第三帝国興亡記2 ゲーム概要紹介

第三帝国興亡記2」は第二次世界大戦ドイツ軍の戦いを扱った、戦術/戦略シミュレーションゲームです。

このゲームには 「戦略シーン」 と 「戦闘シーン」 の2つがあり戦略シーンで外交や生産、部隊の編成や移動などを行い、
戦略シーンで他国の領土に侵攻すると、戦闘シーンに切り替わって戦いを行います。
つまり、戦闘だけで構成されている訳ではありません。

しかし戦略シーンと言っても、内政(政治)のようなものはなく、兵器の生産や開発の指定と、提案される外交などの決定を行う以外は、部隊の編成と移動をするだけの簡単なものです。
よって難しいシステムや複雑な設定はありません。

ゲームは他の戦略/戦術級シミュレーションと比べると、比較的短時間でサクサク進行します。
難易度も序盤のうちはかなり低いので、シミュレーションゲームが苦手な人でも遊びやすいゲームと言えるでしょう。

このゲームの大きな特徴は、進攻先の決定や、外交の取り決めの可否を、プレイヤーが判断できる事です。
基本的な外交事項や侵攻提案は史実に沿って行われ、プレイヤーが出来るのは、それをいつ実行するか(もしくは無視するか)のみです。

しかし、ソ連との条約を結ばないとか、フランス戦を後回しにするとか、イタリアをほっとくとか、史実ではあり得なかった選択を自由に決定することが出来ます。
歴史の IF を自分で作り出すことが出来るのは、このゲームの面白い点と言えるでしょう。

会議はちょっとコミカルだったりするので、これには賛否両論あるのですが、あまり 「戦争の重さ」 を感じさせないためには良いのではないかと思います。

戦闘シーンは大戦略タイプの戦術シミュレーションとなっていますが、一般的な大戦略のルールとはかなりかけ離れている特殊なものとなっています。

正直言って、マップ画面や戦闘グラフィックなどは、あまり綺麗とは言えないのですが・・・
戦闘自体は、将軍の持つ特技や兵器の特性を駆使して戦うというちょっと面白いシステムで、補給線や士気の増減、包囲効果などの要素があり、それでいて戦闘自体はサクサク進むという、やっていて楽しいものになっています。

将軍は経験値を貯めることでレベルが上がり、レベルアップ時には成長ポイントでスキル(技能)や能力値を自由に高めたり出来るなどの、RPG 要素もあります。

とにかく 「第三帝国興亡記U」 は、ゲームバランスが優れていることで知られています。

最初のうちはドイツ軍は強力で、ゲームもサクサク進むのですが、イギリスに苦戦し、ソ連の物量に押され、後から物資不足や兵器不足に苦労するという、史実通りの展開になっていきます。
おそらく、初プレイで勝利を収めることは、まず無理でしょう。

しかし、1度のプレイ時間が短めなので、繰り返しのプレイや、やり直しのプレイがしやすくなっています。
何度かやっているうちに、有効な戦い方を覚え、取るべき外交を学んでいくうちに、徐々にドイツの大勝利へと近づいていく事が出来るでしょう。

あまり有名なゲームではないのですが、プレイヤーからの評判は総じて高い、隠れた名作と言えます。
「B級作品(と言ったら失礼?)の名作」 という感じですね。

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