スタンダード大戦略・ドイツ以外兵器名鑑・コレが欲しい編

このページでは、「スタンダード大戦略・電撃戦」に登場するドイツ以外兵器の兵器で有用なものを、史実における概要と共に掲載しています。
ドイツの陸上兵器はこちら、航空兵器および艦船はこちらのページをご覧下さい。

第二次世界大戦のドイツの兵器は基本的に優秀でしたが、もちろん他の国にも優秀な兵器は存在しました。
スタンダード大戦略では敵兵器の「鹵獲」が可能なので、うまくやればこれらをゲットして、自分で使うこともできます!

鹵獲は敵兵器が都市や空港などに「格納」されている状態で、その都市や空港を占領しなくてはなりません。
よって、敵兵器にダメージを与え、格納できる敵拠点をワザと空けておき、そこに敵が帰還した所を狙って封鎖・占領するのが有効な方法となります。
航空機の場合は燃料が少ない場合も補給に戻るので、そこを狙うのもいいでしょう。
ステージによっては、開始直後、敵が発進する前に抑えてしまうのが有効な場面もあります。

数値は大戦略1941における能力で、そのユニットに関連した主要な能力のみを表記しています。
攻撃力の表記は、「威力×装備数×射撃数」です。 ただし、装備と射数が1の場合は省略しています。
また、2つの武器を同時に撃つ場合は「+」を付けています。
威力は兵器攻撃が、地形攻撃がです。

解説には、史実における機体の概要と、ゲームで使用する際のアドバイスを掲載しています。

陸上兵器 B1bis主力戦車 A12マチルダII チャーチルIII リーI
軍用列車 3t中型ローリー
航空機 ドボアチンD520 スピットファイアMk.V ボーファイターMk.VI
ボーフォートMk.I スターリングMk.I ランカスターBMk.I

= 陸上兵器 =

B1 bis 主力戦車  フランス初期配置
B1bis主力戦車
大砲攻撃
12+13(命中14194)
移動力
4
対地防御
18
機銃攻撃
2×5(命中170)
耐久力
34
対地回避
49
フランスの開発した重戦車。敵の砲弾を跳ね返す重装甲を持ち、さらに砲塔と車体の双方に大砲を付け、それでも早く動けるよう大馬力のエンジンを積んだという、まさに「最強」を目指して設計された戦車だ。
でも実際使ってみると、重装甲&重武装過ぎて車内が狭すぎ、乗員4人で2つの大砲を使うのはムリがあり、さらに重量が重過ぎて機動性は低く、足回りのトラブルも続発し、整備も困難と言う困ったシロモノだった。
その重装甲でドイツの戦車を返り討ちにしてドイツ軍を一事パニックに陥れたが、機動性の低さと、無線がない事による連携不足が敵にバレると、その後は各個撃破されてしまった。
ゲームでは乗員不足とか足回りの故障とかはないので、普通に強力!
なにより大砲が2つ付いてて、2発撃つのが特徴的。 まあ、一方は突撃砲扱いなので命中は低いけど・・・。
装甲も耐久力もかなり高く、その割に移動力4というのもいい。 ゲット出来れば主力の1つになる。
車体の大砲の優先が低いので、攻撃が後手になってしまうのが欠点だろうか。
また、問題はフランスの「メッス」、マジノ線の攻防ステージでしか登場しない点。 数はそこそこ多いが、鹵獲はやはりムズかしい。 出来るだけダメージを与えて放置し、うまく修理に戻ってくれればゲットのチャンスだが・・・

マチルダ2  イギリス軍 生産型
A12マチルダII
大砲攻撃
18(命中158)
移動力
3
対地防御
21
機銃攻撃
2×5(命中165)
耐久力
30
対地回避
58
イギリス軍の「歩兵戦車」。 歩兵戦車とは歩兵と共に進んで、歩兵の盾になるべくして使われる戦車の事。
なので、機動性はぜんぜん考慮されておらず、防御力だけが重視されている「動くトーチカ」だ。
ドイツの戦車はその重装甲を撃ち抜けず、一時はドイツ軍を混乱させたが、あくまで防御メインの兵器であるため攻撃力はイマイチで、攻勢に出る時には戦闘力に限界があった。
マチルダさんは大量に捕獲できるので、ありがたみは全然ないのだが・・・ 強い事は誰の目にも明らかだ。
その防御力は非常に高く、開始直後に敵が間近にいるようなステージでは文字通り「盾役」として活躍する。
移動力がないので、序盤を切り抜けたら引っ込めて、他の兵器に入れ替える使い方がいいだろう。
1941年から初期生産してくるが、同年の終盤になると初期生産がバレンタインIIに変わる。

