大東亜興亡史 日本軍・兵器名鑑 陸上兵器編

このページでは 「大東亜興亡史 〜トラ・トラ・トラ ワレ奇襲ニ成功セリ〜」 に登場する日本軍の兵器の一覧をリスト表記しています。

このページは、その兵器の史実における歴史・概要を簡単に説明し、ゲームの時代背景を知る参考にして頂ければと思い作成したものです。
歴史に詳しくない方でもわかりやすいよう、初心者向きの解説を行っていますのでご了承下さい。

数値は 大東亜興亡史(PSP版/PS2版/PC版2) における能力で、そのユニットに関連した主要な能力のみを表記しています。
火力の表記は、主要武器の 「火力×射撃数」 です。 ただし射数が 1 の場合は省略しています。
射程は特に表記がない場合は1です。 弾数は主要武器のもののみ表記しています。

命中はゲーム中の表記は「損害力」ですが、ここでは解りやすく「対甲命中」「対軟命中」にしています。
回避もゲーム中の表記は「防御力」ですが、データでは解りやすく「回避」としています。

解説には、上段に史実における機体の概要、下段にゲームで使用する際のアドバイスを掲載しています。

装甲車 九二式重装甲車 改修九四式軽装甲車 TK 九七式軽装甲車 テケ
軽戦車 九五式軽戦車 ハ号 九八式軽戦車 ケニ
二式軽戦車 ケト 四式軽戦車 ケヌ 特二式内火艇 カミ
中戦車 八九式中戦車 乙型 九七式中戦車 チハ 九七式中戦車改 新砲塔チハ
一式中戦車 チヘ 三式中戦車 チヌ 四式中戦車 チト 五式中戦車 チリ
砲戦車 一式砲戦車 ホニT 一式砲戦車 ホニU
二式砲戦車 ホイ 三式砲戦車 ホニV 四式砲戦車 ホロ
試製75粍砲戦車 ナト車 試製105粍砲戦車 カト車 試製105粍砲戦車 ホリ車
重戦車 九五式重戦車 ジロ 超重戦車 オイ

= 装甲車 =

九二式重装甲車  1932.12 Lv1
九二式重装甲車
火力
対甲命中
16
移動力
3-4
武器弾数
3
耐久/機数
2×10
対軟命中
58
対地回避
21
燃料
40
日中戦争の前に起こった、「満州事変」で活躍した装甲車。
騎兵部隊で使われた速度重視の装甲車で、装甲がモロく、歩兵の銃で装甲が貫通したとか、ぶつけただけで装甲が壊れたとかいう話もあるが、速度を生かした機動戦術で大きな戦果を挙げた。
長距離の行軍で馬がヘバった時も、石油さえあれば行動可能なこの車両は非常に重宝され、後に日本陸軍に機甲部隊が導入される大きなきっかけとなった。
だが第二次世界大戦の10年ぐらい前に作られた戦車なので、第二次大戦の頃にはすでに旧式化している。
最初に作る装甲車。 索敵が3あるのでゲーム初期の索敵に使う事になる。
歩兵や非装甲の敵との戦いなら火力が2あるので有利だが、装甲車両が相手だとまるでダメ。 
戦闘に使うなら歩兵や非装甲車両の掃討に使おう。 初期ユニットの中では移動力が高い。
弾数と燃料に余裕がないので、補給は忘れずに。

改修九四式軽装甲車TK  1939.1 Lv2
改修
九四式軽装甲車
TK
火力
対甲命中
13
移動力
3-4
武器弾数
5
耐久/機数
2×10
対軟命中
51
対地回避
24
燃料
40
コレは本当は装甲車じゃない。 荷台を引っ張るための牽引車だ。
しかし機銃が付いていて装甲もあったので、前線の兵士はもっぱら装甲車として使い、名前も「軽装甲車」に変えてしまった。
日中戦争の初期に活躍しており、中国軍は対戦車兵器をまともに持っておらず、装甲車両もなかったので、こんな「なんちゃって装甲車」でも十分な戦力となった。
また、重量が軽く丸太橋でも渡れたため、歩兵と共に行軍しやすい利点もあった。
このゲームで軽戦車や装甲車が使えない元凶。 とにかく弱すぎる!!
火力が1しかなく 九二式重装甲車 より大幅に弱体化、歩兵を倒すのも辛く、こんなの経験を貯めてられないが、これを貯めないとこの先の軽戦車が作れない。
よってこのゲームはまともにプレイしていると、軽戦車を活躍させることが出来ない。
史実の日本陸軍の戦車は、軽戦車がメインだったのに・・・
おまけに史実と違って工作車で作った橋を渡れず、もちろん牽引なんかも出来ない。 索敵範囲も減少。
進化するには、同じステージを繰り返して地道な経験値稼ぎをしなければならないだろう・・・

