初心者向けAAR ドイツレポート
Heart of Iron II
ハーツオブアイアン2 ドイツドイツ」。 それは第二次世界大戦の戦史における主役と言えます。
第二次世界大戦はドイツの進攻から始まって、そして世界中に拡散していきました。

そのためこのゲームでも、ドイツには数多くの歴史イベントが存在しています。
場所的にもヨーロッパのど真ん中であり、さらにソ連やイギリスといった大国と対決する事が決定的なこともあって、プレイしていて面白い国、プレイする人の多い国と言えます。

ただ、歴史に詳しい人なら良いのですが、あまり第二次世界大戦の事をよく知らない人だと、それでなくてもマニアックな語句や設定が多いゲームですから、歴史イベントの多いドイツはそれに振り回されてしまう可能性があります。
また、史実では大国と対決した上に袋叩きにされて敗戦した国なので、プレイ難度も高めです。

しかしドイツは、このゲームのメインの1つです!
と言うわけで、このページではドイツでプレイした時のレポートを、出来るだけ初心者向けに解説したいと思います。
ドイツに存在する多くの歴史イベントも、発生日時と共に出来るだけ表記しています。

ただ、すでにゲームに慣れている段階でのプレイであったため・・・
途中からブッチギリの状態になってしまい、あまり初心者向けとは言えない状況になったかも。
でも、ある程度うまく行ったときのプレイでないと参考にならないでしょうから、その辺は大目に見て下さい・・・ ^^;

開始年は 1936 年、担当国はドイツ。 終了日は 1945 年末。 難易度等はすべて「普通」です。
バージョンは「ハーツオブアイアン2・ドゥームズデイ・アルマゲドン 日本語版 Ver 1.1.1」。
MOD は漢字地名表記のファイルと、カラー都市画像の追加を導入していますが、ゲームバランスを変えるようなものは使用していません。














カラー都市画像の MOD 「HoI2 Pictures of Major Citys und SFX MOD」 を導入すると、地形が旧バージョンのものに変更されてしまいます。
この地形をアルマゲドンバージョン(日本語版DA)のものに戻すファイルを作成しました。
ダウンロードはこちら
Hoi2 Data Wiki の MOD ページでも公開しています。

このプレイレポートでは、このファイルを適用したものを使用しています。
ドイツプレイレポート その1 まずは国作り

今回のプレイでは、開戦までの過程は史実に沿って行動することにします。
しかし・・・ 史実のドイツの開戦日は、1939年の9月
1936年からスタートすると、実に3年半もの時間があります。 この間・・・ 結構ヒマです。(^^;

もちろんこの期間に何を研究開発し、何を生産するかが後々重要になる訳ですが、戦争とかがある訳ではないので、わりとノンビリしています。
1938年や1939年からスタートするシナリオもあるので、史実に沿って早く開戦したい人はそのシナリオでプレイした方が手っ取り早いのですが、今回は開戦までのイベントも紹介するので 1936 年から始めることにいたします。



さて、ドイツで始める場合、開始直後にやらなければならない事(やった方が絶対有利なこと)が2つ。

1つは「軍需大臣」を「ヒャルマー・シャハト」さんにすること。
この人は国の工業力(IC)を +10% する効果を持っています。 これがすごーく大きい!!
工業力(IC)は全ての基礎。 通常これを増やすのは大変なのですが、シャハトさんを起用するだけで 10% アップというのは非常にオイシイです。
ドイツの軍需大臣はシャハトさん以外に考えられません!
他にも開戦までの間は、研究や生産などを重視した大臣に変更しておきます。






もちろん自由にプレイできるゲームですから、1936年の時点からいきなり戦争を始めてもいいんですけどね。
ただ、1936年時点のドイツの軍事力は、決して高くありません。
「ベルサイユ条約」という軍縮条約の影響で、軍備を禁じられていたのを再現しているようです。
よって、最初から動こうとしても難しいのが実情です。
もう1つの必須事項は、政治体制(政体スライダー)の 「自由経済 − 中央計画経済」 のスライダーを、中央計画経済の方に1つ動かすこと。
この時点では特に影響はありませんが、翌年さらに中央計画経済の方に動かすと、いきなり工業力(IC) +15% アップ!
このボーナスは翌年さらに中央計画経済に動かすと +20%、さらに一番右まで動かすと +25% になります。
この政治体制による工業力増加も見逃せないので、正月になったら政体スライダーを動かすのを忘れないようにしましょう!