チャーチル3  イギリス軍初期配置
チャーチルIII
大砲攻撃
27(命中157)
移動力
3
対地防御
22
機銃攻撃
2×5+2×5(命中165)
耐久力
42
対地回避
31
イギリス軍は主力の歩兵戦車として「マチルダ2」を使っていたが、防御力しか考えてなかったマチルダ2には、強力な大砲が搭載できなかった。 戦争が始まってさらに強力な戦車が求められるようになると、イギリス軍は急いでマチルダ2の後継戦車を開発、そして完成したのがこのチャーチルである。
「歩兵の盾」という歩兵戦車の概念はそのままなので、機動力はまるでないのだが、防御力はさらに強化され、工作車タイプなど各種の派生型も登場している。 朝鮮戦争でも主力の1つとして使用された。 
敵として登場するユニットとしては、「スタンダード大戦略・電撃戦」における最強戦車である。
本来は1942年から配備が始まった戦車であり、電撃戦では北アフリカの最終戦と、カナダの最終戦にのみ登場する。 よって、鹵獲できるチャンスもこの2ヶ所しかない。
ただ、重装甲なので倒さない程度にダメージを与える事がやりやすく、鹵獲は比較的容易だ。
攻撃・防御共に強力なので、敵戦車とまともに撃ち合えるが、移動力がないので使いやすいとは言い難い・・・

リー  カナダ軍 生産型
リーI
大砲攻撃
1822(命中174118)
移動力
5
対地防御
17
機銃攻撃
2×4+2×4+2×2×4
耐久力
34
対地回避
43
アメリカの開発した「M3中戦車」。 37mm砲の付いた砲塔に加え、車体にも75mmの大砲が付いている。
アメリカでは「リー」と言ったが、イギリス向けの仕様は「グラント」と呼ばれた。ソ連などにも提供されている。
大戦初期のアメリカの戦車はドイツのものより劣っていたが、主力の「M4シャーマン」が完成するまで時間がかかるため、そのつなぎとして作られた戦車だ。 だが機動性と攻撃力が両立されており、フランス戦で多数の戦車を失ったイギリスにとってはありがたい存在だった。 アメリカでは主に訓練用として使われた。
カナダがゲームラスト間際になって作ってくる戦車だが・・・ 本当にラスト間際、1941年の冬にならないと生産してこない。 なので、その時期になる前にゲームが終わると未登場のままになってしまう。
電撃戦では最後期の戦車なので、性能は確かに高い。 ダブル大砲を搭載し命中率も高く、機銃も多数あり、防御も移動力も高い。 ゲット出来れば2週目以降に活躍できるが・・・ 登場まで待つかどうかが問題だ。
ゲームクリア後、すぐに続編「失われた勝利」に行くのなら、無理に入手する必要はないだろう。
失われた勝利では、いらないぐらいゲットできるから。^^;

軍用列車   初期配置
軍用列車
輸送量
移動力
13
対地防御
0
搭載可能寸法
耐久力
80
対地回避
9
普通の電車。 第二次世界大戦では軍用の列車は輸送車として多用され、長距離移動は列車が基本だった。
なので、ドイツだけでなく、フランス・イギリスなど、どの国でも軍用の列車が使われた。
ただの列車なんだけど・・・ もしフランスやイギリスのものをゲットできたら、そちらを活用しよう。
と言うのも、ドイツの列車は移動力が13、フランスやイギリスの列車は移動力が16。 3も違うのだ。 耐久力もイギリスやフランスの方が高い。 鹵獲は簡単なので、手に入れたら使用しよう。

