大東亜興亡史 フィリピン上陸作戦

ついに対米開戦を決意した大日本帝国。 その開幕で日本がハワイの真珠湾を攻撃した事は有名ですが・・・
実はほぼ同時に、当時イギリスの植民地であったマレー半島と、アメリカの植民地であったフィリピンにも進攻を開始していました。
フィリピンは東南アジア方面におけるアメリカ最大の拠点でしたから、ここを陥落させる事は、日本にとって戦争を続ける上で絶対に必須な事だったと言えます。

1941年12月8日、その日は悪天候でしたが、すでに真珠湾で攻撃が始まっていた事もあり、台湾からフィリピンに向けて日本軍機 500 機が発進します。
この悪天候を押しての出撃が、予期せぬ奇襲攻撃となり、フィリピン上陸作戦が開始されます。

作戦概要
【関東軍特殊演習】
作戦開始日時 1941年7月2日 早朝 作戦期限 7月16日 深夜(約15日)
勝利条件 通常(敵全滅か根拠地の占領/破壊) ループマップ(転進で最初から)
日本 大日本帝国 最大資金 5500  初期収入 8500  最大部隊数 60  プレイヤー
ソ連
仮想ソビエト軍
最大資金 5500  初期収入 3000  最大部隊数 20  CPU、防御重視

このステージは歴史的にはフィリピン攻撃とは関係ないのですが、シナリオルート上ここに含めます。

日本軍は1939年にソ連と満州の国境付近で「ノモンハン事変」という戦いを行い、敗れました。
また、1940年からは日中戦争も始まり、多くの兵士が中国南部へと進軍していきます。
結果、中国北部のソ連との国境付近では、兵力が不足することになります。

そこで日本軍は大規模な徴兵を行い、この地方に約80万という大兵力を送り、その兵士達の訓練を大々的に行いました。 これが「関東特殊演習」、通称「関特演」です。 内容は、ソ連を仮想敵国とした訓練でした。
折しもこの頃、ヨーロッパではドイツが「バルバロッサ作戦」という作戦でソ連に大攻勢をかけており、まだこの時点で日本はアメリカと戦うのか、ソ連と戦うのか、その岐路にあったと言えます。

結局、日本はアメリカの経済制裁により資源が乏しくなっていたため、対米開戦と東南アジアの資源獲得を優先するのですが、戦争が中期になって兵力が足りなくなってくると、関東特殊演習を行った兵士達は各地に引き抜かれていきました。


このステージは演習ステージです。 よって、ステージはとても簡単です。
当サイトでは同じステージをひたすら繰り返して経験値を貯め続ける行為は面倒だし推奨しませんが・・・

ただ、演習ステージなのですから、どうせならここで訓練を繰り返し、経験値を貯めるのもいいでしょう。

関東特殊演習マップとは言え・・・ このステージには飛行場も海軍基地もないので、経験値を得られるのは陸上部隊だけです。
最大資金も多い訳ではないので、繰り返してもあまり資金は稼げません。
ぶっちゃけ、訓練するには向いてなかったりします・・・

でも、初期配置でソ連の弱めの戦車が配置されており、倒しやすい歩兵も含まれているので、陸上部隊の演習ならやりやすいステージです。
陸軍の進化が遅れている人は、何度か繰り返して経験を稼いでおくのもいいでしょう。
出来れば 「九七式中戦車 チハ」 ぐらいは欲しいところです。

攻略上、特に問題はありません。
線路上は列車でなくても移動しやすいので、クリアする時はそこを通って占領に向かいましょう。

進軍目標

フィリピン/マレールート演習ステージなので楽勝だと思いますが・・・
クリアターン数で分岐があります。

大勝利だと「コタ・バル上陸作戦」を経てマレー方面へ、
勝利だと「フィリピン攻撃」へと向かいます。

7月2日から始まったとして、7月6日中にクリアすると大勝利。
7月7日に入ってからクリアすると通常勝利になるので、この辺りを分岐の目安にして下さい。
ターン数で言うと 30〜35 ターン前後でしょうか。

