ドイツ軍・兵器名鑑 航空機・軍艦

このページでは 「スタンダード大戦略失われた勝利」 に登場するドイツ軍の航空機軍艦の一覧をリスト表記しています。

このページは、その兵器の史実における歴史・概要を簡単に説明し、ゲームの時代背景を知る参考にして頂ければと思い作成したものです。
歴史に詳しくない方でもわかりやすいよう、初心者向きの解説を行っていますのでご了承下さい。

数値は スタンダード大戦略 における能力で、そのユニットに関連した主要な能力のみを表記しています。
攻撃力の表記は、「威力×装備数×射撃数」 です。 ただし、装備と射数が 1 の場合は省略しています。
また、2つの武器を同時に撃つ場合は 「+」 を付けています。
威力は兵器攻撃が、地形攻撃がです。

解説には、上段に史実における機体の概要、下段にゲームで使用する際のアドバイスを掲載しています。

戦闘機 Bf 109E Bf 109T Bf 109F Fw 190A Fw 190D Me 262A
防空戦闘機 Me 163B コメート He 162A 国民戦闘機
戦闘爆撃機 Bf 110C Fw 190F Fw 190G Me 410A ホルニッセ Do 335A プファイル
急降下爆撃機 Ju 87B Ju 87C Ju 87R
爆撃機 Do 17Z He 111H Ju 88A Do 217E He 177A グライフ Ju 188E
攻撃機 Hs 123A Hs 129B Ar 234B ブリッツ
輸送機 Ju 52/3m Me 323D ギガント
駆逐艦 Z17級
巡洋艦 ケーニヒスベルク級 ヒッパー級
戦艦 シャルンホルスト級 ビスマルク級
空母 グラーフ・ツェッペリン
潜水艦 VIIC型

= 戦闘機/艦載戦闘機 =

Bf109E  1938.12 Lv1
Bf 109E
機銃攻撃 (優先 7)
2×2×7 + 4×2×4
移動力
15
燃料
53
対空命中
122 106
対地命中
152 120
耐久力
20
対空回避
100
第二次世界大戦を通してドイツ空軍の中心的な戦闘機となった 「Bf」 シリーズの初期量産型。
「Bf」 とは 「バイエリッシュ航空機」 という製造メーカーの頭文字だが、一般には主任設計士の名前をつけて、
「メッサーシュミット Bf109」 と呼ばれる事が多い。 ドイツでの愛称は 「エミール」。
機動性に優れた戦闘機で、まだ複葉機を使っていた初期のソ連やポーランドなどに対しては圧倒的に優勢を誇った。 ただ、航続距離が短すぎるという難点があり、それが後々足を引っ張る事になる。
ゲーム開始時に生産できる戦闘機だが、「失われた勝利」 では 6月 にこれを廃絶して、Lv2 の F型 を初期生産に出来るので、使うのはそれまでだろう。
とは言え、戦闘機は絶対に必要なユニットなので、開始直後からどんどん生産して活用しよう。
ゲーム序盤は無敵と言える戦闘力を持つが、問題は燃料の少なさ。 常に燃料切れには注意を。

Bf109T  1940.7 Lv1
Bf 109T
機銃攻撃 (優先 7)
2×2×7 + 4×2×4
移動力
15
燃料
49
対空命中
124 111
対地命中
152 140
耐久力
21
対空回避
100
Bf 109 を元にして作った艦載機(空母搭載機)。 折り畳みできる翼や、着艦フックなどを装備していた。
ドイツは 「グラーフ・ツェッペリン」 という空母を建造していてそれに搭載する予定だったのだが、ドイツには空母建造のノウハウがなかったため建造は遅れに遅れ、結局そのまま中止になってしまった・・・
なのでこの機体も、普通の陸上戦闘機として使われて終わった。 ただ、離着陸し易くて重宝されたという。
Bf 109E からの 「改修」 型だが、「失われた勝利」 では特に使うことはないだろう。
海での戦いはほとんどないし、空母が必要になるほどの海戦マップがある訳でもない。
戦闘力は Bf 109F より劣るし、特に必要はない・・・

Bf109F  1941.1 Lv2
Bf 109F
機銃攻撃 (優先 7)
5×5 + 2×2×7
移動力
16
燃料
56
対空命中
132 128
対地命中
134 144
耐久力
21
対空回避
105
Bf 109E の後継機。 通称 「フリードリッヒ」。 エンジンをパワーアップしたものに変更し、さらに機体をより空気抵抗の少ないものに改造、さらなる運動性の向上が計られた機体だ。
機体の形状をかなり変えているため、強化版というよりは、新設計の機体と言った方がいいだろう。
武装はやや縮小されたが、高い運動性能を持つこの機体は多くのエースを生み、大戦中期の主力となった。
パワーアップした Bf 109。 戦闘機 Lv1 の 「Bf 109E」 を 6月 に廃絶できるので、新規開始の人でも最初のシナリオのうちにこれを初期生産に出来るだろう。
特に弱点はなく、ソビエトの戦闘機にも十分対抗できる。(というか、ソ連の戦闘機はあまり強くない)
スタンダード大戦略では、機銃による対地攻撃もかなり強力だ。
ただ、9月にはさらに強力な Fw 190A が登場するので、そこまでのつなぎという印象もある・・・

