初心者向けAAR ドイツレポート
Heart of Iron II

ドイツでプレイ中の「初心者向け(?)プレイレポート」、第4回。

フランスとイギリス本土を攻略し、周辺諸国も枢軸国に加えていったドイツは、いよいよ独ソ戦を準備。
冬が過ぎ去るのを待って、いよいよソ連に宣戦布告します!




第1回は こちら
第2回は こちら
第3回は こちら を。

ドイツプレイレポート その4 赤い国へと・・・

いよいよ始まるソ連との戦い!

1941年の5月、ソ連との国境沿いに主力部隊をズラっと並べたドイツ軍は、満を持してソビエト連邦に宣戦を布告します!!
ちなみにこの時点での米ソの陸軍の数は、どちらも約150。
数の上では一応互角。

しかし開戦と同時にソビエト領になだれ込むドイツ軍は機甲師団を中心にして一気にソ連軍を撃破!
ソ連の防衛戦を易々と突き崩し、どんどんソビエト領を占領していきます!
こうして序盤はドイツが快進撃していったのですが・・・

しかし、開戦から1ヶ月後の6月に、早くも攻勢が頓挫してしまう場面が。

ソ連軍はゲーム序盤、全部隊が戦力 -50% のペナルティーを受けています。
これは「戦争の準備を進める」イベントが発生すると軽減されていきますが、まだこの時点では全て解消されていないので、見た目ほど強くはありません。
ソ連に「大祖国戦争」のイベントが発生すると、このペナルティーはなくなるようです。
独ソの最初の国境から少し北に進んだところにある川(ダウガヴァ川)の向こうにソ連軍が 10〜15 個師団ぐらいいて、ここが渡河できない!
ドイツの主力戦車部隊が渡河攻撃を試みますが、そもそも戦車は渡河は苦手。
甘く見て一気に渡ってやろうと最初の攻撃でソ連軍を撃破したのはいいものの、渡河中に何度も攻撃されて疲弊してしまい、そして渡りきった直後に周辺にいた敵部隊から集中攻撃を受け、川の手前に追い出されてしまうハメに・・・
これを数回繰り返してしまい、部隊の戦力が疲弊。
そして回復している間にますます川の向こうに敵が集まって、難攻不落の状態に・・・

そのため、とりあえず進攻しやすい場所からどんどん占領していくことにしたのですが、これもダメだった。
敗走していく敵がどんどん川の向こうに撤退していくので、ますます対岸に敵が並ぶことに。

8月、南方を進軍中の部隊がソ連の重要都市 「キエフ」 を占領。
しかしこの付近にも南北に長く伸びている川(ドニエプル川)があり、例によってこの川の対岸にソ連軍が集中。
ここも突破が困難な状況になってしまう。

渡河攻撃は、歩兵は戦力半減(-50%)、車両や戦車は戦力三分の一(-66%)です。
最初の戦闘に勝っても、渡河中に敵がやってきて再度戦闘になって負けてしまう、というパターンが多かったり。
周辺の敵の数にも注意しましょう・・・
と言うわけで・・・ この2本の川(ダウガヴァ川 と ドニエプル川)がドイツとソ連の国境のようになってしまい、進軍が停滞してしまいます・・・

しかし、この2本の川が途切れている場所が一ヶ所だけある
それが 「スモレンスク」 という場所。
そこで、このスモレンスクに主力を移動させ、ここからの突破を狙ったのですが・・・
このスモレンスクはモスクワの前面にある重要な場所のためか、周辺を守るソ連軍も多く、占領した直後に敵の攻撃が集中!
なかなか思うように進軍できません。

そしてスモレンスク周辺での攻防戦を展開している間に・・・ ついに 10月 になってしまい、ドイツ最強の敵 「冬」 が訪れてしまいます・・・
周囲はあっという間に氷点下になり、こうして攻勢はそのまま止まってしまうことに・・・



スモレンスクは史実でもドイツの目標となった場所で、激戦が繰り広げられました。
ただ、モスクワのすぐ西にあり、接している土地も多いので、集中攻撃を受けやすく、なかなか突破は難しいです。
しかし意外にも、この「冬」はドイツ軍の攻勢に有利に働きました。

あらかじめ冬に備えて 「山岳兵」 の部隊をいくつか用意しており、これを主力として突破を計ります。
普通の歩兵は氷点下での攻撃は -60% ペナルティーを受けますが、山岳兵はペナルティーなし
しかも渡河で受けるペナルティーも低めなので、山岳兵なら冬の渡河攻撃も割と有利に戦えます。

さらに渡河直後、今までは渡りきった瞬間にソ連の一斉攻撃を受け押し戻されてしまう展開が続いていたのですが、氷点下なので今度は攻撃してくるソ連側に -60% のペナルティーが付く。
「ソ連兵は冬に強い」 とかいう設定はないし、山岳兵は氷点下での防御で +50% のボーナスを受けるので、ソ連軍の一斉攻撃を受けてもビクともしない!

