大東亜興亡史 マレー半島進攻

マレー半島(マレーシア&シンガポール)は当時、イギリスの植民地となっており、特にシンガポールはイギリスの東南アジア方面における一大拠点でした。
アメリカ・イギリスとの開戦を決意した日本は、真珠湾攻撃が行われた日にマレー半島への上陸作戦も開始
こうして東南アジアを巡るイギリスとの戦いが始まります。

イギリス軍はすでにマレー半島に防衛線を築いていましたが、日本軍は史上希に見る快進撃でその防衛線を次々と突破、さらにイギリスが頼りにしていた2隻の戦艦も空からの攻撃であっけなく撃沈されます。
1941年12月、マレー半島において日本流 電撃戦が始まる事になります。

作戦概要
【南部仏印進駐】
作戦開始日時 1941年7月8日 早朝 作戦期限 7月17日 深夜(約10日)
勝利条件 通常(敵全滅か根拠地の占領/破壊) 無条件で次のステージへ
日本 大日本帝国 最大資金 5500  初期収入 5000  最大部隊数 30  プレイヤー
仏軍
最大資金 5500  初期収入 15500  最大部隊数 25  CPU、防御重視
線
*新規参入搭乗員名簿
陸軍 外村朱人(中村明人  下士  ホトケの司令官  (特技は調査中)

当時、インドシナ半島(現在のベトナム・カンボジア・ラオス付近)はフランスの植民地となっていました。
しかしそのフランスは、ドイツとの戦争に早々に敗れてしまいます。

このインドシナのフランス領はアメリカやイギリスが中国に軍事支援を送る輸送ルートになっていたため、フランスがドイツに敗れた後、日本はドイツによって作られたフランスの政権(ヴィシーフランス)と交渉し、この地域に進駐(軍隊を駐留させること)を承認させてここを事実上占領しました。

しかしこれにより、日本軍がアメリカやイギリスの植民地の目の前に進んでくる事になったため、米英は警戒感をさらに強め、日本への石油の輸出禁止や資産の凍結など、強力な経済制裁を行います。
これは日本経済に深刻な影響を与える事となり、日米開戦は決定的なものとなって行きます。


このステージは・・・ あっという間に終わります。
そもそも「進駐」するステージであって、戦争するステージではないですしね。
ある意味、歴史をなぞるためのステージとも言えます。
(なので右のマップも手抜きです。 ご了承下さい。 ^^;)

ステージが始まったら戦闘機などを配置して、そのまま前方に飛ばして下さい。
するとフランス軍の歩兵が2部隊見つかりますので、空襲して撃破しましょう。

もう少し進むとさらに2部隊の歩兵が見つかります。
これも空襲ですぐに倒せるはずです。
これで、フランス軍は部隊全滅・・・ もうクリアです。
簡単ですね。

史実でも、国境付近のフランス兵が抵抗しただけで、その後の進駐はすんなりと行われました。

フランス軍が登場するステージは数少ないため、フランス兵器の鹵獲を狙ってもいいですが・・・
フランスの兵器に欲しいと思うものはないと思います。 飛行場もありませんしね。

作戦概要
【コタ・バル上陸作戦】
作戦開始日時 1941年12月8日 早朝 作戦期限 12月27日 夜(約20日)
勝利条件 通常(敵全滅か根拠地の占領/破壊) 勝利か大勝利かで分岐、転進は最初から
日本 大日本帝国 最大資金 27000  初期収入 7000  最大部隊数 40  プレイヤー
英国軍
最大資金 30000  初期収入 10500  最大部隊数 40  CPU、防御重視
印軍(英領インド軍) 最大資金 40000  初期収入 5500  最大部隊数 25  CPU、防御重視
線
*新規参入搭乗員名簿
空軍(陸) 減藤武夫(加藤建夫  下士  隼の軍神  射撃・暗視・遠目・指揮