Fw190A  1941.9 Lv3
Fw 190A
機銃攻撃 (優先 8)
2×2×7 + 5×2×5 + 4×2×4
移動力
17
燃料
64
対空命中
135 128 121
対地命中
136 127 126
耐久力
25
対空回避
108
ドイツ空軍(ルフトヴァッフェ)の大戦中期以降の主力戦闘機。 「Fw」 は開発した 「フォッケウルフ社」 のこと。
Bf 109 は性能は高いが操縦が難しかったため、その補助として開発されたものだが、完成したこの機体は非常に高い戦闘能力に加え、操縦もしやすく、整備もラクで、生産もしやすいという、素晴らしいものだった。
高空では機動性が落ちる弱点があったが、低空での性能は抜群で、Bf 109 と共にドイツ空軍を支えていった。
武装が多く、機体性能も高く、とにかく強力な戦闘機! 攻撃の威力も手数の多さも素晴らしく、Bf 109 より燃料や防御が高く、さらに 「優先度」 が高いため、ソ連の 「Mig-3」 などを相手にしても先手を取る事が出来る。
地上攻撃もかなり強力で、回避も高いため、相手の対空砲火をかわしながら対地攻撃が出来る。
「失われた勝利」 における主力戦闘機なので、開発され次第、戦闘機は片っ端からこれに昇格させよう!
改造は対空砲火のダメージを抑えるために、回避力を上げる 「迷彩塗装改善」 を行っておきたい。

Fw190D  1944.12 Lv4
Fw 190D
機銃攻撃 (優先 9)
3×2×6 + 5×2×5
移動力
17
燃料
65
対空命中
138 131
対地命中
135 127
耐久力
23
対空回避
110
「Fw 190A」 は非常に高性能な戦闘機だったが、 唯一の弱点は高空になると性能が落ちてしまうことだった。
空気でエンジンを冷やす 「空冷エンジン」 を使っていたので、空気が薄くなる高空だとエンジンがうまく冷えなかったのだ。
そしてこの弱点は、アメリカやイギリスが高空で飛ぶ戦闘機や爆撃機をどんどん投入してくると深刻化する。
そこで、高空でも性能を維持できる 「液冷エンジン」 を搭載した Fw190 が作られた。 それがこの D型 だ。
アメリカの高性能機にも対抗できる戦闘力を持ち、「長っ鼻」 というあだ名で連合国から恐れられた。
Fw 190A の後継機だが・・・ 登場が遅すぎる。 1944年の12月、時期的には終戦の前だ。
優先が 9 になっているため、アメリカの 「P-51 マスタング」 にも負けない戦いが出来るが、機銃の装備数が減っているため、対地攻撃力は A型 よりも低い。
Fw 190A に 「コマンドゲレート」 の改造をして優先を上げれば、Fw 190A でもマスタングと戦う事が出来るので、Fw 190D はそれほど必須というほどでもない。 どれだけ昇格させるかは状況をみて決めよう。
なお、武装を変更すると強力な 「対空ロケット砲」 を装備できる。 使い勝手は微妙だけど・・・

Me262A  1944.12 Lv5
Me 262A
機銃攻撃 (優先 10)
6×2×6 + 6×2×6
移動力
19
燃料
69
対空命中
149 149
対地命中
83 83
耐久力
22
対空回避
129
世界初のジェット戦闘機だ! 「ドイツの科学力は世界一ィィィ!」 を地でいく兵器である。
正式名称は 「シュワルベ(シュヴァルベ)」 だが、「シュツルムフォーゲル」 と言う名前もあるらしい。
ジェットエンジンの開発が難航し、生産されたのは戦争末期になってからだが、そのスピードはプロペラ機では 逃げる事が出来ないほどのもので、エースパイロットが乗ると圧倒的な戦闘能力を発揮した。
しかし並のパイロットには操縦が難しく、エンジンの事故も多くて、期待されたほどの戦果は上げられなかった。
最強クラスの戦闘力を持つ戦闘機だ! 攻撃力も回避力も移動力もハンパじゃない!
だが、機銃の弾が 4発&3発 しかないので、弾切れになるのが早く、対地攻撃もかなり低い。
確かに戦闘機としてはすごく強いのだが、あまり使いやすいとは言えないので、やはり主力は Fw 190 のままにして、こちらは補助的に使う形になるだろう。
敵の航空機の数が多い時に出撃させて、敵戦闘機を倒したら帰投させ、他の機体と入れ替えるのがいい。


= 防空戦闘機 =

コメート  1944.6 Lv1
Me 163B コメート
機銃攻撃 (優先 10)
6×2×6
移動力
20
燃料
40
対空命中
151
対地命中
78
耐久力
14
対空回避
155
世界初のロケット戦闘機だ!! 「ドイツの科学力は世界一ィィィ!」 をさらに地でいく兵器である。
ロケットエンジンでぶっ飛ぶ超高速戦闘機で、1000 キロという当時としては驚異的なスピードで連合軍の航空機を追い詰め、「あんなのが大量に来たらどうするんだ!」 と連合軍の兵士を恐怖のどん底に落とした。
だが、10分もしないうちに燃料が切れるうえに、数が少なくて配備されている空港が2ヶ所しかなく、それが知られてしまうと連合軍はその空港を避けて飛ぶようになり、以後はほとんど戦果を上げる事は出来なくなった。
おまけに世界初のロケットエンジンはやはり事故が多く、壊れて飛べなくなる機体も続発した。
世界で最初で最後のロケット戦闘機。 あまりにも極端な性能で、使えるとか使えないとかいう問題じゃない。
回避はこのゲーム最高の 155、しかし燃料はたったの 40、武装は機銃が1つのみ、弾数はわずかに2発。
もうこれは、使うのは趣味の世界だろうか・・・ でも、これの経験を貯めないと 「He 162A」 は作れない。
また、「防空戦闘機」 はシナリオ開始時の 「製造」 でしか作れないという難点もある。 そこで用意しておかないと活用できないので、使いたい人は忘れずに生産しておこう。 幸い、生産費(修理費)はかなり安い。