中央計画経済を一番右まで寄せた後は、「常備軍 − 徴兵軍」のスライダーを常備軍にしていくのがオススメです。
常備軍の方が徴兵軍より部隊が強くなります。



さて、研究と生産についてですが・・・
研究はまず最初は、やはり生産力アップとか労働力アップとかの内政系の「産業」研究を行いましょう。
まずは国作りからですね。

政体スライダーは1年に1回しか動かせないので、動かすのを忘れがちです・・・
でも結構影響は大きいので、「正月になったらスライダーを動かす」というのをよく覚えておきましょう。
ちなみに私は忘れまくります。^^;
軍隊はドイツと言えば戦車ですが、それでもやはり歩兵が軍の中心となるので、まずは歩兵の研究を優先します。
他には、戦術爆撃機や砲兵、戦闘機、陸軍と空軍のドクトリン(戦術)などを研究。
戦車は最初に研究すべき「基本型軽戦車」が 1938 年の技術なので、早めに研究する場合でも 1937 年になってからでいいでしょう。

さらに今回は、「迎撃機」と「近接航空支援機(急降下爆撃機)」の研究も行います。
迎撃機と近接航空支援機はどちらも行動範囲が狭く、敵に届かないことが多いため、普段はあまり使いません。
しかしドイツはヨーロッパの真ん中にあり、ヨーロッパは狭い範囲に多くの土地が密集していて空港も多いため、行動範囲が狭くても戦いやすいです。

ドイツは「爆撃」を受けやすいのですが、迎撃機は爆撃機に対してボーナスが付きます。
近接航空支援機は戦車に強く、ソ連戦では多数の戦車と戦うことが予想されるため、今回は通常の戦闘機や戦術爆撃機に加え、迎撃機や近接航空支援機も主力としていきます。

ドイツは史実通りに進めると1939年の9月まで戦争がないので、1940年頃の技術を初期にムリヤリ研究しても意味がありません。 年代相応の技術を、着実に研究していきます。



生産についてですが・・・ ドイツの場合、2通りの方法が考えられます。
1つは、最初はほとんど軍備を行わず、国内に工場を建てまくり、工業力(IC)のアップを狙うという方法。
もう1つは、普通に最初から軍備を整えていく方法です。

1938年になったらグデーリアン様に陸戦ドクトリンの「電撃戦」の研究をして貰いましょう!
暗号の研究なども忘れずに。





迎撃機は、ドイツとイギリス向けといえます。
この両国は敵が爆撃機を飛ばしまくってくるので、爆撃機に対するボーナスが有用になります。
近接航空支援機は、船にも強いという利点があります。
開戦まで3年以上あるので、最初は工場を建てまくるというのも確かに有用です。
ただ、ゲーム開始時のドイツの軍事力は決して大きくなく、軍隊の生産にも時間がかかりますから、工業力ばっかり強化して軍備がおろそかになり、開戦後に兵士が足りなかった、では本末転倒です。
初心者だとどのタイミングで工場生産から軍備拡大に切り替えるかの判断も難しいでしょうから、今回は最初からどんどん歩兵などを生産して、軍備を整えていくことにします。
でも一応、首都・ベルリンなどの対空砲がある主要都市には工場も建設して、工業力アップも少しは行っておきます。



私は工場優先の生産はあまり取りませんが、工場を優先するのを薦めている人もいます。

もし工場を建てるのなら、対空砲があって、イギリス本土から遠い場所に建設しましょう。
その方が少しでも爆撃の被害を受けにくくなります。
ゲーム開始直後には他国のスパイが大量に入り込んでいるので、防諜活動も進めます。
国内にスパイを潜入させ、10人近く潜入させてから防諜活動を開始、他国スパイを一掃しましょう!
ただ、ドイツの場合、そのための資金の確保が難しい。
アメリカと仲が悪いので、アメリカ様があまりいい条件で貿易に応じてくれず、アメリカからの資金輸入がし辛いのです。
序盤のイベントでまとまった資金が手に入るので、当面はそれでまかなえるのですが、それだけではいずれ底を付きます。
仲の良くて資金に多少余裕がある国と取引し、少しずつ資金を増やしていくことにします。

また、ドイツにとって重要なのが、「石油」と「希少資源」の備蓄を増やしておくこと。
ドイツは日本と同じく国内の資源が乏しい国ですが、資源がなくては戦えません!