真珠湾攻撃があったその日、日本軍はマレー半島北部にも上陸を開始!
アジア方面におけるイギリス最大の拠点「シンガポール要塞」の攻略を目指します。

一方、イギリス軍は密林の中に「ジットラ・ライン」などの要塞線を構築し、さらに戦艦「プリンス・オブ・ウェールズ」と「レパルス」の2隻を擁する東洋艦隊を出撃させて、これを迎え撃ちますが・・・
2隻の戦艦は日本の雷撃機「一式陸攻」の魚雷攻撃を受けて戦果のないまま沈没、陸の陣地や要塞も戦車突撃や夜襲などを受けて、次々と突破されていきます。

インドで徴兵された英植民地軍の士気の低さもあり、日本軍は他に類を見ない程の高速で進軍していきました。


このステージは上陸戦です。
まずインターミッションで「大発動艇」を2つほど用意し、歩兵や騎兵を搭載しておきましょう。
念のため輸送トラックも1つ乗せておいた方がいいかもしれません。

輸送機+空挺兵も出しますが、マレー半島は天候が安定しておらず、しかもこのステージは開始時の天候が必ず雨になっています。
そのまま1日中、雨や霧になってしまうことも珍しくないので、揚陸艇を使った方が確実です。

ただしこのステージで注意しなければならないのは、最大部隊数。 40部隊しか出せません!
陸海空のそれぞれの部隊を出せますが、調子に乗って出しているとすぐに上限に達してしまいます。
何をどのぐらい出すのか計画しながら出撃させて下さい。

また、イギリスには2隻の戦艦がいますので、対艦攻撃が可能な部隊を出す必要があります。
こちらも戦艦が欲しいところなので、まだ持っていない人はインターミッションで購入しておきましょう。

まずは飛んでくるイギリス軍の航空機を撃破し、コタ・バル周辺の上陸地点を偵察、その後に大発動艇で歩兵を揚陸させて空襲で安全を確保しつつ占領しましょう。

同時にバッターニ方面にも大発動艇を派遣し、陸軍基地を占領します。
バッターニ方面には少しイギリスの陸上部隊がいるので、航空機で撃破して下さい。

あとはクアラカンサルの近くの工場と、スリム(緑の根拠地)の上空に零戦の護衛付き輸送機+空挺兵を送り、そのまま占領してしまえばいいのですが・・・
前述したようにマレー半島は悪天候が続くので、運が悪いとなかなか降下できません。
念のため、騎兵や輸送トラックもクアラカンサル方面に走らせておいた方がいいでしょう。

陸軍を使いたい人はバッターニでは出撃させず、クアラカンサル近くの基地を占領してから出撃させましょう。
作業機も出して平地に移動させ、簡易飛行場も作っておきたいところです。
まあよほど悪天候が続かない限り、緑の根拠地が陥落する方が早いと思いますけどね。
史実では陸軍が大活躍した戦線ですが・・・ このゲームでは残念ながら、活躍の場はあまりないと思います。

戦艦レパルスに雷撃をかける
日本軍攻撃機!
でもホントは戦艦で撃った方がいいです。

問題の2隻のイギリス戦艦ですが・・・ マップ右側の海上を北上してくるはずです。
でも護衛などがいる訳ではないので、水上機などを偵察に出して早期に発見し、敵の索敵範囲外から戦艦の砲撃で倒せば被害は受けません。

史実のように陸上攻撃機(九六式陸上攻撃機一式陸上攻撃機)で魚雷攻撃をしようとすると、このゲームの陸上攻撃機はモロイので、逆に反撃を食らうと思うのでご注意を。

なお、イギリスの戦艦が北上して来ず、軍港に引きこもってしまうこともあるようです。
(私の場合、プリンス・オブ・ウェールズ が引きこもりました)
なのでこの場合、船で軍港を塞いで歩兵を送り込むと・・・ 鹵獲出来てしまいます。
日本軍所属の プリンス・オブ・ウェールズ って非常にシュールですが、ゲームですからアリでしょう。^^;