He162A  1945.3 Lv2
He 162A 国民戦闘機
機銃攻撃 (優先 10)
5×2×5
移動力
18
燃料
53
対空命中
151
対地命中
120
耐久力
17
対空回避
130
通称 「サラマンダー」 と呼ばれるジェット戦闘機。 でも正式名は 「シュパッツ(雀)」 らしい。
戦局が悪化する中、ドイツの上層部は 「木材とかで簡単に作れて、初心者でも操縦しやすくて、敵より速い戦闘機を、今すぐに作りなさーい」 という、激しくムチャな 「国民戦闘機(フォルクスイェーガー)」 計画を各メーカーに出した。 そして、これに唯一 「ハインケル社」 が応え、急ピッチで完成させたのがこの戦闘機だ。
そして終戦の年である 1945 年に量産が開始されたが、急ごしらえであるためか安定性が低く、操縦は難しかったようだ。 実戦にも投入されていたが、ほとんど活躍の場のないまま終戦を迎えている。 
戦争末期に登場するジェット戦闘機だが・・・ コメートと同じく、激しく偏った性能だ。
コメートより燃料は多く、弾数も3になったが、それでもやはり燃料も弾数も多いとはいえない。 というか少ない。
武装は相変わらず機銃が1つだけだし、回避はすごく高いが、実用レベルの機体かどうかは激しく微妙。
まあ、史実では活躍の場がなかった機体なので、それを扱えると言う 「ロマン」 はあるだろう・・・


= 戦闘爆撃機/遠距離戦闘機 =

Bf110C  1939.1 Lv1
Bf 110C
機銃攻撃 (優先 6)
2×4×7 + 4×2×4 + (2×5)
移動力
15
燃料
112
対空命中
119 117 135
対地命中
152 140 ---
耐久力
30
対空回避
88
双発(プロペラ2つ)を搭載した大型の戦闘機。 重武装で燃料も多く、主に爆撃機を撃退するのに使用された。
ポーランドやソ連が相手なら戦闘機としても活躍できたが、イギリスの戦闘機が相手だとボコボコにされている。
それでも航続距離が長かった(と言うか、他の戦闘機が短かった)ので、様々な場面で使用された。
戦争後期にはレーダーを装備して、夜間用の戦闘機として活躍している。
スタンダード大戦略では、とても使える優秀で便利な航空機だ! 燃料 112 というのが非常に使いやすい。
さらに機銃の搭載数と対地攻撃の命中率の高さのおかげで、地上の敵に対する攻撃力はバツグン!
機銃の手数が多いので、戦闘機を相手にしてもかなり強い。
ただ、攻撃の優先が 6 なので、優先 7 の戦闘機 「Mig-3」 などが相手だと、手痛い反撃を受けてしまう。
中盤以降に戦闘機として使う場合は、優先を上げる 「コマンドゲレート」 の改造が必須だ。
また、「失われた勝利」 は前作より対空砲火の命中率が上がっているため、回避が低めなのが災いして、対地攻撃時にダメージを受けてしまいやすい。 この点にも要注意。

Fw190F  1942.9 Lv3
Fw 190F
機銃攻撃 (優先 7)
2×2×7 + 5×2×5
移動力
15
燃料
49
対空命中
131 124
対地命中
152 142
耐久力
27
対空回避
88
「Fw 190」 の戦闘爆撃機型。 Fw 190 は戦闘機として開発された機体だが、低空での性能が高く、設計に余裕があり、頑丈で防御力も高かったので、地上攻撃機にも向いている機体だった。
なので、装備している機銃の数を減らして、代わりに爆弾を装備できるようにした地上攻撃機型が作られた。
と言うか、戦闘爆撃機 Bf 110C の後継機や、急降下爆撃機 「Ju 87」 の後継機も作っていたのだが、ぜんぜん目処が立たなかったので、手っ取り早くこちらを改修して爆撃機にした、という事情もあったりする。
ゲームでは、かな〜り微妙な航空機だ・・・  戦闘機としても地上攻撃機としても中途ハンパ過ぎる。
戦闘機としての性能は高めと言えるが、Fw 190A の方が強いし、なにより燃料 49 は少なすぎる。 
で、その燃料を補うべく燃料タンクを装備しても、合計で燃料は 77・・・ あまり多いとは言えない。
おまけに燃料タンクの装備中は攻撃の優先が激しく下がるので、戦闘機としては使えない。
爆弾の装備中もやはり優先が大きく下がるし、爆弾なら 「爆撃機」 や 「急降下爆撃機」 を使った方が強い。
使い道があるとすれば、対地防御と回避を生かし、対空砲火が来る場面での地上攻撃に使うぐらいだろうか・・・

Fw190G  1942.9 Lv4
Fw 190G
機銃攻撃
5×2×5 (空命中 103、地命中 149)
移動力
14
燃料
44
爆弾攻撃
100 (命中 115)
耐久力
26
対空回避
80
「Fw 190」 を、F型 よりさらに地上攻撃に特化した機体。 もう空中戦の事はあまり考えられていない。
Fw 190F よりさらに機銃の数を減らして、もっと多くの爆弾を搭載できるようにしたタイプだ。
また、大型の燃料タンクを装備する事により、「長距離戦闘爆撃機」 として運用できるようになっている。
ゲームでは、「Fw 190F」 がさらにダメになった感じの機体・・・ 例によって性能が中途半端だ。
燃料タンクの燃料が 79 に上がっているが、これによってほとんど燃料タンクを装備した状態での行動になるため、ほぼ敵戦闘機と戦う事は出来なくなっている。
爆弾攻撃は例によって爆撃機や急降下爆撃機に劣るし、Fw 190F の利点だった防御力の高さもなくなった。
戦闘爆撃機は Fw 190 シリーズではなく、この後に登場する 「Me 410A ホルニッセ」 にするのをお勧めしたい。
なお、Fw 190 シリーズは全て、「改修」 によってそれぞれ変更する事が可能。

