ハーツオブアイアン2 対外政策について
Heart of Iron II
諜報 外交
   対外政策(諜報・外交)について diplomatic
HoI2 外交&諜報このページでは、「Heart of Iron Uハーツ オブ アイアン2)」の外交と諜報についてのシステム・ルールを、注意点などと共に初心者向けにアドバイスしています。

諜報と外交はコマンド選択式であり、やり方自体は簡単です。

しかし「諜報」は非常に成功率が低いため、どうすれば成功するのか悩むことになると思います。
外交」はそれ自体はシンプルなのですが、表面上は解らない内部設定内部ルールなどがあるため、それが解らないままで進めていると、「どうやってもうまく行かない」という状況が生じてしまいます。

このページでは、それらを箇条書きの形で解説しています。

 【諜報について】

まずは「諜報」について、重要になる点を説明しておきましょう。
諜報を実行する場合はまず対象となる国を選びます。
画面左上の自国の国旗をクリックすると、自国を対象にすることも出来ます。

その後、対象国へのスパイ活動をコマンド一覧から選択します。
他国へのスパイの潜入の成功率はかなり低いですが、スパイ活動は1つの国あたり1週間に1回実行できますから、必要なときは「ヘタな鉄砲 数打ちゃ当たる」的に何度も試してみましょう!


「諜報」は2つ目のバージョン、「ハーツオブアイアン2・ドゥームズデイ」から導入されました。
初期版には存在していません。
ゲーム開始直後は国内に多数の他国スパイが入り込んでいますので、まずは国内に「スパイを潜入」させて「防諜活動」を行いましょう。
防諜活動のスパイ取り締まりは、潜入させているスパイの数だけ行われます。
例えば5人のスパイを潜入させていれば、1回の防諜活動で5回のスパイ発見判定が行われます。
(つまり発見率20%でも、20%×5 の発見判定を持ちます)
ですので、出来るだけスパイを潜入させてから防諜活動を開始しましょう。
なお、潜入できるスパイの数は10人が最高です。
他国へのスパイ潜入は、かな〜り成功率が低いです・・・
最初は20%ほどしか成功率がなく、潜入を試みるごとに資金も必要なので、かなりお金がかかります。
お金がないうちはムリしない方がいいですね。
他国への諜報活動をする場合は、まず「外交」の「貿易」で余っている物資を資金と交換し、お金を貯めておきましょう。
また、潜入に失敗するとその国との関係が悪化する場合があるので、友好国に余計なことはしないように。
資金収入は生産画面で「消費財」の生産量を多くしても増えますが、それより物資をたくさん生産して他国に売った方が、お金になります。
他国へのスパイ潜入成功率は、「外交」の画面で自国の「情報大臣」を変更することでアップさせられます。
潜入活動をする前に「情報大臣」を確認して、スパイ潜入成功率をアップさせる人に変更しておきましょう。 また、すでに潜入しているスパイが多いと、その国への潜入成功率が増えていきます。
スパイを潜入させておくと、諜報画面で敵国の兵力(部隊数)などを確認できます。
潜入しているスパイが多いほど情報は詳しくなります。
「設計図奪取」や「大臣暗殺」などのスパイ活動は、失敗率が高く、費用が高額で、失敗すれば関係が悪化してスパイも1人減るなど、ロクな事になりません。
ただ、スパイ活動は停滞した状況を何とかしたいときの「切り札」になる場合があります。
例えば、自国が民主主義国で相手の好戦性が高くないと宣戦布告できない時でも、スパイ活動の「国際世論を操作」でムリヤリ相手の好戦性を高め、戦争に持ち込むことが出来ます。
「パルチザンへの資金援助」は指定した地域で反乱を発生させ、敵国を混乱させられます。
「クーデター」は非常に強力で、成功すれば敵対国をいきなり友好国にしてしまえたりします!