緑の敵を降伏させたら、後はクアラルンプール(赤の根拠地)に進軍して行くのみです。
敵の空港は早めに塞いでおいて下さい。

進軍目標

「コタ・バル上陸作戦」には分岐があります。

勝利だと「フィリピン攻撃」へ移動しフィリピン方面へ、大勝利だと「ボルネオ攻略戦」へと向かいインドネシアでの戦いが続きます。

このページでは大勝利して、このままインドネシア・マレー半島での戦いを続けたものとして解説します。

作戦概要
【ボルネオ攻略戦】
作戦開始日時 1942年1月11日 早朝 作戦期限 1月30日 昼(約20日)
勝利条件 特定の建物の占領、及び通常の勝利条件 ループマップ(転進で最初から)
日本 大日本帝国 最大資金 14000  初期収入 4000  最大部隊数 50  プレイヤー
連合国軍(オランダ)
最大資金 16000  初期収入 10500  最大部隊数 48  CPU、防御重視
英国軍 最大資金 15000  初期収入 5500  最大部隊数 48  CPU、防御重視

マレー半島での戦いが進行している最中・・・ マレー半島の東、インドネシアでも作戦が開始されました。

インドネシアには大規模な油田があり、アメリカによって石油の輸入を閉ざされ、それが日米開戦に繋がった日本としては、この油田を確保する事は戦争の大きな目的の1つでした。
ただ、油田の近くで戦闘を起こしてしまうと、油田が破壊される危険があります。
そこで日本軍は「空挺部隊」を投下して、空からの奇襲で電撃的に油田を占領する事を計画します。

そしてこの作戦は大成功を収め、油田はほぼ無傷で日本軍に占領される事となりました。
ここで活躍した空挺兵は「空の神兵」と呼ばれ、後に格好の宣伝材料として広く喧伝される事になります。


「空の神兵」、すなわち空挺兵のためのステージです!
ステージ開始前に空挺兵を乗せた輸送機を数部隊用意しておきましょう。

このステージは勝利条件が特殊で、マップ内に2ヵ所ある「★」マークの付いた陸軍基地を占領することで勝利となります。
マップ内には敵の根拠地が各地にあり、さらに拡大マップなども用意されていますが、それらは全く無視しても構いません!

始まったら零戦の護衛を付けて、輸送機を2ヵ所の作戦目標へ飛ばします。
セレベス島方面には敵の航空機は来ないのですが、陸には 「40mmボフォース」 という対空砲が各所に設置されているため、輸送機が単独で飛んでいくとダメージを被ります。
零戦で索敵しつつ、対空砲を壊しながら進んで下さい。

目的地に着いたら周辺の部隊を空襲で撃破して安全を確保し、空挺兵を降下して、あとは占領するだけです。
陸軍基地は3ターンで占領できるので、根拠地より早く制圧できます。
2ヵ所の作戦目標を占領したらそのまま戦闘終了ですので、他の敵部隊や拡大マップは気にしなくて構いません。
このステージもある意味、歴史をなぞるためのステージだと言えますね。

ボルネオ島方面にはイギリスの航空部隊がいるため、ボルネオの北にある飛行場で戦闘機を出し、経験値稼ぎついでに迎撃しておきましょう。

史実では油田を占領した後も、連合国(イギリス・オランダ・アメリカ)の海軍との戦いが続きました。
そして結果的に、イギリスやオランダの東洋艦隊は壊滅することになります。
でもこのゲームでは、油田(★マーク付きの陸上基地)の占領が終わった時点でクリアとなるので、その辺りの戦いはありません。

作戦概要
【シンガポール攻略戦】
作戦開始日時 1942年1月15日 早朝 作戦期限 2月5日 夕方(約20日)
勝利条件 通常(敵全滅か根拠地の占領/破壊) 無条件で次のステージへ
日本 大日本帝国 最大資金 4800  初期収入 4000  最大部隊数 60  プレイヤー
英国軍
最大資金 6000  初期収入 19000  最大部隊数 60  CPU、防御重視
線
*新規参入搭乗員名簿
陸軍 川下友文(山下奉文  少佐  マレーの虎  (特技は調査中)
(山下奉文 に関する wikipedia の記述は編集合戦が多発しているようなのでご注意を)