ホルニッセ  1943.4 Lv2
Me 410A ホルニッセ
機銃攻撃 (優先 7)
5×2×5 + 2×2×7 + (3×2×6)
移動力
16
燃料
135
対空命中
129 131 148
対地命中
134 144 ---
耐久力
32
対空回避
97
名前が 「Bf」 ではなくっているが、正式な 「Bf 110C」 の後継機だ。 設計者の 「メッサーシュミット」 という人の名前の頭文字 「Me」 が新たに名前に付いている。
Bf 110C は早い段階で戦闘機としての性能に限界が来たので、後継機も早期に開発されていたのだが、次に作られた 「Me 210」 は飛行中にキリモミ回転したりして 「ロクに飛べない」 と不満が続発! そのまま生産中止。
次に 「Me 310」 が設計されたが、これに至っては計画段階で早々にボツ。
「Me 410」 でようやく機体が安定して飛べるようになり、 Bf 110C の後継として生産が始まった。
結局、これも大戦後期のアメリカやイギリスの戦闘機には太刀打ち出来なかったのだが、航続距離の長さを生かして高速爆撃機や偵察機、夜間戦闘機など、様々な用途に使用された。
戦闘爆撃機の決定版!! Bf 110C より 攻撃・防御・回避・燃料 全てに優れている超役立つ万能機だ!
手数が多いので対空・対地ともに攻撃力はかなり高い。 しかも、弾数が 10 発と非常に多く、燃料もかなり多いので無補給で長時間の戦闘が可能で、おまけに索敵範囲が4と広く、偵察機としても便利だ。
機銃攻撃で十分に強いが、爆弾も搭載可能で、その爆弾の攻撃力も Fw 190 の地上攻撃型に勝る。
「コマンドゲレート」 の改造で優先を上げれば、戦争後期でも戦闘機として通用するだろう。
1944年12月 に廃絶可能になるが、廃絶すると 「プファイル」 が登場しなくなるので、廃絶はしないように。

プファイル  1945.5 Lv3
Do 335A プファイル
機銃攻撃 (優先 9)
20×3 + 4×2×5
移動力
18
燃料
112
対空命中
163 152
対地命中
159 144
耐久力
34
対空回避
113
スピードを出すために、前と後ろの両方にプロペラが付いてるというヘンな戦闘機。
開発は結構早いうちに始まっていたのだが、開発していた 「ドルニエ社」 は爆撃機を主に作っていた会社だったため、「爆撃機メーカーのヘンテコ戦闘機」 なんて軍部があまり相手にしてくれなかった。
しかし、戦争が後期に入ってアメリカやイギリスが優秀な戦闘機を出してくるようになると、思い出されたように開発が進められ、そして完成した試作機は関係者も驚くほどの高性能を発揮する。
だが、すでに戦争は末期に入っており、工場の多くは爆撃で破壊され、資材の調達も困難で、なかなか生産を行うことが出来ず、やっと 37 機が完成したが、そこで終戦。 結局、実戦に参加する事はなかった。
史実では間に合わなかった戦闘機。 このゲームで一番ラストに登場する兵器だ。
最後だけあってメチャメチャ強い!! 30mm 機関砲の攻撃力は圧倒的で、戦闘機も戦車も消し飛ぶ威力だ!
移動力も非常に高く、燃料もあり、回避も良く、攻撃の優先も高い。 まさに 「超兵器」 である。
だが、30mm 機関砲の弾数が3発しかないので、すぐに弾切れするし、索敵も1なので偵察には使えない。
ある程度は改造で補えるが、「Me 410A ホルニッセ」 との併用が必要なので、昇格し過ぎないよう注意しよう。
また、登場は終戦間際なので、まともに使えるのは2週目以降だ。


= 急降下爆撃機/艦上爆撃機 =

Ju87B  1938.10 Lv1
Ju 87B
対地兵器攻撃
51 (命中 187)
移動力
13
燃料
48
対地地形攻撃
150 (命中 187)
耐久力
25
対地回避
82
ドイツの対地攻撃の主役。 通称 「スツーカ(シュトゥーカ)」。 「Ju」 は開発した 「ユンカース社」 の頭文字。
「急降下爆撃機」 とは空から地上の目標に向かって一気に降下していき、そのまま爆弾を切り離して一撃離脱する爆撃機だ。
爆弾の命中率が高く、急降下中のブレーキ音を聞くと連合軍の兵士は震え上がったと言う。
だが、戦争後期になるとドイツは制空権が取れなくなったため、爆撃機の被害はどんどん増えていった。
スタンダード大戦略の Ju 87B はいきなり強力な 1000kg 爆弾を搭載できるので、攻撃力はかなり強い。
おまけに 「弾装改良」 の改造をすると、なんと 1000kg 爆弾を2つ搭載できる!
おかげで、アドバンスド大戦略に比べるとかなりパワーアップしているのだが・・・
ただ、スタンダード大戦略は戦闘機の機銃攻撃が強いので、爆撃機の出番はそのぶん減っている。
「失われた勝利」 では、序盤にソ連の戦車を撃破するために活用すると思うが、後半の出番は少ないだろう。

Ju87C  1939.9 Lv1
Ju 87C
対地兵器攻撃
13 (命中 187)
移動力
13
燃料
43
対地地形攻撃
69 (命中 187)
耐久力
24
対地回避
81
Ju 87B を元にして作った艦載機(空母搭載機)。 折り畳みできる翼や、着艦フックなどを装備していた。
だが、ドイツが作っていた空母 「グラーフ・ツェッペリン」 の建造は遅れたまま結局中止となったため、この艦載機もすべて Ju 87B に戻されている。
数少ないドイツの艦載機の1つ。 とは言え、空母を使う必要があまりないこのゲームでは、艦載機も特に必要ではない。 しかも Ju 87B が 1000kg 爆弾を搭載できるのに対し、Ju 87C は 250Kg 爆弾までしか使えない。
これでは攻撃力不足は著しく、艦載機を使うなら他の爆撃機に 「着艦フック装備」 の改造をした方がマシだ。