九七式軽装甲車テケ  1938.12 Lv3
九七式軽装甲車
テケ
火力
対甲命中
45
移動力
3-4
武器弾数
10
耐久/機数
2×10
対軟命中
50
対地回避
26
燃料
50
本当は牽引車だった 「九四式軽装甲車」 を日本軍は装甲車として使っていたが、それじゃああんまりなので、 九四式軽装甲車を正式な「装甲車」に作り直した後継車。
燃費と安全性を考慮してエンジンをディーゼルエンジンに変更し、馬力や速度もアップして、機銃も強化、足回りも改善されている。
だが日中戦争から太平洋戦争初期にかけて活躍したものの、「九五式軽戦車」の活躍の影に隠れて、イマイチ目立っていない。
またしょせん装甲車なので、アメリカ軍と本格的に戦うようになるとまるで歯が立たなかった。
性能的には九五式軽戦車と大差ない。
しかし九五式軽戦車はさらに先の戦車に進化できるが、こちらは進化の行き止まり。
よってこちらを作る事はまずないが、装甲車は 「隠蔽」 が2なので、森や藪などに隠れると若干見つかりにくく、その点は優れている。


= 
軽戦車 =

九五式軽戦車ハ号  1936.12 Lv3
九五式軽戦車
ハ号
火力
対甲命中
45
移動力
3-4
武器弾数
12
耐久/機数
2×10
対軟命中
50
対地回避
24
燃料
50
日中戦争や太平洋戦争の主力と言える戦車。 「ハ号」のハとは「イロハ」のハだ。
日本が最初に作った戦車「八九式中戦車」があまりにも遅くておいてけぼりを食らったので、機動力を重視した設計がなされている。
エンジンは 八九式中戦車 と同じなのだが、車体の軽量化と先進的な足回りによって高機動力を実現した。
ただしそのため、装甲は薄い。 搭載された 37mm 砲は対戦車戦をするには小さかったが、弾速が速く貫通力があったため、ノモンハン事件では戦車戦でも活躍している。
開発当時としてはかなりの高性能だったが、そのため軍部がコレで十分だと思ってしまい、対戦車戦闘用の戦車開発が遅れてしまったという側面もある。
九七式中戦車チハと比べると、こちらは回避が低いが、対甲命中率が高い。
しかし作るには2回の進化が必要で、しかも「改修九四式軽装甲車 TK」を経由しないといけないので、作るのはかなり大変。 史実と違い、ゲームでは 九七式中戦車チハ の方が早く活躍してしまうだろう。
史実では評価の高かった戦車だが、ゲーム中で活躍させるには最初のステージで地道な経験値稼ぎでもしないとムリだ。

九八式軽戦車ケニ  1942.1 Lv4
九八式軽戦車
ケニ
火力
対甲命中
47
移動力
4-5
武器弾数
10
耐久/機数
2×10
対軟命中
50
対地回避
26
燃料
60
「九五式軽戦車」の後継車。 装甲を増やしつつ重量の軽減にも成功しており、足回りもさらに改良し、機関銃も新型にして全般的にパワーアップしている。
しかし 1939 年には完成してたのに、日中戦争の激化で「九五式軽戦車」の生産が忙しく、九五式軽戦車で性能的にも十分だったので、こちらは後回しにされてしまった。
1942 年になってようやく量産が始まったが、すでにアメリカの戦車に対抗できるはずもなく、生産ラインもあまり回して貰えなかったので、100台程度しか生産されていない。
移動力が 4-5 になっているのが大きい。 ソ連の装甲車と同じ速度を出せる。
だが生産開始が 1942 年なので、量産出来るのが遅すぎる。
戦闘力も 九五式軽戦車 と大差ないので、これでゲーム後半を戦うのはムリだ。
初期に作れたら役に立たない事はないのだが・・・ 登場が遅すぎる兵器の1つ。

二式軽戦車ケト  19?? Lv5
二式軽戦車
ケト
火力
対甲命中
48
移動力
4-5
武器弾数
8
耐久/機数
2×10
対軟命中
50
対地回避
26
燃料
60
「九八式軽戦車」の改良型で、輸送機に搭載できる「空挺戦車」として作られた。
主砲や砲塔も新型にされており、空から敵地に強行着陸して攻撃を行う 「滑空部隊」 に編入される予定だったのだが、生産が開始されたのは 1944 年。
もはや空は米軍機が飛び交っている状況で、そんな状態で空輸作戦なんて出来るはずがないため、計画は中止され、普通の軽戦車として本土決戦用に温存されていた。 結局、実戦は未経験だ。
残念ながら、ゲームでは史実のように輸送機に搭載する事は出来ない。
単なる軽戦車であり、能力的には 九八式軽戦車ケニ と大差はない。
むしろ弾数が減っているので弱体化している。 作るのは趣味だろうか・・・