ドイツは開始時、50人以上の他国スパイが潜入しています!
さすがに何とかしないと危険です。
「希少資源」も「石油」も、一番の取引先は、実は「ソ連」。
将来の敵国ですが、ゲーム序盤のドイツとソ連は決して仲が悪い訳ではないので、これらの資源のいい輸入元となります。
物資などと交換し、少しでも多くの資源を貯めておきます。
石油は他にも南米やルーマニアから輸入でき、貿易していると友好度も上がっていくので、出来るだけ色々なところと貿易を行っておきます。
なお、希少資源はオランダもたくさん持っているのですが・・・ オランダは海路で資源を運んでいるためか、たまに運搬が滞り、その時に貿易を切られてしまう事が頻繁に起こるので、あまり輸入元として頼りになりません。


こうして、研究と生産の設定、貿易の確保などを行った後は・・・ 待つのみですね。
時間の流れを最速にして、来るべき戦いに備えます。

ただドイツの場合、開戦までの間に色々と歴史イベントが発生します。
ここからはイベント展開と、その影響などをご紹介していきましょう。

ドイツ以外の国でプレイする場合でも、これらのヨーロッパの動きはとても重要になりますね!



希少資源と石油はドイツでプレイする場合のネックです。
ソ連との開戦前に、出来るだけソ連から希少資源を輸入しておきましょう。
石油も重要ですが、南米諸国と仲良くしておけば、ソ連戦開戦後もそちらから輸入は可能です。
逆にエネルギーと鋼鉄はあまり気味なので、どんどん輸出しましょう!
【 戦争支持の大規模デモと、ラインラント進駐 】

いかにも当時のドイツを表現しているイベント。
1936年の2月頃から、「ケルン」という場所で反戦デモならぬ主戦デモが開催され、国民不満度が3も上昇してしまいます。
しかもこのデモ、ほっとくと何度も発生し、その度に国民不満度が上がっていきます!

これを解消するには部隊をケルンに派遣する必要があるのですが・・・
「ケルンってどこよ?」ってなりますよね。

ケルンは・・・ 画像の右の場所、「Cologne」と書いてある場所です。
ベルギーの近くで、小国「ルクセンブルグ」のとなりですね。
「ころぐね」で「ケルン」と読むのがすご〜く解りにくいのですが、早く対処しないと国民不満度が上がりまくってエライ事になってしまいます!

部隊を派遣すると「ラインラント進駐」というイベントが起こり、国民不満度は若干解消されます。
さらに資金が 500 増加し、政体スライダーが「タカ派」に1つ動きます。

ただし、ドイツの軍備を警戒したイギリスとフランスに「戦時体制への移行」が起こります。
イギリスやフランスなどの民主国は、ゲーム開始時は「平時ペナルティー(平和であることのペナルティー)」が付けられており、工業力(IC)が低めになっています。
しかしこのペナルティーは「戦時体制への移行」が発生するたびに軽減されていき、工業力(IC)が増していきます。

ドイツとしては、連合国の「戦時体制への移行」は出来るだけ遅い方がいいのですが・・・ このイベントをほっとく訳にはいかないので、仕方ありませんね。



「ケルンへ部隊を移動させる」というのは解りにくいポイントです・・・
ホントは最初から移動させておくのが一番なんでしょうけどね。
【 スペイン内戦 】

1936年の7月頃に起こります。
スペインが「共和派」「国粋派」の2つに分かれて内戦に突入します。
ドイツの場合、ここで「国粋派」に支援を行うことが出来ます。
国粋派にはイタリアも支援する場合があり、共和派にはソ連・イギリス・フランスが支援を行います。

支援するかどうかで他国との外交関係に変化が生じますが、あまり大きくは変わりません。
「国粋派」が勝ってくれればスペインは友好的な国になりますが、それほど大きな影響はありませんね。

もし支援した側(ドイツの場合は国粋派)が勝った場合、技術の設計図(該当技術の研究速度が2倍)が得られます。
支援した側が負けた場合は何もなしです。





スペインで共和派が勝った場合、そのまま連合国入りする場合もあります。
この時は敵に回るので影響が出て来ますね。
気兼ねなく進攻できる利点もありますが・・・
【 防共協定 】