Ju87R  1941.4 Lv2
Ju 87R
対地兵器攻撃
51 (命中 187)
移動力
12
燃料
56
対地地形攻撃
150 (命中 187)
耐久力
26
対地回避
78
Ju 87B の燃料増加型。 戦いが広範囲になっていくと Ju 87B は航続距離が不足する事が多かったので、切り離し可能な燃料タンクを追加装備している。 でも基本的な構造は Ju 87B と変わらない。
「Ju 87」 は基本的な設計が優れていた事と、後継機の開発がうまく行かなかった事があって、結局最初のタイプから大きな変更のないまま、終戦まで使い続けられている。
スタンダード大戦略の Ju 87R は、B型の 「改装」 型ではなく、上位型(昇格で変更)になっている。
なので Ju 87R にしたら、もう B型 には戻せない。 R型 の方が燃料はあるが、回避や移動は低くなっている。
落とす爆弾は B型 と同じなので、どちらを使う方が良いのかを考えて昇格を決定した方がいいだろう。
燃料タンクを搭載する事も可能だが、その場合は小型の爆弾しか使えないので、あまり意味がない。


= 爆撃機 =

Do17Z  1937.1 Lv1
Do 17Z
爆撃(50kg 爆弾)
24×16 (命中 77)
移動力
(11)
燃料
53
爆撃(50kg 爆弾)
69×4 (命中 77)
耐久力
35
対地回避
64
元々は戦争前に旅客機として開発されていた機体。 細長いので 「空飛ぶ鉛筆」 とか言われていた。
その機体の前部を大きく拡大し、爆弾の搭載量と武装の強化をした爆撃機である。
だが、やはり古かったので第二次大戦中には旧式化が目立っていき、1940 年に生産終了となっている。
「失われた勝利」 では最初から廃絶されているため、新たに作ることは出来ない。
新規開始した場合、部隊に2つだけ含まれているが・・・ すでに旧式であるため使うことはないだろう。
機銃をたくさん搭載しているが、爆撃機の機銃は反撃専用なので、それで敵を攻撃する事は出来ない。

He111H  1937.1 Lv2
He 111H
爆撃(50kg 爆弾)
24×32 (命中 55)
移動力
(10)
燃料
160
爆撃(250kg 爆弾)
69×8 (命中 55)
耐久力
35
対地回避
62
第二次世界大戦初期のドイツ軍の主力爆撃機。 「He」 は開発メーカーの 「ハインケル社」 のこと。
高速かつ大容量の爆撃機として活躍したが、防御力が低くて被害も大きかったため、戦争後期には夜間爆撃機などに転用されている。 
余談だが、スタジオジブリの作品(宮崎駿 氏のアニメ)には、コレや Ju 88A など、ドイツの爆撃機がモデルの大型航空機がよく登場している。
「失われた勝利」 では、爆撃機はこれが最初の生産型となる。
なんと 50kg 爆弾を1度に 32 発もバラバラとばら撒く! だが、命中率はまるでなし!
おかげで攻撃した周囲一体に爆弾がバラつくので、敵が密集しているところに投下して、複数のユニットにまとめてダメージを与えるといった使い方ができる。 ただし、味方が近くにいると味方も巻き込むので、味方の近くには絶対落とさないように。 また、1発の威力が低い地形攻撃は、都市や森などにはほとんど効果がない。
なお、爆撃機は爆弾を投下すると重量が軽くなるので、移動力が増す。

Ju88A  1939.8 Lv3
Ju 88A
爆撃(500kg 爆弾)
100×4 (命中 136)
移動力
(11)
燃料
149
爆撃(1400kg 爆弾)
94×2 (命中 136)
耐久力
38
対地回避
71
ユンカース社の作った多目的爆撃機。 第二次世界大戦の中期に主力となった爆撃機だ。
Ju 88 はもっとも多く生産された機体で、設計に余裕があり、汎用性にも優れていたため、輸送機・偵察機・戦闘機 など様々なタイプが生産され、これをベースにあらゆる軍用機が作成されていった。
ピンポイント爆撃が出来る爆撃機だ。 1発の威力が高い爆弾を少量投下するタイプで、命中率が高いので、これなら味方が近くにいても使用しやすい。 ただ、多数の爆弾をバラまく派手さはなくなっている。
1400kg 爆弾(PC1400)は対兵器用の爆弾であり、地形攻撃力は今ひとつなので、都市爆撃の際は 「SC500」 の爆弾で行った方がいい。 やや面倒だが、用途に合わせて武装を変更して出撃させよう。

Do217E  1940.11 Lv4
Do 217E
爆撃(1000kg 爆弾)
150×2 (命中 130)
移動力
(12)
燃料
184
爆撃(250kg 爆弾)
69×8 (命中 130)
耐久力
43
対地回避
67
「Do 17Z」 を大型化&強化した爆撃機。 爆弾の搭載量や航続距離を増やして、速度や武装の強化も行われた機体で、弾倉が大きくなった事で大型爆弾や魚雷なども装備できるようになった。
このゲームには登場しないが、この機体の後期型は、世界初の対艦誘導ミサイルなども装備していた。
「失われた勝利」 で初登場となる爆撃機なのだが・・・ ちょっと微妙な性能だ。
Ju 88A は対地爆撃が 「100×4」 だったが、こちらは 「150×2」 になっている。 150×2 の方がハズれる危険は少ないが、攻撃力は Ju 88A の方がいいだろう。
Ju 88A にあった対兵器用の爆弾(PC1400)も装備できなくなっている。
ただ、こちらの方が移動や燃料は多い。 史実のように魚雷を搭載する事は出来ないので悪しからず。 

