増やしておいてもいいですね。













生産画面の「旅団配備」には、空母の艦載機や艦船の追加装備も含みます。

基地をあらかじめ作っておくのは地味に便利。
余裕があったら用意しておきましょう。

核兵器を作るには、「原子炉」も国内にたくさん必要で、しかも原子炉を作るのに必要な工業力(IC)はなんと50!
こんなの、超大国しか作れませんね。
●TCってなに?

TCは「輸送力」(トランス・キャパシティー)の略です。
最大値を上回るとその分だけ部隊の補給効率、つまり「回復スピード」が下がります。
輸送力の最大値は工業力(IC)の1.5倍に、技術や大臣による修正を加えた分となります。

部隊1つにつき1必要で、再配置中や配置前の部隊は2、さらに占領地の統治にも必要とされます。
加えて、パルチザン活動によっていくらか消耗します。

よって領土や軍隊が増えていくと必要な輸送力(TC)はどんどん増えていくので、いずれはオーバーしてしまいます。
オーバーしたら・・・ 我慢しましょう・・・ ^^;  オーバーしてても回復できない訳じゃないですしね。
でも一応、余分な部隊がいることや、未配置の部隊がいること、占領地のパルチザン活動が高い事は、補給に悪影響を与えるという事は覚えておきましょう。



移動速度などにも関係するので、出来るだけ輸送力は節約しましょう。

作った部隊を溜め込まず、すぐ本国に配置するだけでも結構違います。
パルチザン活動も出来るだけ抑えましょう。
●攻勢ボタンと優先ボタンについて
軍団情報画面の下にある「攻勢)」ボタンを押すと、その部隊に一定量の物資が与えられ、30日間の間、回復スピードがアップ(補給効率が上昇)します。
物資に余裕があるなら、大規模な攻勢をかける前に主力部隊にはこのボタンで物資を与え、しばらく回復力をアップさせておきましょう。
また、★マークの「優先)」ボタンを押しておくと、改良や補充が早く行われます
主力部隊は★ボタンを押しておくのが基本ですね。



「攻勢」を実行中の部隊は、物資消費も2倍になります。
車両ユニットの場合、石油も必要になります。
●補給物資について

すべての部隊は「物資」を必要とします。
必要な補給物資の量は部隊によってそれぞれ違うのですが、基本的には強い兵器ほど物資も多めに消費します。
また、旅団(追加装備)も物資を必要とします。
よって、軍隊が拡大していくと必要な物資はどんどん増えるので、それに合わせて物資はたくさん生産していかなければなりません。
属国が送ってくる「遠征軍」も、こちらで補給物資を用意してあげないといけません。

しかし工業力(IC)には限りがありますから、部隊がいすぎるのも問題になってきます。
国の規模に合わせた部隊数にする必要があるので、この点は軍隊が増えてきたら考慮に入れておきましょう。
どうしても補給が辛くなってきたら、弱い部隊を解体する必要もあるかもしれません。

ただ、属国がある場合、各部隊は属国からも補給を受けることが出来ます。
本国と陸続きでない場所に属国があるのなら、その場所への輸送船による物資輸送を止めても、部隊は属国から補給を受ける事が出来ます。 その分、属国の負担は増えますけどね。



小国ほど補給は深刻な問題になります・・・

なお、生産スライダーは右クリックで固定できるので、覚えておきましょう。
●資源輸送について

領地(プロヴィンス)で産出された資源は、首都へと陸路で運ばれていきます。
しかし首都が海の向こうにある場合は、海岸に「物資集積所」が出来て、そこから輸送船で首都まで運ばれます。

これらの輸送は自動でやってくれるので普段は気にしなくていいのですが、コンピューターは途中の輸送経路が遠かろうが危なかろうがとにかく輸送しようとするので、遠方の土地を占領した時や、制海権が確保できていない時は、輸送船の被害が出まくる場合があります。

こう言うときは生産画面の右下にある「船団」のボタンを押して、被害が出ている輸送ルートの運行を中止すると共に、「資源輸送船団の自動編制」の委任を安全が確保できるまで解除しておきましょう。

委任を解除している間は新しい輸送ルートを手動で設定しなくてはならなくなりますが、輸送船の被害が出まくって輸送できなくなるよりはいいはずです。



このゲームの委任設定は、新しいゲームを始めた時に、以前のゲームの設定を引き継いでいます。
新規にゲームを開始したときは、委任設定などを一通り確認し再設定しておきましょう。
●国民不満度について

色々な要因やイベントで増えていく国民不満度。
実は国民不満度は、部隊の戦闘力にも悪影響を与えます。

国民不満度 1% あたり、戦闘力が -0.5% されるので、国民不満度 10.0 だと全部隊の戦力 -5% です。
馬鹿にならないので、不満度が増えたら生産スライダーの「消費財」の生産を増やして、国民の不満を抑えましょう。



不満度が10%を越えると、大臣が入れ替わってしまう「政変」イベントが起こることもあります。
●パルチザンの自動鎮圧について

占領地で発生する反乱活動(パルチザン活動)。
守備隊がいれば防いでくれる訳ですが、守備隊は動けないので、となりの土地で反乱が起こっても知らんぷりです。
しかし移動可能な部隊が駐留している場合、となりでパルチザンの反乱が起きると、自動的にその土地に向かって進軍し、パルチザンを鎮圧・再占領してくれます。
ですのでパルチザン多発地帯に歩兵などを置いておき、治安維持部隊にするのも有効です。