1937年の2月頃に発生。
協定を結ぶと、イタリア&日本との友好度がアップするイベントです。
おそらく内部的なイタリア&日本との関係も良くなっていると思います。
ただしソ連との友好度は下がります。

しかし友好度が変化するのみで、同盟などが締結される訳ではないので、選択によってゲーム展開が大きく変わるような事はありません。



このイベントで日本と友好的になっても、日本と同盟するのは慎重になった方がいいです。
日本はいずれアメリカと戦争するので、同盟しているとドイツも問答無用でアメリカと開戦する事になってしまいます。
同盟した後、日米開戦前に同盟を切ってしまうというイレギュラーな方法もありますが・・・
( 盧溝橋事件 )

ドイツのイベントではないのですが・・・
1937年の7月前後に、日本が中国と戦争を開始する「盧溝橋事件」のイベントが起きます。

もし早々に日本と同盟した場合、ドイツも日中戦争に巻き込まれるのでご注意下さい。
もっとも、ドイツと中国は遠いので、直接戦うようなことにはならないと思いますけどね。

なお、今回のプレイでは・・・
中華民国がなんと、「中華統一戦線の結成」を拒否!
「統一戦線など必要ない」 とか言い出します!
おまけにその後、アメリカが「支援してあげるよ」と言っても、「そんな支援は不用アル!」とか言い出す始末。

なんて強気なんだ中国! それで大丈夫なのか!? まあ、大丈夫な訳がないだろうけど。
こりゃ今回は、日本が中国制覇確定かな・・・?



【 ヴェルナー・フォン・ブロンベルクとその誠実な妻 】
【 ヴェルナー・フォン・フリッチュの強制退役 】


1938年の1月頃に起こるイベント。
ヒトラーやその取り巻きが、自らの権力を拡大するために他の政治家を追い落とすイベントです。
でもこのイベント、自分がドイツでプレイする場合は「いいえ」を選択することで、何もなかったことに出来ます。

それに「はい」を選んでその政治家を追放しても、この人達を大臣にすることはないと思うので、ゲーム的にはあまり影響はありません。



全てのイベントには発生確率・選択確率があり、このように史実と違う展開になることも・・・
【 満州国の承認 】

1938年の2月頃に発生するイベント。
日本がドイツに、「満州国」との国交樹立を要請してきます。

このイベントは日本と中国の二者択一イベントで、満州国を承認すれば日本との関係が向上、中国との関係は悪化。
逆に無視すれば中国との関係が向上、日本との関係は悪化です。

中国との関係を向上させてもあまり意味ないので、日本との友好を選んだ方がいいですね。
中国に派遣していた「フォン・ファルケンハウゼン」という将軍もドイツに帰ってきます。
この将軍がドイツに帰ることは、ドイツにとってはあまり影響ありませんが、中国にとってはかなり痛いです。
(ファルケンハウゼンは中国には数少ない有能な将軍であり、かつ研究チームでもあるので)










中国には初期スキルが3の将軍は3人しかいません。
ファルケンハウゼンはその1人ですが、このイベントで帰国してしまいます。
「蒋介石」は初期スキル3、最高スキル8と優秀なのですが、最初から元帥なのでほとんど成長しません。
( ソ連将校の大粛正 )

ドイツのイベントではないのですが・・・ 影響は大きいイベント。
1938年の3月頃、ソ連の独裁者「スターリン」が政敵である有力者を大量粛正するイベントが発生します。

「裏切り者には粛正を!」が選ばれるとソ連の将軍が大量に消えます!
粛正が回避された場合でも、ソ連の国民不満度は 30 も上昇します!

ソ連にとってはどちらを選んでも最悪のイベントですが、ドイツにとっては、大粛正があった方がその後のゲーム展開がラクになるでしょう。
国民不満度はソ連戦が始まった頃には回復しているでしょうからね。





ソ連の大問題イベント。
階級の高い将軍が根こそぎいなくなり、運が悪いと史実の名将であるジューコフやコーニェフなどの将軍も死んでしまいます。
研究チームまでいくつか消えてしまう悲惨さですが、ドイツにとってはラッキーイベント!?
【 オーストリア併合 】

1938年の3月頃に発生。
となりの国の「オーストリア」がそっくりそのままドイツ領になると言う、タナボタなイベント。
ゲーム序盤のドイツは史実通りに進めていると、このようなタダで領地が貰えるイベントが複数回発生します。
なので基本的に、史実通りに進めるのが有利と言えますね。