四式軽戦車ケヌ  1944.7 Lv3
四式軽戦車
ケヌ
火力
対甲命中
31
移動力
3-4
武器弾数
8
耐久/機数
2×10
対軟命中
64
対地回避
30
燃料
48
太平洋戦争の後期、当時主力だった「九七式中戦車チハ」ではアメリカの戦車に対抗できなかったため、新しい戦車砲が開発され、それをチハに載せた「新砲塔チハ」が作られた。
そうすると・・・ 以前からあったチハの砲塔があまる。
そこで「九五式軽戦車」の車体に、そのチハの砲塔を載っけてみた「三式軽戦車」がためしに作られた。
しかし軽戦車の車体にチハの砲塔を載せたら、中が狭すぎて操作が困難だった。
そこで砲塔周りのスペースを大きくして中を広くし、操縦しやすくした「四式軽戦車」が作られた。
しかしすでに戦争が末期になっていた事と、お古のパーツのリサイクル品だったため、あまり生産(というか改造+砲塔交換)されないまま、本土決戦用に温存されて終戦を迎えた。
九五式軽戦車からの改造タイプ。 このゲームでは 「改良」 は年月日を無視して行えるので、九五式軽戦車が作れるようになったら、こちらもすぐに改良で作成可能になる。
しかしチハの砲塔は歩兵の支援用であり、対戦車用ではない。 よってこちらにすると、対人命中力は上がるが対甲命中力は下がる。
まあ日本の軽戦車で米軍戦車とかに対抗しても敵わないのだから、割り切ってこちらに変更してみるのもいいかもしれない。

特二式内火艇カミ  1943.1 Lv4
特二式内火艇
カミ
火力
対甲命中
48
移動力
3-4 (1-2)
武器弾数
13
耐久/機数
2×10
対軟命中
50
対地回避
24
燃料
64
「九五式軽戦車」を元にして作った上陸戦用の戦車。 陸軍ではなく海軍が開発した。
九五式軽戦車 を防水構造にして、上陸しやすいよう足回りを改良し、そして車体の周囲に「浮き船」と呼ばれたスクリュー付きのフロート(浮き)を装着できるようにしている。
結果的に大幅に設計が変わっており、九五式軽戦車の面影はあまり残っていない。
太平洋戦争の末期に上陸作戦を行いアメリカ軍と戦っているが、元が軽戦車なので活躍出来なかった。
しかし、このような上陸用戦車は実戦に投入されても失敗しているものがほとんどなので、実際に上陸に成功して、そのまま交戦している点では評価されている。
変形前はフロート付きの状態であり、浅瀬や川、深くない海上を移動できる。
しかし移動力が 1-2 では話にならないし、フロートがある状態では攻撃も出来ない。
フロートを外すと単なる軽戦車になり、川はもちろん工作車で作った橋さえ渡れず、九五式軽戦車と性能も大きく変わらない。 しかも一度変形すると元に戻るには工場などに格納しないといけない。
移動力がもう少しあれば使い勝手も違ったと思うのだが・・・ もうちょっとゲームバランスやゲーム上での使い勝手を考慮した設定には出来なかったのだろうか・・・
どのみち史実をリアルに反映しているとは言い辛い設定が多いのだから・・・ (ちょっと愚痴です。スミマセン)


= 中戦車 =

八九式中戦車 乙型  1935.12 Lv1
八九式中戦車
乙型
火力
対甲命中
28
移動力
2-3
武器弾数
10
耐久/機数
2×10
対軟命中
62
対地回避
26
燃料
34
日本が始めて作った戦車。 第一次世界大戦の頃のイギリス戦車を元にしていて、旧時代の設計である。
ゲームに登場するものは 「乙型」 だが、これはディーゼルエンジンを搭載した後期型で、ガソリンエンジンよりも燃費が良く、当時の日本は石油不足だったので石油の節約は重要だった。
初期の中国戦では中国軍の武装が貧弱だったため優勢だったが、速度が遅すぎて他の部隊に付いて行けず、おいてけぼりを食らって「九二式重装甲車」に出番を取られる事が多かったようだ。
ソ連と戦った「ノモンハン事件」では日本軍の主力を担ったが、ソ連の戦車と比べると明らかに弱くて戦車戦では大敗している。 そもそも、歩兵の支援が目的の戦車であり、戦車戦はあまり考慮されていなかった。
太平洋戦争の頃にはすでに旧式化していたが、生産体制が整っていたため量産は続けられていたようだ。
史実同様、速度が遅すぎる。 対甲命中力も低く、戦車戦はぜんぜんダメだ。
よってゲーム序盤は、敵の歩兵を戦車や装甲車で倒し、敵の戦車には歩兵の火炎瓶を投げよう。
一般的な「大戦略シリーズ」の常識では戦わない方がいい。
歩兵相手には強いので、なんとか経験を貯めて主力戦車の「九七式中戦車チハ」に進化させよう。