しかし、諜報活動はどれも成功率が低く、スパイを多数潜入させないといけないので手間と時間がかかり、費用も高額です。
基本的に諜報活動は、「他に手段がない」という場合に状況をムリヤリ変えるために使用するものであり、普段はヘタに手を出さない方がいいでしょう。
スパイは潜入させておくだけでも敵国の情報を確認できるので、ムリに何かの活動をさせなければならない訳ではありません。

「クーデター」などのスパイ工作が成功すると、大国を戦わずに味方にしたり出来るので、強力すぎると言うことで「禁じ手」にしている人も多いようですね。

それに「クーデター」はスパイを最大数潜入させても成功率は5〜10%程度。
簡単に出来る訳ではありません。
 【外交について】

ここから以下では、「外交」についてのポイントを説明いたします。
外交の実行方法は諜報とほぼ同じで、まず対象となる国を選びます。
自国を対象にする場合は、画面左上の自国の国旗をクリックしましょう。
その後、その国に対する外交コマンドを一覧から選択します。

このゲームは全ての国が、「枢軸国」「連合国」「共産国」「中立国(それ以外)」の4つに分れています。 この前提をまず覚えておきましょう。

外交画面にはその国の「大臣」の一覧と、政治体制を表わす「政体スライダー」も表示されていますが、これらについては「政治体制について」のページで解説しています

なお、各国の関係は「友好度」で表わされていますが、もう一つ重要なのが「好戦性」です。
好戦性は簡単に言うと、「ワルモノ度」 「悪名」 です。
好戦性が高い国は他の国から「ならずもの国家」の様に思われ、警戒される訳ですね。
好戦性が高いと友好度自体も徐々に低下していきます。

宣戦布告やクーデター工作、暗殺工作などを繰り返すと好戦性が上がり、他国から良いように思われなくなるので外交の際は注意しましょう。

「好戦性」は領土拡大プレイをしている場合、嫌でも上がっていきます。
戦争メインのゲームなのですから、ある程度上がるのは仕方ありませんね・・・
このゲームには3つの大きな陣営があります。 「枢軸国」「連合国」「共産国」です。
枢軸国は、ドイツを盟主(ボス)とする陣営です。
連合国は、イギリスを盟主とする陣営です。
共産国は、ソ連(ソビエト連邦)を盟主としています。
この3つの陣営は互いに対立する関係であり、特に枢軸国は歴史イベントによって連合国と共産国の双方と戦うことになります。
このゲームは基本的に、この3つの陣営の戦いをテーマにしているというのを憶えておきましょう!

枢軸のボスであるドイツが共産陣営に入る、とか言うのはダメです。
ソ連が「ぼく連合♪」とか言うのもダメです。
各陣営に参加する方法は、その陣営の盟主と「同盟」を結ぶことです。
ただ、その国との政治体制が合っていないと、友好度を最大まで上げてもほとんど同盟を許可してくれません!
独裁国家が連合国に参加するようなことは出来ない訳ですね。
逆に政治体制が合っている場合は、盟主の側からお声をかけてくる場合もあります。

また、すでに他国と同盟を結んでいる場合、他の陣営に参加することは出来ません。
例えば日本の場合、(1936年からのスタートだと)すでに「満州国」を属国・同盟国にしているため、そのままでは史実通りに枢軸国に参加することが出来ません・・・
ゲーム上では何の説明もないため、日本でプレイする人はみんな悩む点なので注意して下さい。

ただしこれらの基本ルールはコンピューター国の場合、無視することもあります。
例えば、コンピューターが担当する日本やアメリカは、他の同盟国を持っていても歴史イベントによって枢軸国や連合国に加盟します。



連合国に参加してから、独裁国家になる、なんて事は出来たりするけど・・・


設定はシナリオによって異なります。
1941年スタートの場合、日本はそのままで枢軸国に参加することが可能です。
ちょっと奇妙で解りづらい話なのですが・・・ このゲームでは「属国」と「同盟」が別になっていて、属国と同盟を結ばないという事が可能です。
このゲームの「同盟」とは、「1つの陣営(グループ)を作る」という扱いになっています。
最初から属国を持っている国は、その属国と同盟も結んでいる場合が多いのですが、同盟を破棄しても属国関係は維持されます。
そしてこの場合、「属国は持っているけどグループは作っていない形」になるので、そのまま属国と一緒に他のグループ、すなわち「枢軸国」や「連合国」に加盟することが出来ます。