おかげで山岳兵を先頭にして突破することで、ようやく渡河に成功!
そして確保に成功した川の向こうに機甲師団を移動させ、さらに奥地へと進んでいきます。
ソ連軍も数が多いので、守りを薄くした場所に攻勢をかけてきたりしますが、ことごとく氷点下のペナルティーを受けて敗退。
意外にもソ連が冬将軍に負けてしまう展開です。

こちらも攻撃時には重いペナルティーを受けるので、一気に進軍というわけにはいきませんが、1つ1つ多方向攻撃で敵を潰していき、着実に川の向こうへと進軍していきます。





画像はドイツの山岳兵ですが、山岳兵と言うよりは、「スキー歩兵」の画像になっていますね。

山岳兵と海兵は渡河のペナルティーが戦力 -20% なので、渡河のペナルティーを 20% 分軽減する「工兵」が付いていれば、渡河攻撃してもペナルティーは 0 になります。
ドイツは実は山岳兵を有効に活用出来る国です!
そして 1941年11月20日・・・ 日本がアメリカに 「真珠湾攻撃」 を実行
ついに太平洋戦争が勃発します!

ドイツは日本と同盟している訳ではないので、この戦いには直接巻き込まれませんが、これでアメリカ様は怒り MAX のはず!
民主国家にある 「平時ペナルティー(平和であることの工業力ペナルティー)」 も、これでなくなります。

ここからアメリカ様が本領を発揮するはずなので・・・
とりあえず、アメリカの動きには注意することに。



日本はほぼ史実通りにアメリカと戦争に突入するので、ドイツが日本と同盟していると、この時にドイツも対米戦に巻き込まれてしまいます。
しかし同盟しないと技術交換は出来ません。

今回のプレイでは同盟していませんが、同盟して技術開発を優先する手もあります。

同盟して技術交換し、日米開戦前に日本との同盟を切ってしまうという手もありますが、さすがにこれはちょっと・・・ ^^;



将軍は事故(戦死)で死ぬ場合もあります。
事故死は突発イベントなので、起こったら不運と思うしかないですね。
1941年12月初頭・・・
ドイツでは「エルンスト・ウーデットの自殺」の歴史イベントが発生。

エルンスト・ウーデットは優秀な研究チームでもあるため、正直ドイツにとってこれは痛いです・・・
ただ、ウーデットほど優秀じゃなくても代わりの研究チームはいるのでなんとか代用は出来ます。
このイベントをなかったことにする選択はないので、起きたらしょうがありませんね・・・



年が明けて 1942年。
ドイツは旧バルト三国(リトアニア・エストニア・ラトヴィア)を占領し、同時に全て独立させ、枢軸に加えます。
重要都市レニングラードも包囲し、モスクワの前面まで迫りますが・・・ ソ連軍もかなり数が多く、なかなか手強い。
開戦時のソ連の部隊数は 150 でしたが、今でもなんと 120 以上!
あまり減っていません・・・
とはいえ、その多くは民兵になっているので、戦力自体は弱体化しています。

展開としては、史実とほぼ同じようなペースですが・・・
史実のように反撃を食らいたくはないので、冬も続いていますし、無理に進まず着実に占領地を広げていきます。
2月下旬、ソ連の重要都市レニングラードが陥落。

4月、いよいよ雪解けの季節ですが、4月中の東ヨーロッパは土地が泥沼に変わってしまうため動けません。
具体的には、気候が 「温暖/泥濘地」 に属する土地が 「氷点下」 から 「泥濘地」 に変わり、泥濘地からの攻撃は氷点下以上の厳しいペナルティーを受けてしまいます。
5月になると晴れていれば徐々に普通の天候に戻っていくので、それから進攻を再開。



国によって AI(行動パターン)が異なり、ソ連や中国は兵力が減ってくると民兵を量産してとにかく数を増やそうとする傾向があります。
共産主義国では、人の命は軽いようです・・・ ^^;

また、こうした独自の AI がなくても、窮地に陥った国は「国家総動員態勢」となり、民兵を量産するようになります。
この状態は「パニックモード」とも呼ばれます。


泥濘地での攻撃は、歩兵は戦力 -75%、戦車はなんと -110%!
泥濘地ではおとなしくしていましょう。
冬が過ぎてしまえば、もうこっちのものです!
もう川も越えていますし、ドイツの誇る機甲師団が弱体化しているソ連軍を一気に蹴散らして進軍します!
こうして南北で攻勢をかけるドイツは、ようやくソ連の首都 「モスクワ」 に到達しました。

モスクワは要塞化されている上に敵部隊数も多く、陥落させるのに手こずってしまいましたが・・・ 完全に囲って一斉攻撃することでなんとか攻略。
ついにドイツ軍は、モスクワへと足を踏み入れたのでした。

実はモスクワ攻略前に、ドイツはピンチに陥りつつありました。
資源の 「希少資源」 が底を付きかけていたのです!