普通にやると2日目か3日目にはクリアできてしまうと思うので、フィリピンに行きたい場合はワザと時間を遅らせる必要がありますね。

作戦概要
【フィリピン攻撃】
作戦開始日時 1941年12月22日 早朝 作戦期限 1月7日 夜(約15日)
勝利条件 通常(敵全滅か根拠地の占領/破壊) ループマップ(転進で最初から)
日本 大日本帝国 最大資金 24000  初期収入 6000  最大部隊数 99  プレイヤー
アメリカ
米国軍
最大資金 24000  初期収入 28500  最大部隊数 99  CPU、防御重視
線
*新規参入搭乗員名簿
空軍(海) 竹井純一(笹井醇一  下士  ラバウルのレッドバロン  射撃・対戦闘機・天性・指揮
空軍(海) 余藤鐘義(武藤金義  下士  空の武蔵  射撃・対戦闘機・指揮
空軍(陸) 牧々木勲(佐々木勇)  下士  少年飛行兵  射撃・遠目
陸軍 門間昌晴(本間雅晴  中佐  文人将軍  踏破山・踏破木(他は調査中)

アメリカ植民地・フィリピンでの最初の戦いです。
史実では、すでに真珠湾攻撃が始まっていて日程を延期できなかったため、悪天候でもやむなく出撃した日本の航空部隊が、濃霧の中でアメリカ軍の飛行場を爆撃!
これが結果的に、濃霧により日本軍機を発見できなかったアメリカ軍に深刻な被害を与え、多くのアメリカ軍機が地上で撃破される事となりました。

そのため日本軍は開幕でいきなりフィリピンの制空権を奪取、アメリカ軍は早々に後退を開始します。
月末にはフィリピンの首都・マニラは「無防備都市」の宣言を行い、日本はマニラを無血占領する事になります。


いよいよ太平洋戦争の開始です。
「関東特殊演習」からここに来た人は、ここが「空挺兵」を作れる最初のステージとなります!

空挺部隊 空挺兵は晴れか曇りの時に輸送機から「降下」が出来る部隊で、これがあれば空港に着陸しなくても、その場で輸送機から歩兵を降ろす事が出来ます。
根拠地や陸軍基地に降下すればそのまま敵の出撃を塞げますし、次のターンから占領も行えます!
非常に便利なので、インターミッションで必ず生産しておいて下さい!

輸送機(零式輸送機 一一型)1つに3部隊搭載出来るので、輸送機を4つ以上は買っておき、空挺兵はその数×3部隊分、買っておきましょう。
歩兵は多めにいた方が、敵の攻撃で数が減っても占領に使う部隊を入れ替えたり出来るので便利です。
購入したら編成画面で輸送機を選択して「搭載」を選び、あらかじめ空挺兵を搭載しておきましょう。

 

零戦また、ここでは主力戦闘機 「零式艦上戦闘機」 も登場します。
ノモンハンルートから関東特殊演習を経て直接ここに来た人だと、零戦はここで初登場という事になりますね。
ただ、最初に生産出来るのは旧式の「一一型」です。
すでにこの時点で主力機である「二一型」の開発年月日も過ぎているので、一一型はあまり作りすぎず、二一型が登場してから本格的に量産した方がいいでしょう。
(ここはループマップなので、零戦一一型の経験値稼ぎをして、★にしてから一旦転進して進化し、二一型を量産してから再スタートという手も一応あります)

他にも、歩兵や騎兵の進化型や一式中戦車も量産可能になり、重戦闘機の屠龍もここから生産可能になります。
必要な部隊は忘れずに進化・生産しておきましょう。
搭乗員も多く増えるステージなので、使うのを忘れずに。

フィリピン攻撃マップ

マップはかなり巨大です!
ただ、開始地点が中央なので、画面の端から端まで行くような事はありません。

始まったら最初の生産ターンで、忘れずに空挺兵を乗せた零式輸送機を4部隊ほど配置しましょう。
もちろん零戦も配置します。 陸軍は、中央の根拠地には配置する必要はありません。

しかし、マップ右下の根拠地「ソルソゴン」は敵部隊が目の前にいるので、すぐに戦車などを根拠地周辺に配置して守って下さい!
根拠地周辺のマスにも部隊を配置可能で、しかも周辺のマスに置けば最初から出撃している状態になります。
アメリカ軍の戦車「リー」は強敵ですが、数で対抗すれば何とかなるはず。

また、開始直後にいきなりマップ中央の根拠地が戦略爆撃を食らいます!
驚くと思いますが、敵の初期配置の航空機はコレだけです。 すぐ零戦で撃墜して反撃を開始しましょう。