九七式中戦車チハ  1938.10 Lv2
九七式中戦車
チハ
火力
対甲命中
31
移動力
3-4
武器弾数
11
耐久/機数
2×10
対軟命中
64
対地回避
30
燃料
42
太平洋戦争における日本の主力戦車。 設計的には「九五式軽戦車」の発展型と言える。
開発当時のレベルとしては優秀な戦車だったが、この戦車は歩兵支援用であり、対戦車戦をあまり考えていなかったため、ノモンハン事件でソ連戦車と撃ち合った時には攻撃力不足が露呈した。
しかし日中戦争はこれで十分だった事や、航空機などの開発が優先された事、新型の開発・生産よりも現行型の量産が重視された事などがあり、後継機の開発は後回しにされてしまった。
そのため最後までこの戦車が使い倒される事となり、次第に旧式化。
太平洋戦争の初期には活躍したが、アメリカの戦車にはまったく敵わず、日本の戦車が「ダメ戦車」と呼ばれる原因になってしまった。
移動力が上がって急に使いやすくなった主力戦車だ。
しかし史実と同様、この戦車は「対人戦向け」であり、対甲命中力は低い。
だが、作った直後からこの戦車の車体を使った「ホニT」「ホニU」と言った砲戦車に「改良」することが可能で、ホニTは対甲命中力が高いので、敵に応じて使い分ける事ができる。
この戦車が登場すれば陸戦はかなりラクになるので、できるだけ早く進化できるよう、がんばって八九式中戦車の経験を貯めよう。

九七式中戦車改 新砲塔チハ  1942.4 Lv3
九七式中戦車改
新砲塔チハ
火力
対甲命中
54
移動力
3-4
武器弾数
10
耐久/機数
2×10
対軟命中
55
対地回避
30
燃料
42
「九七式中戦車チハ」は歩兵支援用に作られており、主砲も対歩兵用の弾である「榴弾(破片が飛び散る弾)」を使う事を想定していて、弾速が遅く貫通力がなかった。 そのためノモンハン事件でソ連の戦車に苦戦!
「こりゃあヤバイ」と対戦車用の長砲身砲を持つ戦車 「一式中戦車」 の開発が始められた。
ところが一式中戦車の開発はなかなか進まず、そうこうしているうちに太平洋戦争が始まり、九七式中戦車チハはアメリカやイギリスの 「M3軽戦車 スチュアート」 や 「M3中戦車 リー」 に大苦戦してしまう。
そこで一式中戦車用に作られていた砲塔を急いで仕上げて、九七式中戦車チハの車体に載せたものが、緊急に作られた。 それが「新砲塔チハ」だ。
だが単なる砲塔交換型なので、薄い装甲はそのままで、おまけに新砲塔チハが量産された頃に M3 よりもっと強い 「M4 シャーマン」 が登場してきて、やっぱり敵わなかった。
「九七式中戦車チハ」 が生産できるようになると、本来は戦争末期の兵器であった「一式砲戦車 ホニT」にすぐに改良できるようになる。 そして 「新砲塔チハ」 と 「ホニT」 では、ホニTの方が強い。
つまり経験値を貯めて新砲塔チハに進化しても、ゲーム上での実用面ではほとんど意味がない・・・
量産可能になったら新砲塔チハの方が安く作れるが、取り柄はそのぐらいだ。

一式中戦車チヘ  1941.9 Lv3
一式中戦車
チヘ
火力
対甲命中
54
移動力
3-4
武器弾数
12
耐久/機数
3×10
対軟命中
55
対地回避
40
燃料
42
「九七式中戦車チハ」 が対戦車戦でイマイチだった事と、「ノモンハン事件」 の教訓から将来もっと対戦車戦が起こる事が考えられたため、戦車戦で戦える主砲を持つ戦車として開発されたのが 「一式中戦車」 だ。
ベースは 「九七式中戦車チハ」 なのだが、新型の主砲を付けるために砲塔まわりを大型化し、さらに前面装甲を増加、それでも高い機動力を得るためにエンジンも強化されている。
だが 1941 年に制式化されたにも関わらず、量産体制がまったく整わないまま放置され、実際に生産が始まったのは 1943 年で、ほとんど本土決戦用に温存されてしまった。
そのため、砲塔だけチハに載せた 「新砲塔チハ」 が代わりに量産されている。
なぜ一式中戦車の量産が遅れたのかは不明だが、車体の重量が増して輸送の問題が出てしまった事と、M4シャーマンが登場してきて 「アレには敵わない!」 とされた事などがあるようだ。
耐久値が2から3にアップしている! これは非常に大きい!
作れるようになったら、以後はこの戦車が主力となるだろう。
ただ、火力は「一式砲戦車 ホニT」の方が強いので、両用していく形になるだろうか。
性能的には、M3 軽戦車(スチュアート)よりは強いが、M3 中戦車(リー/グラント)よりは弱い。