3t 中型ローリー  イギリス軍初期配置
3t中型ローリー
輸送量
搭載2、牽引1
移動力
9
対地防御
0
搭載可能寸法
搭載3、牽引4
耐久力
12
対地回避
45
イギリス軍の輸送車。 詳細は解らないが、要するに普通の輸送トラックだろう。
「3トン」という輸送量はドイツのオペルブリッツと同じなのだが、このシリーズ(アドバンスド大戦略&スタンダード大戦略)のイギリスの輸送車は毎回2ユニット搭載できるので、荷台が広いのかもしれない。
2ユニット搭載して移動できる輸送車だ。 ドイツのものは1ユニットしか運べないので、こちらの方が便利!
ただ、重量が軽いのため、重いものを搭載すると移動力がかなり落ちる。 基本的には歩兵運搬用だ。
イギリスには「3tタンクローリー」という補給車もあって、補給物資の量が多く、こちらも便利だ。


= 
航空機 =

ドボアチン  フランス初期配置
ドボアチンD520
機銃攻撃(優先6)
6×5+2×4×8
移動力
15
燃料
99
対空命中
128 111
対地命中
173 166
耐久力
20
対空回避
96
第二次大戦におけるフランス最良の航空機と言われた機体。ドイツ軍機に対抗できる高性能を持っていた。
だが、軍部は当初この機体を不採用としたため配備が遅れ、ようやく量産された頃にはドイツ戦が始まってしまい、数も調整も訓練も不足している状態で実戦投入され、その真価を発揮する事は出来なかった。
フランス降伏後、イギリスに脱出した機体は連合軍側で、その後に生産された機体はドイツ側で使用され、両陣営に分かれて戦う事となる。
戦闘機だが、ドイツの戦略爆撃機Bf110Cに似たような性能を持つ。 しかし、Bf110Cより対地命中が高く、対空戦闘能力や回避も高い。 Bf109Eと比べると優先が劣るが、手数が多く、燃料も2倍だ。
ゲット出来れば汎用の機体として便利な存在だが、難点はゲットし辛さ。 史実を反映してか、パリでの戦いで、たった2機だけ、しかも耐久1の状態でしか存在していない! 運が悪いと確認する前に消えるレアな機体。
どうしても狙いたいなら、ステージ開始時に格納されている場所を確認し、早期に抑えてしまいたい。

スピットファイア   イギリス軍初期配置
スピットファイアMk.V
機銃攻撃(優先7)
2×8×7
移動力
16
燃料
51
対空命中
117
対地命中
153
耐久力
22
対空回避
105
イギリスを救った戦闘機として名高い、イギリス空軍最大の傑作機と言われる機体。
レース用の機体を作っていた設計者による空気抵抗の少ない戦闘機で、速度性能が非常に高かった。
イギリスの空軍は当初、ドイツに押され続けていたのだが、「バトル・オブ・ブリテン」と呼ばれる航空戦で登場したスピットファイアはドイツ空軍を蹴散らし、以後、ドイツとイギリスは互角の戦いを演じるようになる。
「Mk.V」はスピットファイアの戦争中期のタイプで、Bf109Fに対抗するためにエンジンが強化されたものだ。
ドイツの戦闘機とほぼ互角の性能なので、特に「欲しい!」という程でもないのだが・・・ 一応、「電撃戦」における敵側の最強戦闘機なので、ここで紹介しておこう。
性能としてはBf109Fと比べて命中率は低いが、手数が多い。機銃の装備数が8、射数7は強力だ。
ゲットできたら使ってもいいが、進化できない事を考えるとちょっと微妙か。 ドイツ軍機と同様、燃料は少ない。
カナダのものは「スピットファイアMk.VA」という名前になっているが、性能は同じだ。

ボーファイター   イギリス軍初期配置
ボーファイターMk.VI
機銃攻撃(優先6)
6×4×5+2×6×7+2×7
移動力
15
燃料
198
対空命中
124 111 134
対地命中
176 162 ---
耐久力
37
対空回避
87
イギリス軍が大戦初期作った「ボーフォート」という雷撃機(魚雷を搭載した対艦攻撃機)を元に作られた、「遠距離戦闘機」。 ボーフォートのパーツを流用して作れるため、開発・生産が容易という利点があった。
最初は爆撃機、次は戦闘機として作られていたが、性能が不足気味で今ひとつ。 しかし「夜間戦闘機」として運用されるようになってから活躍し、以後は夜の戦闘での主力となっている。
のちに雷撃機型も登場し、戦闘・爆撃・雷撃・索敵などがこれ1つで行えるため、かなり重宝された。
「スタンダード大戦略・電撃戦」で最も欲しい機体の1つだ! その理由は燃料。 なんと198!
戦闘能力も対空・対地ともにBf110Cより高く、攻撃力も手数も弾数も申し分なく、メチャメチャ使いやすい。
しかしゲット出来る機会は少なく鹵獲は難しい。 イギリス戦では出てこないので、カナダ戦で登場するものを狙う事になるが、燃料が多すぎて補給に戻ってくれない。 ギリギリまでダメージを与えて修理に行った所を狙おう。
作りたての戦闘機で攻撃して、少しずつ耐久力を減らすのが有効だ。 難しいが、ぜひ1つはゲットしたい。