グライフ  1942.6 Lv5
He 177A グライフ
爆撃(1000kg 爆弾)
150×2 (命中 94)
移動力
(12)
燃料
96
爆撃(250kg 爆弾)
69×11 (命中 94)
耐久力
61
対地回避
53
史実の大失敗作! 最後まで使い物にならなかったダメダメ重爆撃機だ。
1つのプロペラを2つのエンジンで回し、それが2セット付いているというかなり特殊な設計だったが、特殊すぎてトラブルが続発! 飛行中にエンジンが火を噴く事故が続発して次々と壊れていった。
おまけに空軍がこのデカい爆撃機で 「急降下爆撃したい」 とかいうムチャを言い出したため、余計に開発にムリが生じ、結局最後まで使い物にならないまま終わってしまった。
史実の失敗作。 ゲームでは、250 kg 爆弾の投下量が多くなっているので、バラマキ爆撃機として使えないことはないが・・・ 命中率が中途半端に高いので、あまりバラつかない。
1000kg 爆弾の攻撃力は Ju 88A や Do 217E と同じだが、それなのに命中が低く、武装の種類も少ない。
燃料も少なめで、回避も悪く、値段だけは高く、取り柄は耐久力だけだ。 作るのは激しくおすすめしない・・・

Ju188E  1943.2 Lv5
Ju 188E
爆撃(1000kg 爆弾)
150×2 (命中 130)
移動力
(11)
燃料
156
爆撃(70kg 爆弾)
33×14 (命中 130)
耐久力
45
対地回避
68
様々な派生型が作られた多目的爆撃機 「Ju 88」 の新型タイプ。
機体の形状に変更を加えて、視界を良くしたり、空気抵抗を減らしたりしている。
Ju 88 と同じく、戦闘機タイプや偵察機タイプなど、様々な航空機に改修されるベースの機体となった。
でも、生産が遅れた上に Ju 88 と性能に大差がなかったため、戦争末期には生産中止になっている。
Lv5 の爆撃機の割には、それほどパワーアップした点が見られない爆撃機。
1000kg 爆弾の性能は Do 217 と同じだが、一度に 14 発落とす 70kg の小型爆弾も搭載している。
しかし、Ju 88 や Do 217E と比べて目立って強い点がある訳ではないので、イマイチ感は否めない・・・
ドイツの爆撃機は Ju 88A のままでもいいかも知れない。


= 攻撃機 =

Hs123A  1936.12 Lv1
Hs 123A
対地機銃攻撃
2×2×7 + 4×2×4 (命中 174 138)
移動力
12
燃料
69
爆弾攻撃
24×4 (命中 126)
耐久力
22
対地回避
87
開戦前に開発された複葉機の戦闘機。 「すでに複葉機は時代遅れだろう」 と思いながら開発してみたが・・・
やっぱり、おもいっきり時代遅れだった。 だが、操縦しやすく安定して飛べたので、爆弾を搭載して攻撃機として活用された。 でもやっぱり旧式であり、細々と使われただけだった。
「電撃戦」 では 1941 年に廃絶できた飛行機だが、「失われた勝利」 では 1943 年末まで廃絶できない。
そのおかげで、「Hs 129B」 をなかなか初期生産に出来ないという、単なるお邪魔ユニット。
性能はヨワヨワで、安い以外に取り柄はないのだが、Hs 129B を早期に欲しいなら経験を貯めるしかない。
武装を変更し、機銃メインの装備にして、歩兵や工作車、電車などを狙えばすぐに経験を貯められるだろう。
なお、なぜだかよく解らないが、ちょっとだけ(命中+5ぐらい)電撃戦の時よりパワーアップしている。

Hs129B  1941.12 Lv2
Hs 129B
対地機銃攻撃
5×2×5 + 2×2×7 + 20×3
(命中 156 167 206)
移動力
13
燃料
54
耐久力
28
対地回避
86
空から地上を攻撃する際には主に爆弾が使われていたが、実戦では空からの機銃攻撃もかなり効果的である事がわかってきた。 そのため、大型の機関砲で空から戦車などを狙う地上攻撃機の開発が始まった。
さらに、対ソ連戦が始まると、強力な機銃を持つソビエトの地上攻撃機 「Il-2M シュトルモビク」 にドイツ軍はボコボコにされ、兵士から 「うちも早くあんなの作ってくれ!」 という声が多く出るようになった。
こうして、強力な 「30mm 機関砲」 を持つ地上攻撃機が作られる。 それがこの 「Hs 129B」 だ。
低空で安定して飛行しながら機銃攻撃が行えるようになっており、ソ連の戦車 「T-34」 や 「KV-1」 を多数撃破する活躍を見せ、戦車を缶づめに例えて 「空飛ぶ缶切り」 の異名で呼ばれていた。
30mm 機関砲は武装を変更する事で装備できるので、初めて出撃する時は武装変更を忘れないように。
30mm 機関砲の攻撃力はなんと 20×3! しかもこれを命中 200 以上で発射する。 メチャメチャ強い!
強力なソ連の重戦車が簡単に溶けていく、このゲーム最強の地上攻撃機だ。
しかし、燃料が少ない上に、機関砲の弾も3発しかなく、地上攻撃機なので戦闘機に狙われると弱い。
防御力は高いが、単独で活動すると簡単にやられてしまうので、戦闘機の護衛は欠かさないように。
1943 年末から初期生産に出来るが、出来れば早いうちに何機かそろえておきたいところだ。