三式中戦車チヌ  1944.12 Lv4
三式中戦車
チヌ
火力
対甲命中
56
移動力
3-4
武器弾数
7
耐久/機数
3×10
対軟命中
55
対地回避
40
燃料
42
太平洋戦争中期に登場したアメリカの戦車 「M4シャーマン」 に日本の戦車はまるで敵わなかった。
そしてM4シャーマンに対抗するには 75mm の戦車砲が必要だと判断されたが、そんなにすぐに戦車砲を作る事はできなかったので、75mm の野砲をムリヤリ改造して戦車用の砲塔にして、それを「一式中戦車 チヘ」の車体に載っけた戦車を作る事になった。
これが 「三式中戦車 チヌ」 で、野砲をムリヤリ砲塔にしているため頭でっかちな外観になっている。
かなり急ピッチな作業によって、開発開始から半年後の 1944 年末には量産体制に入ったが、すでに海を越えての輸送は不可能な状況で、全て本土決戦に温存されたまま終戦を向かえた。
火力が4になった主力戦車。 これで完全にホニTよりも強くなっている。
性能的にはアメリカの 「M3リー」 と同じぐらいだ。 「M4シャーマン」 と撃ち合うと不利。
ソ連戦車と比べると 「T-34-76B」 と強さは同等だが、機動力では負けている。
量産出来るのは1944年の12月・・・ 遅すぎるので、地道に進化で数を増やすしかない。

四式中戦車チト  1945.2 Lv5
四式中戦車
チト
火力
対甲命中
64
移動力
3-4
武器弾数
7
耐久/機数
3×10
対軟命中
55
対地回避
50
燃料
40
無敵伝説を作るほど強かったドイツの重戦車「ティーガー」の話を聞いた日本は、当然のようにこう思った。
「うちもそんなの欲しい」。
そこで日本でも対戦車戦闘を目的とした重戦車を作る事になり、開発されたのが「四式中戦車 チト」だ。
ティーガーには及ばないが、長砲身の 75mm 砲を搭載し、装甲も他国の主力戦車に劣らない重装甲が用意され、エンジンも新型のものを搭載し機動力も確保されている。
だが日本は島国なので、こんな重い戦車を作っても輸送で困る。 よってこの戦車は最初から 「本土決戦用」 に作られていたようで、逆に言うと本土決戦用にした事で始めて、この性能のものが作れたとも言える。
開発・生産が難航し、わずか6輌(もしくは2輌)しか完成しなかったが、戦後にこの戦車を調べた連合国の調査団はかなり賞賛しているので、性能は確かに高かったようだ。
防御力(実質的には回避力)が 50 にアップした戦車。
能力的にはアメリカの「M4シャーマン」やソ連の「T-34-85」とほぼ同等で、ようやく米ソと互角に撃ち合える。
しかし量産出来るのは 1945年・・・ 生産ではなく進化で数をそろえるしかないだろう。
まあゲーム中盤から後半は陸軍は脇役なので、強くなくても大きな問題にはならない。
ここまで来てやっとシャーマンと同等ってところが、日本の戦車を物語っている。

五式中戦車チリ  1945.10 Lv6
五式中戦車
チリ
火力
対甲命中
64
移動力
3-4
武器弾数
10
耐久/機数
3×10
対軟命中
55
対地回避
54
燃料
40
四式中戦車よりさらに大型の重戦車だが、開発は四式中戦車と平行して行われている。
四式中戦車よりさらに強力な 75 mm砲を搭載し、さらに車体にも援護射撃用の 37mm 砲を搭載したダブル大砲戦車。 生産中に 88mm 砲を搭載する計画もあり、それに合わせて車体はかなり大型化している。
また、半自動の装填装置など新技術も色々と盛り込まれていたが、こんな大型戦車を簡単に作れるはずもなく開発は難航し、終戦までに試作車が1台完成したのみで終わってしまった。
試作車はアメリカが持って行ったらしいが、すでに行方不明となっている。
ゲームでは四式中戦車と防御力(回避力)が4違うだけで、ほとんど同じ性能だ。
副砲が装備されているが、主砲と比べて勝る点がまったくないので使う事はないだろう。
戦力的にはシャーマンと同等と言える。 でも 「シャーマンEz8」 よりは弱い。
もちろんドイツの「ティーガー」とかとやり合ったら絶対負けるので、「よーし、日本最強の戦車作ったぜー! 虎と撃ち合ってやるぜー!」とか思わないように。


