大東亜興亡史 ゲームの概要とハード別特徴

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大東亜興亡史大東亜興亡史 〜トラ・トラ・トラ ワレ奇襲に成功セリ〜」は、日本とアメリカを中心にして第二次世界大戦の各方面の戦いを描いた、完全ターン制の戦術シミュレーションゲームです。

登場する兵器数は全ての国のものを合わせて 1150 種類という圧倒的なボリュームです!
日本やアメリカはもちろん、中国・ソ連・イギリス・ドイツ・イタリア・フランス・オランダなど、とにかく多くの国が登場します。

ゲームは日本かアメリカの「キャンペーン方式」で進みます。
1つのステージをクリアする事で次のステージに進む、と言う形で進行し、途中の作戦の結果により史実とは異なった展開になる事もあります。

資金や生産した兵器は次のマップ以降に持ち越しすることが可能で、ユニット(兵器)は敵を倒す事で経験を得て 「レベルアップ」 して少しずつ強くなり、さらに上位の兵器に 「進化」 する事も可能です。
さらにこのゲームの特徴として 「搭乗員」 が存在し、彼らも戦いによりレベルアップして強くなります。

ゲーム内容は、「スタンダード大戦略」や「アドバンスド大戦略」に似たシステムと言えます。
これらのゲームはかなりルールが複雑で、難しい事で知られていますが、それに似たシステムであるため、このゲームも難度も高く、決してシミュレーションゲームの初心者にオススメできるとは言えません。
また、「大東亜興亡史」オリジナルのルールも多数存在します。

よって、かなり手強いゲームですが、しかしスタンダード大戦略やアドバンスド大戦略をプレイした事がある方や、大戦略シリーズをプレイした事のある方なら、決して悩むほどのルールではありません。

 

グラフィックはちょっと残念・・・グラフィックに関しては・・・
スタンダード大戦略などと比べると、物足りないのが正直なところですね。
パソコン版はマップ画面が、PS2 版は戦闘シーンの兵器のモデルや背景などが見劣りします。

PSP 版は PS2 版と同じグラフィックですが、画面が小さくて全体の表示が細かい分、ユニットは精密に見えます。

他にも PSP版、PS2版、PC版のそれぞれで、画面の構成や操作方法などに様々な違いがあります。

 

ハードごとのゲームの性質の違いをまとめると、以下のようになります。
(評価については筆者の私感も含まれていますので、ご了承下さい)

  PS2版 PSP版 パソコン版
名前 大戦略
大東亜興亡史
〜トラ・トラ・トラ
ワレ奇襲に成功セリ〜
大戦略
大東亜興亡史
〜トラ・トラ・トラ
ワレ奇襲に成功セリ〜
大戦略
大東亜興亡史
〜トラ・トラ・トラ
ワレ奇襲に成功セリ〜
発売日 2008/9/25 2008/9/25 2006/8/11
操作性 反応が良くない。
レスポンスが悪く
ボタンを押してから
動くまで遅延がある。
反応が良い。
(というかこれが普通)
マウスによる操作。
とても快適。
マップ画面 PS2/PSP版の画面 PC版の画面
PS2/PSP用に
書き直された画面。
文字は大きい。
ややぼやけて見える。
PS2/PSP用に
書き直された画面。
画面が小さい分
文字なども小さい。
正直言って見劣りする。
ただ3段階の大きさに
切り替えが可能。
画面構成 4:3の画面構成なので
ウィンドウ表示中は
マップが半分しか
見えず
、やり辛い。
ワイド表示の構成。
ウィンドウ表示中でも
PS2より見やすい。
解像度は変更可能。
ウィンドウも自由に
配置可能。
表示情報量も多い。
戦闘画面 戦闘シーンPSP/PS2 戦闘シーンPC
3D 表示。
兵器モデルが粗く
背景も簡素。
見劣りする。
3D 表示。
PS2 と同じなのだが
画面が小さい分
兵器は精密に見える。
2D 表示。
立体表示ではないが
味のある絵。
戦闘前

読み込み
毎回読み込む。
待ってられないので
基本的に戦闘は
非表示。
その兵器の最初の戦闘は
読み込みを行う。
しかしそのデータを本体の
メモリに保存し、
次からは
読み込みがなくなる。

よって割と快適。
ほとんどない。
とても快適。
搭乗員 顔グラフィック付き。
名前は変更出来ず。
顔グラフィック付き。
名前は変更出来ず。
顔グラフィックなし。
名前は変更可能。
(部隊名も変更可能)
セーブ メモリーカードにセーブ。
1つのセーブごとに
1000KB以上の容量が必要で
セーブできる数が少ない。
セーブ・ロードの時間も長い。
SDカードにセーブ。
大容量であるため
セーブ可能数は多い。
セーブ時間も短い。
HDDにセーブする。
いくらでもセーブ可能。
セーブ・ロードは一瞬。
ステージ アメリカ軍の
キャンペーンに
PS2/PSP用の
ステージ追加。
アメリカ軍の
キャンペーンに
PS2/PSP用の
ステージ追加。
普通のステージ数。

PS2版は、PSP版の移植という感じです。
だから PS2 版と言えど、PS2 の機能を生かしたグラフィック等にはなっていませんのでご注意下さい。

私的にオススメなのは PSP 版です。
操作のレスポンスが良くて戦闘前の読み込みも少なく、セーブ・ロード処理も早いです。
あまり精密ではない兵器の 3D モデルも、PSP の画面だと割と細かく見えます。

PS2 版は画面が大きい以外は、操作のレスポンスが悪く、セーブにも時間がかかります。
メモリーカードもこのゲーム専用のものを1枚用意しないと、セーブ数が少なくて辛いですね。

パソコン版は、やはりマップ画面の見た目がちょっと・・・ でも、それ以外は優れています。
マップ画面の見た目に慣れてしまえば、一番快適にプレイ出来るとは言えます。



画面やルールにクセがありますが、しかし第二次世界大戦における大日本帝国の戦いをここまで大規模に再現した戦術シミュレーションゲームは他にありません。
第二次世界大戦の歴史に興味のある人や、手強い戦術シミュレーションゲームにチャレンジしてみたい人は、ぜひプレイしてみて下さいね!

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