ドイツの希少資源の最大の輸入先はソ連だったので、ソ連戦が起こってからは希少資源の輸入が途絶えており、他に有用な貿易先もなかったので、希少資源がどんどんなくなっていたのです。

しかし首都を占領すればその国が持っていた資源は全て占領国が手に入れるので、モスクワの占領によって、大規模な希少資源の生産地を持つソ連の蓄えをまるまるゲット!
これでもう、十分な量の資源は確保です。

1942年10月、モスクワの南部のソビエト領を全て占領し、そこに 「ウクライナ」 を建国。
10月に入りソ連戦2度目の冬が訪れてしまいますが、もうモスクワが陥落して弱体化しているソ連軍は、相手ではなくなっています。
全戦線で攻勢に出て、進行速度は遅いものの、着実に東へと進んでいきます。








モスクワ攻略戦は・・・
余裕を見せてのんびり包囲作戦をしていたら、ソ連が新たに作った部隊をモスクワに配置しまくったため、それで苦戦してしまったというのもあったり・・・^^;







国の備蓄は全て首都に保管されているという扱いです。
首都を占領すると、相手国は首都が移転しますが、資源や物資は一時的に全部 0 になります。

一方そのころ、世界では・・・
イタリアが優勢に展開していると思っていた中東方面のイタリアとイギリスの戦いは、いつの間にかイギリスが逆襲している。
どうもイギリス植民地軍団の兵士が、次から次へと中東に送られてきているらしい・・・
完全に一進一退となっているようですが、イタリアが快進撃して中東方面にある2つの油田 「バクー油田」 と 「アバダン油田」 を両方取ってしまっても困るので、とりあえずそのまま見守ることに。

でもイタリアは中東方面では停滞していますが、アフリカ方面では凄いことになっています。
アフリカ大陸の東半分をほぼ制圧し、南アフリカに達する勢いで、もう大ローマ帝国状態になっている!
このままアフリカ=イタリアになっていくのでしょうか・・・?



イタリアとイギリスは航空機がない状態で中東で戦っていたので、延々とシーソーゲームになっていた模様・・・
実はイタリアに戦術爆撃機を4部隊ほど譲渡していたのですが、これはアフリカに行ってしまってました。
アフリカでのイタリアの快進撃は、それも要因・・・?
太平洋戦争は・・・
いきなり 「硫黄島」 が陥落していますが、全体としては大きな変化はない模様。
一応 東南アジア方面では、日本が領土を拡大しています。
まあ、コンピューターはあまり上陸戦がうまくないので、太平洋戦争もパッと見では領土がなかなか動かないのが、いつものパターンです。
実際には艦船や航空機が激しい戦いを演じているはずですが、日本と同盟している訳ではないので、その辺りの戦況はよく解りません。

今回は日本が早期に中国を下してしまっており、イギリスも本土が陥落しているため、東南アジアでは日本軍が快進撃を続けるかも知れませんが、インドの東にはジャングルが広がっているので、ここの突破は難しそう。
とりあえずドイツは、すでに日本といつでも同盟できる状態なので、日本にはがんばって貰いたいところです。



この後、沖縄がアメリカに占領されてたりします。

実は日本にも対艦爆撃機を4部隊ほど譲渡したのですが、それがどうなったのかはよくわかりません・・・
1942年の11月、ソ連南部の都市 「スターリングラード」 が陥落
ドイツ軍はその後も順調に東への進軍を続け、中東にも部隊を南下させていきます。
そして翌年1943年の3月・・・ 当時世界最大の油田のある土地 「バクー」 を占領。 これで石油の心配はなくなるはず。
バクーの占領が起こると、イベントによって中東方面のソ連の領土が 「イラン」 に返還されます。
でもイランはイギリスの属国なので、枢軸国にとってはどっちみち敵ですから、攻める事には変わりありませんけどね。