圧倒的な快進撃でマレー半島を南下する日本軍は、ついにマレー半島の先端にある島「シンガポール」の要塞の攻略を開始します。
シンガポール要塞は難攻不落の要塞として知られていましたが、海からの攻撃を想定して作られた要塞であったため、半島側からの攻撃はイギリスにとって想定外でした。

イギリス軍はシンガポールに繋がる橋を爆破し、持久戦に持ち込もうとしますが、日本軍も要塞への砲撃と爆撃を続け、さらにゴムボートでシンガポールに上陸。
補給も遮断されていたイギリス軍は 2月15日 に降伏を決意し、上陸からわずか2ヶ月足らずでマレー半島は陥落する事となります。


いよいよマレー最大の目標、シンガポール要塞の攻略戦です。
このステージは開始直後、航空機が出せません! もちろん軍港もありません。
陸上部隊だけで序盤を乗り切らなければなりませんが、敵には飛行場があるため、そのままでは空爆されて壊滅してしまいます。
いかに早く飛行場を確保できるかが鍵となります。

まずインターミッションで、歩兵を乗せた輸送トラックを複数用意しておいて下さい。
5部隊前後はあった方がいいかもしれません。
場合によっては使い捨てにする必要があるので、やられたり解散しても問題ない、経験値のない輸送トラック&歩兵もあった方がいいでしょう。

開始地点はマップの左上。 目の前にイギリスの陸軍基地があるので、速攻で占領してしまいましょう。

また、そのすぐ前に橋が2つ架かっていますが、この橋はムリに渡らずに出口を固め、渡ってくる敵を待ち伏せた方が有利です。
川の向こう、ラビス方面から「シャーマン」戦車が2部隊ほどやって来ますが、ハッキリ言って日本の戦車では(よほど経験値稼ぎをしているか、2週目でない限り)敵いません!
橋の上で撃ち合っても不利は免れないので、まずは橋の手前で敵を迎撃しましょう。
進むのはシャーマンを倒し、さらに敵が来なくなってからですね。

そして重要なのは、マップ左の敵根拠地「バトパハ」の近くにある飛行場を、一刻も早く占領することです!

ステージが始まったらすぐに歩兵や騎兵を乗せた輸送トラックを、バトパハ方面に走らせて下さい。
途中、「ムアル」という敵根拠地がありますが、そんなものは後回し!!
とにかく先頭のトラックはバトパハの飛行場の確保を最優先します!
ただし橋は占領しないと車両が渡れないので、ちゃんと占領して進みましょう。

史実の日本軍は、
バクリで敵の待ち伏せにあって
主力の戦車部隊が壊滅しました。
史実の二の舞は避けましょう!

もし進軍が遅いと、ムアルを少し過ぎた辺り(マップの「バクリ」と書いてある付近)で敵の装甲車両の迎撃に遭ってしまいます。
こうなると進めなくなって敵の航空機も完成してしまうのでアウトです。

輸送トラックが遅れずに進んでいれば、道を塞がれてしまう前にバトパハに到達できるはずです。
ただし常に高速移動していると手前で燃料切れになるので、残りの燃料を見ながら通常移動と高速移動を使い分けましょう。

バトパハに無事到達し、敵の航空機の完成前に飛行場を押さえることに成功したら・・・ 航空機を配置し、反撃開始です!
トラックや歩兵を多めに生産・配置していた人は、余分な部隊を「解散」させて航空機の配置数に変えましょう。

後は空からの攻撃で陸上部隊の進軍を援護しつつ、敵の残りの飛行場を塞ぎに行き、さらに輸送機+空挺兵などで敵根拠地への降下を狙います。

ただ、マレー半島は悪天候になりやすく、なかなか降下できない事も多いです。
いつまで経っても天候が回復しない事もあるので、ちゃんと陸上部隊も進めて下さい。
シンガポールは空挺兵の降下を狙った方がいいと思いますが、「クライ」や「ジョホールバル」は陸軍で占領するつもりで進んだ方が安定するでしょう。

ここをクリアしたら、次はニューギニア方面のアメリカとの戦いに移ります。

まあ、シンガポールはクリアしなくても次に進むので、バトパハの飛行場の占領に失敗した場合は、転進してしまうのも手ですけどね。

線
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