例えば日本の場合、1936年のシナリオだと「満州国」を属国にしていて同盟も結んでいます。
このままだと史実のように枢軸国に加盟する事ができませんが、満州国との同盟を解消し、日本を盟主としたグループを解消してしまえば、満州国を属国にしたままでドイツと同盟して、枢軸国に参加ができます。
誰もが悩むポイント。
「同盟を結ぶ」ではなく、「軍事同盟を作成する」という感じのコマンド名にしてくれれば、まだ解りやすかったんですけどねぇ。

最初から属国がある国でプレイする場合は、初期の属国との同盟に注意して下さい。
その陣営(グループ)に他の国を誘ったり出来るのは、その陣営の盟主だけです。
例えば日本がドイツと同盟して枢軸国に入ると、枢軸陣営のボスはドイツなので、日本は他国を枢軸に誘ったりは出来なくなります。
ただし属国を作った場合は、属国は主人の国の陣営に無条件で参加します。
3大陣営(枢軸・連合・共産)に加盟している国は、和平するという事がありません。
交渉は出来ますが絶対に応じてくれないので、枢軸・連合・共産の各陣営との戦いになったら、あるのは勝利か、降伏か、もしくは時間切れのみです。
このゲームは内部的に国同士の関係が設定されており、例えば日本と中国は「敵対国」になっているため、日本がいくら中国との友好度を上げても、なかなか交渉に応じてくれなかったりします。
また、この内部的な関係はイベントで変化する場合もあります。
例えば、日本とアメリカの内部関係は最初は「友好的」ですが、アメリカの「対日輸出禁止イベント」が起こると、アメリカと日本の内部関係は「敵対的」に変化します。
見えている友好度だけで国の関係は計れない点は覚えておきましょう。
貿易」はとても重要です!
すべての資源(金属や石油、資金など)を自国だけでまかなえるような国は、世界中でアメリカだけです。
足りないものは「貿易」で交換し、やりくりしましょう!
そして、自分が足りない資源を持っている国とは仲良くしておきましょう。
資源に乏しい国でも、生産で「物資」をたくさん作っておけば、それを他の資源や資金と交換できます。
国の工業力(IC)1につき、エネルギー2・金属1・希少資源 0.5 を毎日消費します。
もしなくなった場合は工業力(IC)が減ってしまうため、足りない分は貿易で補うようにしましょう!
石油や物資は部隊の補給に必要になるもので、なくなってしまうと部隊の指揮が回復しなくなったり、戦闘で弱くなったりするので危険です。 石油も足りなくなったら貿易で輸入する必要があります。
また、属国が慢性的な資源不足になっていると、属国は主人の国以外とは貿易できないため、資源不足が解決しないままとなってしまいます。
属国の工業力(IC)が減っていたり、部隊の指揮が回復していないようなら、資源を分け与えてあげましょう。
貿易には「効果」というものがあり、これが100%なら送られた資源は全部届きますが、50%とかだと半分しか届きません。
この「貿易効果」は、自国と相手国の間の土地を敵がうろついてたり、距離が長かったり、反乱(パルチザン)発生率が高く安全でなかったりすると下がります。
ですから戦争中だと全部届かないことが多いので、それを考慮に入れておきましょう。
「交渉開始」のコマンドでは、資源はもちろん、技術や部隊、土地(プロヴィンス)まで交換することが出来ます。
もちろん相手国が友好的であるほど、有利な条件で交渉に応じてくれます。
味方に足りないものを譲ってあげる際にも使えますので、資源や技術が不足している属国や同盟国には、積極的に支援をしてあげましょう!
資源や物資の提供のみで所属陣営を支援して勝利を目指す、「平和プレイ」もアリですね。
「交渉」で部隊を貰っても、その部隊は戦力が 0 になってしまいます。 回復するまで即戦力に出来ません。