このイベントでオーストリアが併合されると、オーストリアの領地は全てドイツの「本国」となり、将軍や軍隊もそのままドイツ軍に加わります。 とってもお得です。
国民不満度も大きく低下、労働力も増加し、政体が「タカ派」に寄ります。
なお、イギリスとフランスでは「戦時体制への移行」が発生します。





ごく希に、オーストリアが併合を拒否する場合もあります。
この場合はドイツの属国になる場合があるようです。
【 ミュンヘン条約 】

1938年の9月末に発生。
となりの国の「チェコスロヴァキア」の北部にある5つの領土が、ドイツ領に加わります。
オーストリア併合と同じく、タダで領地が貰えるイベントで、さらにその領地はドイツの「本国」となります。

国民不満度も低下、労働力も増加し、政体が「タカ派」に寄ります。
例によってイギリスとフランスでは「戦時体制への移行」が発生します。





やはりごく希に、チェコスロヴァキアが要請を拒否する場合があります。
この場合は戦争するかどうかの選択になるようですね。
【 ヒャルマー・シャハトの辞任 】

1939年の1月に発生。
ドイツの有用な軍需大臣「ヒャルマー・シャハト」が辞任してしまうイベントです。
しかし、他の大臣追放イベントと同じく、自分がドイツの場合は「いいえ」を選択することで、何もなかったことに出来ます。

シャハトは工業力(IC)を +10% に出来る、超有能な政治家です!
絶対に手放せません!
このイベントでは必ず「いいえ」を選びましょう。



一方その頃、(今回のプレイの)中国では・・・

中華統一戦線を拒否し、アメリカの支援も断わった超強気モードの中国が、日本にボコボコにされていました。
史実で泥沼化した日中戦争は、最新版の「ハーツオブアイアン2・アルマゲドン」では中国南部が険しい山岳地になった事で、さらに泥沼化しやすくなっているのですが・・・
なにせ今回の中国は統一戦線を拒否してバラバラの状態のままなので、どんなに地の利があっても日本軍に勝てるはずがありません。


1939年2月、「巨龍、滅ぶ」の中国降伏イベントで、ついに日本軍に屈したのでした。
うーん、いきなり史実とは異なる、トンデモ世界モードに突入しつつあります・・・





最新版「アルマゲドン」では、中国南部の地形の多くが「山岳」になり、インフラも大幅に低下しています。
民兵が山岳地で強くなる、中国向けの戦術(陸戦ドクトリン)「ゲリラ戦」を強化する目的だと思われます。
より史実に近い、泥沼戦になりやすくなったようですね。

今回のプレイでは、ぜんぜんそうならなかった訳だけど ^^;
【 チェコスロヴァキアの終焉 】

1939年の3月頃に発生。
となりの国「チェコスロヴァキア」の一部がドイツ領になる、タダで土地が貰えるイベントその3です。

このイベントでは複数の選択肢があり、一番上の「スロヴァキアにティソ政権を擁立する」を選ぶと、チェコスロヴァキアの西部はドイツ領になり、東部は「スロヴァキア」という国として独立して、ドイツの属国になります。
ハンガリーとの間でチェコスロヴァキアを分割する」を選ぶと、西部はドイツ領、東部はハンガリー領になります。
つまりチェコスロヴァキアの東部を、独立させるかハンガリーにあげるかですね。

独立させた方が友好度の低下や好戦性の上昇が少なめになりますが、ハンガリーにあげるとその時点でハンガリーと同盟を締結し、枢軸陣営に引き入れることが出来ます。
よってゲーム的にはハンガリーにあげてしまった方が、同盟する手間が省けるでしょう。
(ただし後でポーランド戦になった時、ハンガリーがポーランドに押し込まれてしまう危険もあります)

なお、どちらを選んだ場合でも、ドイツは「改良型軽戦車」と「基本型自動車化師団」の設計図(青写真)を入手できます。
これがあれば、その研究の速度が2倍になりますが・・・ ただ、改良型軽戦車は、今からの開発ではやや遅い気がしますので、このイベントを待つかどうかは微妙なところです。