ボーフォート  イギリス軍初期配置
ボーフォートMk.I
魚雷攻撃
118(命中74)
移動力
(11)
燃料
194
爆弾攻撃
94(命中121)
耐久力
36
対空回避
68
イギリスが大戦初期に開発した雷撃機。 対艦攻撃用の魚雷を搭載し、艦船に対する攻撃を行う機体だ。
沿岸の守備のために多数生産され、イギリス本土、および世界中のイギリス植民地に配備された。
爆撃任務のために、大型の爆弾を搭載する事も可能になっている。
「雷撃機」はドイツには存在しないので、雷撃機が欲しいならこの機体を鹵獲するしかない。
まあ、魚雷攻撃は命中率が低く、あまり必要ではないのだが・・・ この機体は爆撃機としても活用でき、両用する事ができるので、マップによっては役に立つだろう。
また、続編での話になるが「失われた勝利」では、なんとイギリス型のボーフォートは対潜水艦用の爆雷投下が可能になっている! なので将来を見越して鹵獲しておくのもいい。 でもカナダのものはダメなので注意。

スターリング  イギリス軍初期配置
スターリングMk.I
爆弾攻撃
66×21+66×6(命中3351)
移動力
(10)
燃料
76
爆弾攻撃
66×21+66×6(命中3351)
耐久力
78
対空回避
59
イギリス軍のやや旧式な大型爆撃機。 イギリス初の「4発爆撃機(プロペラ&エンジン4つ)」として開発されたが、イギリスの格納庫に収まるサイズにしたためかなり窮屈な設計になり、大型の爆弾も搭載不可能になって、運動性も不足し、色々と欠点が生じてしまった。
それでも大戦を通して使われていたが、1943年には時代遅れとなり、以後は輸送機などに転用されている。
ゲームでは、爆弾バラ撒き型の爆撃機としては、最強クラスの爆撃機となっている!
なんと爆弾を一度に27発も投下! 命中率はまるでないが、そのおかげで広範囲に爆弾の雨を降らせる周辺制圧用兵器として威力を発揮する。 やや大きい爆弾も搭載できるが、ここは小型爆弾の雨を降らせたい。
鹵獲出来るのはイギリスのヨークや、カナダ戦など。 続編でも活躍できるので、ぜひゲットを狙おう。

ランカスター  イギリス軍初期配置
ランカスターBMk.I
爆弾攻撃
250+66×6(命中5131)
移動力
(10)
燃料
214
爆弾攻撃
94×14(命中51)
耐久力
59
対空回避
67
第二次世界大戦におけるイギリスの傑作航空機の1つにして、大戦最大級の爆撃機。
5t爆弾とか10t爆弾とかの超大型爆弾を搭載する事が可能で、さらにロンドンからベルリンまで直接飛べる長い後続能力を持ち、ドイツの工場やダムなどを爆撃する様々な任務で大きな戦果を上げた。
かなりムリヤリな爆撃作戦を行っており、被害も多かったが、ドイツの生産力に多大なダメージを与えている。
「スタンダード大戦略」における最強の爆撃機! その地位は続編「失われた勝利」になっても変わらない。
このゲーム最大の8000lb爆弾を搭載できるが、命中率が低くアテにならないので、ここは1000lb爆弾を14発ばら撒く、バラマキ爆撃機として使った方がいいだろう。
基本的にイギリスの爆撃機は命中率が低く、爆弾投下量が多いので、ドイツのものとは使い勝手が異なる。
本来は1942年から活躍した機体なので、登場するのはカナダ戦のラスト「オタワ」と「モントリオール」だけだが、「失われた勝利」でもランカスターやスターリングを超える爆撃機は出てこないので、ぜひゲットしたい。

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