= 砲戦車 =

一式砲戦車ホニT  1943.2 Lv2
一式砲戦車
ホニT
火力
対甲命中
53
移動力
3-4
武器弾数
5
耐久/機数
2×10
対軟命中
54
対地回避
40
燃料
60
「一式75粍(_)自走砲 ホニT」とも言う。 兵器としては 「対戦車自走砲」 に分類される。
日本の主力戦車 「九七式中戦車チハ」 の 57mm 砲では、アメリカの主力戦車 「M4シャーマン」 どころか 「M3 軽戦車 スチュアート」 にすら対抗困難だった。
そこで 九七式中戦車チハ の車体に 75mm の野砲を乗っけて、砲の周囲を鉄板で囲ったものがその場しのぎ的に作られた。 これが「ホニT」だ。
本格的な戦車ではないが、使用された 75mm 野砲は徹甲弾(対戦車用の弾)も使用可能で装甲車両に対しても威力があり、砲の周囲を囲っている板も 九七式中戦車チハ の装甲より厚く、防御力もそれなりにあった。
だが、戦争後期にフィリピンやビルマ方面に送られたが、輸送中に船ごと沈められてしまったものが多く、数も少なくて主力にはなれなかった。
このゲームではかなり活躍する戦車だ! と言うのも、九七式中戦車チハからの「改良」により、年月日を無視して作る事ができるからだ。
本来は戦争末期の兵器だが、チハの登場と同時に使えるようになるので序盤から中盤の主力を担える。
ただし 「インターミッションでチハを生産」→「改良コマンドで改良費を払う」 という手順が1部隊ごとに必要なので、そのぶんお金がかかる。
しかしゲーム初期の対戦車車両はこれがベストなので、できれば早く作れるようになりたい。

一式砲戦車ホニU  1943.11 Lv2
一式砲戦車
ホニU
火力/射程
5 (射程2-3)
対甲命中
38
移動力
3-4
武器弾数
2
耐久/機数
2×10
対軟命中
52
対地回避
30
燃料
60
「一式10糎(a)自走砲 ホニU」とも言う。 日本の 「自走榴弾砲」 だ。
「九七式中戦車チハ」の車体に 10cm の榴弾砲を乗っけて鉄板で囲ったもので、ドイツで大活躍していた自走榴弾砲 「ヴェスペ」 の話を聞いた日本軍がそれに習って開発したものだが、設計的には「ホニT」とほとんど同じである。 ただ、後方から砲撃するのが主要任務であるため、ホニTより装甲は薄い。
生産数も配備数も不明で、あまり作られていなかったようだが、攻撃力自体は M4シャーマン も撃破可能なものだったという。
間接攻撃が可能な自走砲で、ゲームでは非常に使える車両だ! 
野砲と違って「変形」をする必要がないので、移動後に次のターンからすぐ射撃を行える。
威力も「火力5」と申し分なく、反撃も受けないし、射程は短いがかなり使いやすいユニットだ。
ただし弾数が2しかないので、補給車が必須なのには注意。
また、四式砲戦車ホロに進化してしまうと間接攻撃が出来なくなって弱体化するので、実質ここが進化の行き止まりなのも難点か。

二式砲戦車ホイ  1944.7 Lv3
二式砲戦車
ホイ
火力/射程
対甲命中
32
移動力
3-4
武器弾数
6
耐久/機数
2×10
対軟命中
54
対地回避
40
燃料
40
かなり早くから開発が始まった 「山砲」 を搭載した自走砲。 しかし完成はズルズルと伸びてしまった。
「山砲」 とは歩兵が携帯しやすいよう、分解可能で軽量化された大砲だ。
その山砲を元に開発した砲塔を、九七式中戦車チハ の車体に載せたものがこの戦車で、山砲を元にした分、普通の榴弾砲より素早い射撃が可能だった。
しかし威力や射程は短めなので、主に敵の歩兵や対戦車砲などを排除するのを想定していた。
結局、開発が後回しにされて完成が遅れ、そのまま本土決戦に温存されて実戦には未参加だ。
ゲームでは間接攻撃が出来ないので、単なる戦車である。
しかも 「九七式中戦車改 新砲塔チハ」 から改良する必要があり、新砲塔チハがこのゲームでは微妙な立場であるため、二式砲戦車ホイも作りづらい。
おまけに新砲塔チハからの改良なのに、普通のチハから改良する「一式砲戦車 ホニT」より弱い。
さらに言うと、進化の行き止まりである。 実用性はないので、作るのは趣味だろう・・・