ブリッツ  1944.12 Lv3
Ar 234B ブリッツ
爆撃(1000kg 爆弾)
150 (命中 99)
移動力
(11)
燃料
112
爆撃(500kg 爆弾)
100×2 (命中 99)
耐久力
25
対地回避
91
世界初の実用ジェット爆撃機! でも最初はイギリス本土を強行偵察するための偵察機として開発されていた。
その後、爆弾を装備して爆撃機として使われる事になり、敵の戦闘機に襲われてもジェットのスピードで逃げられる爆撃機として活用されたのだが・・・
元々偵察機だったため、あまり爆弾を搭載することが出来ず、さらにジェットでの高速飛行中に爆弾を落として 目標に命中させると言うのは非常に難しかったので、攻撃力不足が目立つ結果となってしまった。
ゲームでの使い勝手は、ほぼ史実通りと言っていい。 つまり、攻撃力不足だ。
機銃が搭載されていないため、爆弾のみしか装備できず、同時投下数(装備数)も少なくて、命中も低い。
対空回避は高めだが、戦闘機に狙われたらどのみちピンチだし、どうにも使い道に乏しい。
ジェット爆撃機を使うと言う 「ロマン」 を味わうぐらいしか、利用法はないだろう・・・


= 輸送機 =

Ju 52/3m  1935.12 Lv1
Ju 52/3m
搭載量
1
移動力
12
燃料
88
搭載可能寸法
1
耐久力
46
対空回避
53
第二次大戦の前から民間機として使われており、大戦中はドイツの輸送機として採用され、さらに戦争が終わった後も生産されて各国に輸出され、旅客機や輸送機として使われ続けたという輸送機の大ベストセラー。
速度が遅く、装甲も弱かったので、攻撃されると被害が大きかったが、安定した飛行能力を持ち、狭い場所でも離着陸が可能だった。 ドイツでは 「タンテ(おばさん)」 と呼ばれて親しまれた。
歩兵を1つだけ運べる輸送機。 改造で移動力を上げておくと使い勝手が良くなる。
騎兵は乗れないので、空輸部隊用に徒歩の歩兵も育てておこう。
「失われた勝利」 では大型輸送機のギガントも登場するため、大量輸送が必要ならギガント、歩兵1つだけでいいなら Ju52/3m と、使い分けて使用するようにしよう。

ギガント  1942.10 Lv2
Me 323D ギガント
搭載量
移動力
11
燃料
60
搭載可能寸法
耐久力
128
対地回避
35
ドイツ軍が開発した大型輸送機。 戦車や200人以上の歩兵を搭載する事が出来る。
最初は Me 321 という 「グライダー(他の飛行機に引っ張って貰って飛ぶもの)」 の大型輸送機だったのだが、こんなデカくて重いのがグライダーだと事故が続発したため、エンジンを付けて自力で飛べるようにした。
主にアフリカへの輸送や、東部戦線(対ソ連戦)での輸送任務に使用された。
4ユニットも搭載できる大型輸送機だ! 騎兵も積めるし、多数のユニットを展開したい時に便利。
搭載可能寸法も大きく、3号戦車や4号戦車(および、その車体を使った兵器)も運搬することが出来る。
ただ、兵器を乗せると重くなり、それによって移動力が下がるので、調子にのって戦車を4つとか乗せると移動力は3とか4とかになってしまう。 車両を運ぶなら、重量軽減や速度アップなどの改造も必要だろう。
また、輸送機としては燃料が少ないのが大問題。 行った先での燃料補給を考慮に入れておこう。

= 駆逐艦 =

Z17級  1937.8 Lv1
Z17級
主砲攻撃
15×2 + 15 + 15×2 (命中 166)
移動力
11
対地防御
1
爆雷攻撃
16×2 + 16×2 (命中 127)
耐久力
47
対地回避
74
「Z」 というのはドイツの 「駆逐艦」 を表す頭文字だ。 つまり 「Z17」 とは 「駆逐艦 17 番艦」 という意味。
ドイツでは1隻目から順番に Z1、Z2、Z3・・・ と型番を付けていたが、17番艦から新しい設計に改装された。
Z17級 の駆逐艦は6隻(つまり Z17〜Z22 まで)作られたが、ノルウェーの戦いで5隻が撃沈されている。
大戦略における 「駆逐艦」 というのは、基本的に 「対潜水艦用ユニット」 である。
なので、このゲームでも敵潜水艦を倒すために活用する感じだが、海戦の少ない 「失われた勝利」 では、潜水艦と戦うような場面はほとんどない。 よって、駆逐艦の存在価値は・・・ 限りなく薄い・・・


= 
巡洋艦 =

ケーニヒスベルク  1926.4 Lv1
ケーニヒスベルク級
主砲攻撃・射程 1〜8
66×3 + 66×6 (命中 192)
移動力
9
対地防御
7
魚雷攻撃
201×6 + 201×6 (命中 81)
耐久力
60
対地回避
48
第二次世界大戦が始まる 10 年以上前に建造された軽巡洋艦。 開戦前には練習艦として使われていた。
1番艦 「ケーニヒスベルク」 はノルウェー進攻の際に沿岸砲台の砲撃&爆撃を受けて撃沈したが、改良型を含めて同型の巡洋艦は6隻就航しており、うち4隻は終戦近くまで活動している。
「失われた勝利」 では、海戦のマップはほとんど存在しない。 オーバーロードの最初のステージ(ノルマンディー上陸作戦のステージ)ぐらいだろうか。
なので、戦艦は必須ではないため、海からの攻撃は価格の安い巡洋艦で済ませる手もある。
攻撃力は十分高いし、価格は艦船の割に安めなので、資金難の場合は巡洋艦も結構おすすめだ。