また、技術を貰っても、他国から得られるのは「青写真」と呼ばれる技術の元だけです。
青写真がある技術は研究スピードが2倍になりますが、研究完了までは実用化されていないので注意して下さい。
技術の交換は、同じ陣営の国(同盟国)か属国でないとまず応じてくれません。
それぞれの国に、その国が「本国」としている土地(本国プロヴィンス)があります。
でも、その場所が敵国に占領されている場合もあります。
こういう時に、占領している国に「土地返せー!」と言うことが出来ます。
これが「領土要求」です。
成功すれば返して貰えますが、友好度が高くないとムリですし、領土要求により友好度は確実に下がります。
なお、その国の「本国の土地(本国プロヴィンス)」は、画面左下にあるボタンでマップ表示を「外交」モードに切り替え、マップ上で確認したい国を選択すれば、茶色の「●」印で表示されます。
「本国」の呼び名は色々あります。
ゲーム内では「本国プロヴィンス」と表記されていますが、ネット上では(英語版の直訳で)中核州とか中核プロヴィンスと呼ばれている事も多いです。
「独立を保証する」というのは、言うなれば「戦争の大義名分を得るためのコマンド」です。
例えば、A国の独立を保証しておくと、B国がA国に攻め込んだときに、A国の支援を大義名分として、B国に宣戦布告できます。
この場合、自由に宣戦布告できない民主主義国でも宣戦布告が可能です。
同じ大陸であれば、「好戦性」が上がることもありません。
ちょっとズルいですが、あらかじめ戦争を起こす国が解っていれば、攻められる国に「独立保証」をしておけば、ペナルティーなしで攻めた国と戦争に入れる訳ですね。
同じ大陸の独立を保証した国が宣戦布告されると、「政策スライダー」が「介入主義」に動きます。
政策スライダーについては「政治体制」ページで解説しています。
「宣戦布告」は、民主的な国だと相手の「好戦性」が高くないと自由に出来ませんので注意して下さい。
さらに国の体制が「孤立主義」だと、好戦性に拘わらずこちらから戦争をしかける事は出来ず、「独立を保証する」などの外交も行えません。
国の政治体制による宣戦布告の条件は、「政治体制について」のページで説明しています。
独裁国家だと宣戦布告が自由に行えるので、ゲーム的には独裁的な方がプレイしやすいですね。
例えばアメリカは1936年スタートだと、民主主義で孤立主義なので最悪です。
軍の統帥権を獲得」を実行すると、その国の軍隊を自由に動かせるようになります!
ただし、相手が属国か同盟国で、かつ自分の国より IC(工業力)が低い国でないと有効になりません。
古いバージョンの「ハーツオブアイアン2」では強力な国と同盟して統帥権を獲得すれば、どんな小国でも世界征服できましたが、そんな事は最新版では出来なくなっています。
初期のプレイレポートには強国の「軍の統帥権を獲得」してプレイしているものもあります。
今は無理なのでご注意を。
外交の「遠征軍」というコマンドを選ぶと、属国や同盟国が援軍(遠征軍)を送ってこなくなります。
送られた援軍の補給物資は自分が面倒を見ないといけないので、送られまくると物資が足りなくなって、困る場合もあります。
「もう援軍いらない!」という場合は、「遠征軍を要請しない」に変更しておきましょう。



外交にはもう一つ、自分の国を選んだときに使える「独立を与える」というコマンドがあります。
これを選ぶと、滅ぼした国家が復活するか、占領地に新しい国家が誕生し、自国の「属国」となります。
これら占領地や属国に関する事は「領土統治について」のページで説明しています。

古いバージョンでは、属国の遠征軍で補給がパンクしてしまうことが多々あった様です。
最新版(アルマゲドン)では、遠征軍を送らないようにしたり、送られた遠征軍を返還したり出来るので安心です。