例によって、イギリス&フランスには「戦時体制への移行」が発生します。




















「改良型軽戦車」の設計図が貰えるのは、チェコで開発されていた優秀な軽戦車「38(t)式戦車」の入手を再現しているようですが・・・
この年の9月には戦争が始まるのですから、もう中戦車を開発・生産できるようになっておかないと辛いのが本音です。
【 メーメルの割譲要求 】

1939年の3月頃に発生。
ドイツの北にあるバルト三国の1つ「リトアニア」の領土である、「メーメル」という土地が貰えるイベント。
例によって貰った土地はドイツの「本国」になります。

貰える土地は1つだけ、しかもメーメルはそんなに重要ではないのですが、拒否してもリトアニアとの友好度が少し上がるだけで、特に利点はありません。
メーメルを要求すると政体スライダーが「介入主義」「タカ派」の方向に1つ動くので、これを目的としてメーメルを貰った方がいいでしょう。
タダで領地が貰えるイベントは、これで最後です。





このイベントで国民不満度が5ポイント下がるので、このイベント前に戦争用の大臣に政治家を変えておくのも有用です。
( 1939年前後の各国の動向 )

1939年の3月頃に、各国が一斉に動き始めます。

イタリアでは小国・アルバニアに対して「最後通牒を突きつける」というイベントが発生。
アルバニアが応じればアルバニアはイタリア領に。 応じなかった場合はイタリアはアルバニアに進攻します。
大抵は史実通りに、イタリアとアルバニアが戦争することになります。

イギリスではポーランドに「独立保証をかける」イベントが起こります。
これは「軍事同盟の提案」になるので、ポーランドが応じれば、ポーランドは連合国入りとなります。

5月頃にはソ連と日本の軍事衝突「ノモンハン事件」(ソ連側にとっては「ハルハ川の戦い」)が起こります。
大抵は日本とソ連の間に不可侵条約が締結される結果となるのですが、希にこのまま日ソ戦が勃発することもあるようです。 こうなると・・・ ドイツにも影響大ですね。







普通はアルバニアはあっさり陥落するのですが、何かの影響でアルバニアが部隊を生産していると、地形が山岳地で難攻不落であるため、アルバニアが持ちこたえ続ける事も。

ポーランドは通常、イギリスの保護によって連合国入りするので、つまりこのゲームではポーランドと開戦=連合国全てと開戦、となります。
【 モロトフ・リッベントロップ協定 】

1939年の8月に発生。
一般には「独ソ不可侵条約」と呼ばれている出来事です。

このイベントでは選択があり、「史実通りに合意」すると後でポーランドはドイツとソ連で分割される事となります。
さらに、バルト三国(リトアニア・エストニア・ラトヴィア)はソ連の「本国」の土地扱いになります。

ポーランドの分割のみ合意する」にすると、ポーランドはドイツとソ連で分割されますが、バルト三国はソ連の本国扱いにはなりません。
ただしこちらの選択の場合、ソ連との交渉決裂の可能性が少し高まり、なぜか国民不満度も上昇します。

選択によって各国との友好度も変化します。
もちろん、協定を結ぶとソ連とドイツの間には「不可侵条約」が締結されます。
基本的には史実通りに、協定を結ぶのが普通ですね。





略して「M-R協定」と呼ばれる場合もあります。
ごく希に史実通りの選択をしても交渉が決裂したり、軍事同盟が締結されたりすることがあるようです。

なお、ポーランドの分割のみ合意にすると、フィンランドとソ連の戦争(冬戦争)が起こらなくなります。
【 ダンツィヒか戦争か 】

1939年8月末に発生します。
ドイツ本国と、ドイツの東にある領土「ケーニヒスベルク」を結ぶ土地でありながら、第一次世界大戦の結果ポーランド領にされてしまった土地「ダンツィヒ回廊」の返還を、ポーランドに求めます。

このイベントが、事実上の第二次世界大戦の開戦イベントとなります。

いよいよドイツ、そして世界は、第二次世界大戦へと突入します。
果たして、この世界の「ドイツ第三帝国」を待ち受けるものは・・・?


内政の期間は終了。 いよいよこれから、戦いが始まります!!



ドイツをコンピューターが担当していて、もし何かの影響や、ごく希な確率で、ポーランドがダンツィヒ回廊の割譲に応じた場合・・・

そのままドイツが軍事行動しなくなり、平和な世界が築かれる事があるそうです。^^;

その2へ続く。