三式砲戦車ホニV  1944.12 Lv3
三式砲戦車
ホニV
火力
対甲命中
54
移動力
3-4
武器弾数
5
耐久/機数
2×10
対軟命中
54
対地回避
32
燃料
60
「一式砲戦車 ホニT」 の後継機。 日本版の 「突撃砲」 と言える戦車だ。
一式砲戦車ホニTは野砲をそのまんま乗っけたものだったので、照準が間接攻撃用で、戦車を直接狙う場合には兵士が自分で狙いを調整しなければならなかった。
そこで 「三式中戦車 チヌ」 用の主砲が完成してからは、これを流用したものが載せられるようになった。
また、ホニTは屋根がなくて上から何か飛んで来たらヤバかったので、ホニVは主砲の周囲を完全に密閉している。 そのため見た目は戦車のようだが、砲塔は回転しないので、ドイツの突撃砲に近い。
三式中戦車の主砲は 「一式中戦車」 の車体に乗せるためのものだったが、ホニVの車体は「九七式中戦車チハ」のままなので、主砲がデカ過ぎてちょっとはみ出している。 本土決戦用に温存され実戦には未参加。
ホニTと比べ、対甲命中力はたったの1しか上がっていない・・・
それなのに防御力(回避力)は大幅に減少。 実際には防御力は高められていたのに・・・
なんだかよく解らない能力設定だが、とにかくホニTと比べると弱体化している。
だが、ここを経由しないと先の兵器に進めない。
上を目指すなら弱体化を承知の上で進化していくしかない。

四式砲戦車ホロ  1944.12 Lv3
四式砲戦車
ホロ
火力
対甲命中
44
移動力
3-4
武器弾数
3
耐久/機数
2×10
対軟命中
49
対地回避
30
燃料
40
「一式砲戦車 ホニT」 の別バージョンと言えるものだ。
一式砲戦車にも使われていた 75mm の野砲は性能が良かったので、慢性的に不足していた。
そこで、あまっていた旧式の 15cm の榴弾砲を乗っけた、大口径砲バージョンを作る事になった。
大口径なので威力はあり、さらにドイツから教えて貰った「成形炸薬弾(高温で装甲を溶かす弾)」を使って対戦車攻撃力も持たせようとしている。
しかし旧式砲+デカ過ぎて、撃てる範囲が狭く、射程も短めで、色々とムリがあった。 装甲もホニUと変わらない薄めのものだったようだ。
フィリピン方面で実戦参加しているが、数が少なすぎた事もあって、戦果があったかどうかは不明である。
ホニUから進化できるが、これにすると間接攻撃ができなくなってしまう。
火力は7と非常に大きいが、耐久は2のままだし、防御力(回避力)も低いし、弾数は少ないし、使い道はちょっと微妙だ。 ホニUは進化させない方が良いだろう。

試製75粍砲戦車ナト車  1944.8 Lv4
試製75粍砲戦車
ナト車
火力
対甲命中
62
移動力
3-4
武器弾数
8
耐久/機数
2×10
対軟命中
54
対地回避
26
燃料
38
連合国から鹵獲した「ボフォース 75mm 高射砲」を元にして作った、75mm の対戦車砲を搭載した試作車両。
この戦車砲は 「四式中戦車」 にも使われているが、ナト車に使われていたものはさらに半自動装填装置などの新技術が導入されており、「五式中戦車」に使う主砲の試験も兼ねていたようだ。
試作車両であったため実戦経験はなく、詳細もよく解っていないが、写真は現存している。
試験車両であるためか、回避が低い上に非装甲(装甲が軟)になっている。
「M4シャーマン」 とかだと対甲命中率の方が高いので、非装甲の方が当たりにくかったりもするのだが、逆に歩兵の機関銃や突撃が恐かったりする。
攻撃は強力で、対甲命中力が高いのだが、防御がないので反撃を食らうと痛い。
強くはないが、この後に続く未完成兵器を作りたいのなら、がんばって経験を貯めるしかない。

試製105粍砲戦車カト車  1945.12 Lv5
試製105粍砲戦車
カト車
火力
対甲命中
68
移動力
3-4
武器弾数
7
耐久/機数
3×10
対軟命中
60
対地回避
36
燃料
40
「こーゆーのを作りたい」という計画と、設計原案図しか残ってない戦車。
大型のディーゼルエンジンを搭載し、パーツなどは出来るだけ 「四式中戦車」 のものと共用する、という構想だったようだ。
となると、四式中戦車は重戦車として作られているため、これも重量級の突撃砲になる予定だった事になる。
105mm の戦車砲と言えばかなりの大口径だ。 作れたら、だけど。
火力が5にアップして、対甲・対人双方の命中率も高いという、優秀な砲戦車だ。
防御力(回避力)は低めだが、耐久は上がっており、火力の高さでM4シャーマンにも対抗できる。
でも、ここまで進化するのは大変だ。 生産年月日は 1945年12月・・・ 戦争はもう、終わっている。