そして1943年4月・・・
ようやくドイツ軍はソ連中央部の都市 「スヴェルドロフスク」 に到達します。
スヴェルドロフスクを占領し、さらにモスクワやレニングラード、スターリングラード、そしてバクーを占領していれば、ソ連降伏のイベントが発生する条件がそろいます。


「スヴェルドロフスク」は、Wiki で公開されている「漢字地名併記」の MOD を導入すると 「スヴェトロフスク」 という名前に変わってしまいますが、これは誤りです。
config フォルダ内の province_names.csv を修正しておくか、名前が変わっているのを覚えておきましょう。
修正がめんどくさい人は、とりあえず こちら を。


パリの陥落(パリがドイツかヴィシーフランス領)なのも条件です。
そして程なくして・・・ イベント 「スターリンが講和を求める」 が発生。
ハーツオブアイアンでは俗に 「ビターピース(苦い平和)」 と呼ばれるこのイベントによって、2年ほど続いた独ソ戦はようやく終結したのでした。

共産主義陣営は、これで事実上、脱落です。

また、この講和によってドイツの好戦性は 0 に低下。
とても清く正しいドイツ第三帝国が誕生。 ^^;

ビターピースが起こると占領地のいくらかがソ連に返還されてしまいますが、「ソ連完全制覇を目指すんだ!」 とかいう目標がない限り、講和するのが普通でしょう。
どうせ東のシベリア方面には、工業力や資源の乏しい不毛な大地が広がっているだけですからね。



ドイツが日本と同盟しているか、もしくは同盟してなくても日本とソ連が開戦している場合、ビターピースの発生条件がやや異なります。

スヴェルドロフスクが陥落していなくても、日本海岸の都市「ウラジオストック」が陥落していると、他の条件が満たされていれば発生します。

なお、逆に日本とドイツが戦争中だとビターピースは起こりません。
そして中東に進攻していた部隊はそのままイギリスの属国 イラン・イラク に進攻を開始。
航空機で中東のイタリア軍の進軍を支援し、5月には イラク をイタリアが併合。
他に敵はいないので、イランもほぼ制圧し、そのまま中東からインドへと進攻しようとしていたのですが・・・
ここでイベント発生、「イギリスとの和平交渉」 です!

このイベントはドイツがアメリカやソ連と戦っていなくて、イギリスがかなり追い詰められている時のみ発生するイベントであり、そのため普段はあまり見ることのないイベントです。
インドの東では日本軍もイギリスに進攻していて、すでに東南アジアのイギリス領はなくなっており、これらもあってイギリスの降伏条件が満たされた模様。

このままイギリスに進攻し続けてもいいのですが、今回のゲームは 1945 年末に終わる設定なので、もう1年半ほどしかないため、イギリス&連合国との戦いはここで終結することにします・・・






イギリスが IC や勝利ポイントの 75% を失っていると発生するようです。
ドイツがアメリカやソ連と戦争中だと発生しないので、ソ連戦が終わったから、こちらも発生したという感じですね。
と言う訳で、和平交渉を受諾。 イギリスは無条件降伏。
これによって、連合国の盟主であるイギリスが連合国陣営から脱退
リーダーがいない陣営ってどうなるんだ・・・ ^^;

そしてインドはイギリスから独立し、ブリテン島(イギリス本土)の南半分の大半がイギリスに返還されました。
(北半分はすでにスコットランドとして独立させていたのでそのまま)

そして、とばっちりを受けてしまったのがイタリアのようで・・・
イタリアが占領していたアフリカの領土の多くは、イギリスや連合国に返還されてしまいました。
イタリアにとっては、領地没収を受けたような状態。
ヨーロッパ諸国にとって、アフリカはやはり「植民地・欧州国の領土」という扱いのようですね・・・




リーダー(盟主)がいなくなっても連合国陣営はそのままでしたが・・・
内部的にどうなってたのかは不明・・・^^;

なお、このイベントが起こっても、イギリス本土のうち「プリマス」だけはドイツ領のままでした。
こうして、共産陣営に続き、連合陣営も瓦解したのでした。
このゲームは枢軸・連合・共産の3陣営の争いがメインのゲームなので、これでほぼ今回のゲームの勝利は確定です。
なので、このまま時間を進めても勝ちで終わるのですが・・・

しかし、最強の敵が残っています。 アメリカです!


まだ2年半の時間があるので、ドイツ軍はこのまま完全勝利を目指すべく、アメリカ進攻の準備を進めることにするのでした・・・

でも、2年半というのは・・・ アメリカを降すには微妙な年数。
でも、もし反撃を受けたとしても、負ける前に終わるから、これはこれでいいかな・・・ ^^;


その5へ続く。