ヒッパー  1935.7 Lv2
ヒッパー級
主砲攻撃・射程 1〜10
96×4 + 96×4 (命中 185)
移動力
9
対地防御
21
対空攻撃・射程 2〜7
8×6 + 8×6 (命中 121)
耐久力
96
対地回避
40
ドイツ軍の重巡洋艦。 小型ビスマルク、というような外観を持ち、遠くから見た時によく間違われた。
他国の重巡洋艦と比べて武装はそれほど強力でもないが、装甲は厚い。 改良型を含め3隻建造された。
1番艦と3番艦は大戦末期まで活躍したが、2番艦はノルウェー戦で座礁し、そこに魚雷を撃たれて終わった。
3番艦 「プリンツ・オイゲン」 は終戦後、原爆実験の標的にされ、現在もそのままの姿を晒していると言う。
海戦の少ない 「失われた勝利」 では、艦船が攻撃される機会が少ないため、防御力のない巡洋艦でも活動する上であまり問題がない。 なので、戦艦ではなく、戦艦並みの攻撃力を持つこちらをメインにする手もある。
命中も射程もほぼ戦艦に近いので、十分強力だ。
とはいえ、建造費はそれでも高いので、金欠の場合は安くてすむケーニヒスベルク級のままにする手も・・・


= 戦艦 =

シャルンホルスト  1935.5 Lv2
シャルンホルスト級
主砲攻撃・射程 2〜11
176×6 + 176×3 (命中 178)
移動力
9
対地防御
60
対空攻撃・射程 2〜7
8×14 (命中 121)
耐久力
147
対地回避
25
ドイツ海軍の戦艦。 1番艦 「シャルンホルスト」、2番艦 「グナイゼナウ」 の2隻が建造されている。
ノルウェー侵攻作戦ではイギリス艦隊と海戦して空母などを撃沈し、その後も通商破壊作戦などで活躍した。
しかし1番艦は 1943年末 の海戦で撃沈され、2番艦も港にいる際に爆撃を受けて大破、破棄された。
「失われた勝利」 では Lv1 の戦艦 「ドイチェラント」 は最初から廃絶されているため、生産する事が出来ない。
よって、このシャルンホルストが初期生産の戦艦となる。
失われた勝利では艦船はシナリオ開始時の 「製造」 でしか作れないので注意すること。
ただ、シャルンホルストは価格が非常に高い! ケーニヒスベルクの4倍近い値段だ。 新規開始の人だとこの価格はかなり厳しいものがある。 港で耐久値を回復させているとお金がどんどん減っていくので要注意!
でも、持っておけばステージクリア後の自然回復で耐久力が少しずつ増えていくので、いくつかは作っておこう。

ビスマルク  1936.7 Lv3
ビスマルク級
主砲攻撃・射程 2〜11
217×4 + 217×4 (命中 164)
移動力
8
対地防御
72
対空攻撃・射程 2〜7
8×16 (命中 121)
耐久力
165
対地回避
14
ドイツ海軍の大型戦艦。 「ライン演習作戦」 という作戦でヒッパー級3番艦 「プリンツ・オイゲン」 と共にイギリス艦隊と戦い、イギリス戦艦 「フッド」 を撃沈、さらに戦艦 「プリンス・オブ・ウェールズ」 も損傷させた。
だが、怒ったイギリス海軍の 40 隻以上の軍艦に追い回され、航空機の魚雷を受けて破損、さらにイギリス艦隊の集中攻撃を受けて 400 発の砲弾と3発の魚雷を食らって行動不能となり、そのまま自沈した。
前作では高難度シナリオのクリアの鍵を握るユニットだったが・・・ 海戦の少ない今回は、必須ではない。
ただ、索敵範囲が 9 と前作より大幅にアップしており、出撃させられるマップではますます便利な存在だ。
圧倒的な強さを誇るが、価格も非常に高いので、作るかどうかはフトコロと相談して決めよう。


= 
空母 =

グラーフツェペリン  1936.12 Lv1
グラーフ・ツェペリン
主砲攻撃・射程 1〜7
62×8 + 62×8(命中 175)
移動力
10
対地防御
8
対空攻撃・射程 2〜7
8×6 + 8×6 (命中 121)
耐久力
110
対地回避
30
ドイツが建造しようと思っていた空母。 日本の大型空母 「赤城」 を参考にして設計された。
だが、空母なんて造った事がなかったため建造は遅れまくり、潜水艦の量産を優先するためそのまま中止。
1942 年に再開されて船体が9割ほど完成したが、翌年に再び中止になり、鹵獲されるのを恐れて自沈した。
実際には完成しなかった空母。 ゲームでは作りかけでも出航できるので、普通に活躍させる事ができる。
戦艦並みの主砲攻撃を持つため、軍艦としても使えるのが便利な点だ。 搭載できる航空機は2ユニットのみと少ないのだが、「空母としても使える戦艦」 という感じなので、使い勝手は悪くない。
とは言え、広い海で海戦をする事のない 「失われた勝利」 では、空母の存在価値はかなり薄い・・・


= 
潜水艦 =

VIIC型  1936.6 Lv1
VIIC型
魚雷攻撃
201×4 + 201 (命中 56)
移動力
4
対地防御
0
対空攻撃・射程 2〜5
5 (命中 112)
耐久力
42
対地回避
88
ドイツの潜水艦、俗に言う 「Uボート」 だ。 Uボートとは 「海の下(Under Sea)のボート」 という意味。
イギリスやアメリカの輸送船や商船を狙う活動(俗に言う通商破壊作戦)を行って、連合国の物資輸送に大きな被害を与えた。 だが、対潜水艦用のレーダーや武器が新開発されるに従い、Uボートの被害も増えていった。
VIIC とは潜水艦 VII 型 の C型 という意味で、第二次大戦中に最も多く建造された代表的なUボートだ。
正直言って使えない・・・ と言うか、「失われた勝利」 には海戦がほとんどないので、使うような場面さえない。
魚雷攻撃は確かに当たれば強力だが、命中率が低くて当たらない。
戦艦には強いが、そもそも戦艦を潜水艦で狙うような余裕はなく、さらに潜水してる割には普通に索敵される。
シナリオ開始時にしか作れなくなったし、ちょっと使い道はなさそうだ・・・


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