試製105粍砲戦車ホリ車  1946.4 Lv6
試製105粍砲戦車
ホリ車
火力
対甲命中
65
移動力
3-4
武器弾数
6
耐久/機数
3×10
対軟命中
64
対地回避
58
燃料
36
「こーゆーのを作りたい」 と思ってた戦車、その2。
「五式中戦車」 のパーツを流用して作る突撃砲になる予定だったようで、2つの計画があり、「ホリT」がドイツのエレファント、「ホリU」がドイツのヤークトティーガーみたいなのを、「つくりたいな〜」と思っていたようだ。
ゲームに登場するホリ車のグラフィックはエレファントに似ているので、「ホリT」だと考えていいだろう。
一応 「超兵器」 の類になるのだろうか・・・ 日本にとっては。
日本最強の戦車は、五式中戦車ではなく、実はこちらである。
防御も火力も命中力も五式中戦車を上回っており、かなり強力だ。
耐久が3なのがやや弱いが、他国の一流戦車と撃ち合う事もできる性能と言える。
でも、「幻の兵器」だという事を考えると、性能的にはやや控えめといったところだろうか。


= 重戦車 =

九五式重戦車ジロ  1934.9 Lv2
九五式重戦車
ジロ
火力
対甲命中
27
移動力
2-3
武器弾数
10
耐久/機数
3×10
対軟命中
50
対地回避
36
燃料
22
第二次世界大戦の前に作られた「多砲塔戦車」。 多砲塔戦車とは、まだ戦車のスタイルが確立されていなかった頃に、各国で作られていた複数の大砲を持つ戦車だ。
結局、たくさん大砲があってもそんなに撃てないし、小さいのをいっぱい付けるよりデカいの1つ付けた方が良いのが解り、重くなりすぎる、車体がデカくなる、金もかかるなどの理由もあって廃れていったのだが、そんな多砲塔戦車の1つが 「九五式重戦車ジロ」 だ。
八九式中戦車を重装甲にして大砲を複数付けたものだが、それでなくてもノロい八九式中戦車をそんなに重武装にしたら、まともに動けるハズがない。 結局、遅い戦車は使えない事が解り、実戦には送られなかった。
ゲームでは序盤の拠点防衛用に結構便利な戦車だ。
耐久力が3あるのは序盤ではこの戦車だけだし、弾数も多く、火力もあるので長時間都市などを守れる。
また、火力3の副砲は対甲命中力が 45 と高いため、装甲車両が来ても対抗できる。
量産出来るようになるのも早いし、根拠地や敵の来そうな場所の防衛に使うといいだろう。

超重戦車オイ  1945.9 Lv3 大型
超重戦車 オイ
火力
対甲命中
66
移動力
1-2
武器弾数
5
耐久/機数
5×10
対軟命中
64
対地回避
57
燃料
16
第二次世界大戦の最中、こんな噂が流れた・・・ 「ソ連が100トン級の超重戦車を作っている!!」
「えぇい! ソ連の戦車はバケモノか!」 という訳で、ドイツは 「超重戦車マウス」 を計画する事になるのだが、それらの噂を聞いた日本が 「俺たちもデカいの作らないとヤバイぜ!」 と試作したのがこの超重戦車オイだ。
でも、あくまで試験的に作ったものなので、まだ日本の方が冷静だったらしい。
105mm のカノン砲を主砲とし、47mm の戦車砲も副砲として備え、大馬力のエンジンを2つ搭載し、装甲もかつてない重装甲で、そして重量は 120 トン!
しかし実際には砲塔は作られておらず、車体だけ試作してテストしてみたが、移動や旋回中に地面にめり込むので 「ムリがあり過ぎる」 と判断され、そのまま中止になったという。
史実では完成しなかった、ある意味 「超兵器」 的な戦車だが、このゲームでは2回の進化で作れるので簡単に登場させる事が出来てしまう。
移動力は最低、燃料も極小だが、耐久力と火力が高く、回避や命中も良いので拠点防衛のみに使うなら使い勝手のいい兵器だ。 大型兵器なのに 10 機編成というところも、やられにくさに拍車をかけている。
前線に部隊を配置できるマップなら、この戦車で敵を食い止めるのもいいだろう。
主砲の弾数が少なめなのには注意を。

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