ボントク、イラガン方面には敵はほとんどいません。
輸送機を送って空挺兵を降下させて占領するだけで、ほとんど問題はないはずです。

マップ中央付近のアメリカの根拠地(マニラ)にも、敵の部隊はほとんどいないので、輸送機と零戦を派遣すればあっさり占領開始することが出来るでしょう。
ただ、マニラの左上と、マニラ湾を挟んだ左側の半島(マップ画像のバターン半島)には、敵の飛行場があります。
ほっとくと航空機を生産されるので零戦で早めに塞いで下さい。
また、アメリカ軍の航空機は優秀なものが多いので、ぜひ飛行場にも輸送機を送り、鹵獲を狙いたいですね。

マップが大きいだけで、ステージ自体は簡単です。
ここで輸送機と空挺兵の使い方に慣れておきましょう。

作戦概要
【バターン半島攻略戦】
作戦開始日時 1941年12月12日 早朝 作戦期限 12月28日 昼(約15日)
勝利条件 通常(敵全滅か根拠地の占領/破壊) ループマップ(転進で最初から)
日本 大日本帝国 最大資金 5500  初期収入 4000  最大部隊数 99  プレイヤー
アメリカ
米国軍
最大資金 6800  初期収入 19000  最大部隊数 99  CPU、攻防均衡

フィリピンの首都・マニラを無血占領した日本軍でしたが・・・ フィリピン戦の本番はここからでした。
アメリカ軍はマニラの西にある「バターン半島」と「コレヒドール島」という場所で激しい抵抗を開始。
マニラを占領して「もう楽勝だ」と思っていた日本軍は、手痛い反撃を受けることになります。

その後、日本は何度か攻撃を行うも被害を出して失敗。 そのため、日本軍は半島のアメリカ軍を包囲して補給を封鎖する作戦に出ます。
1942年3月、アメリカ軍司令官の「マッカーサー」将軍が、「私は必ず帰ってくる」と言い残し脱出。
同年4月、日本軍が一斉攻撃を開始しバターン半島の防衛線が突破され、半島のアメリカ軍は降伏。
同年5月、コレヒドール島のアメリカ軍司令部が降伏し、フィリピンでの戦いはひとまず終結しました。


このステージ、開始日時が12月12日になっているのですが、なぜか前のステージの開始日時は12月22日・・・
前のステージより開始日時が早いという意味不明な設定になっています。
よって(転進とかしない限り)、開始日時は前のステージのクリア日の翌日からとなります。

バターン半島攻略戦マップ

敵部隊は主に「グァガ」の街とその周辺に展開しています。
そこに向かう道の途中にも何部隊か敵がいるので注意して下さい。
ただ、敵には初期配置の航空部隊はいないので、空からの攻撃をメインにすれば楽勝です。

敵の空港は早めに塞ぎに向かいましょう。 バターン半島の奥にも飛行場が1つあるので見落とさないように。
遠くの飛行場は燃料の多い戦闘機で向かって下さい。 零戦なら大丈夫です。

敵駆逐艦に注意!注意すべきは、コレヒドール島の近くに駆逐艦が2隻いること。
こちらは最初に軍港を持っていないので、航空機で撃破する必要があります。
魚雷を搭載した攻撃機で狙ってもいいですが、このゲームの魚雷は命中率が低くてイマイチなので、搭乗員の乗った零戦で20mm機銃を撃った方がいいでしょう。

いずれにせよ、輸送機が無防備のままコレヒドール島に向かっていくと、駆逐艦の対空砲火を食らうハメになるので注意して下さい。

バターン半島には2ヵ所に敵根拠地がありますが、意外にもバターン半島の奥には敵は少ないので、輸送機に乗った空挺部隊+零戦の護衛であっさり制圧できるはずです。
一方、マップ上部の「デルカルメン飛行場」「クラーク飛行場」は周辺に敵部隊がいると思われるので、零戦などで空襲をかけて安全を確保しながら空挺兵を降下させましょう。
配置部隊数に余裕がありますし、道路も整っていて時間的な余裕もあるので、陸上部隊を進めてもいいですね。

マップ右上には捕虜収容所があります。 もし搭乗員がやられている人は忘れずに占領に向かって下さい。

クリア後は、ニューギニア島の戦いへと向かいます。

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