スタンダード大戦略(アドバンスド大戦略) 攻撃理論

このページでは、「STANDARD 大戦略スタンダード大戦略」 の兵器の武器性能の説明と、戦闘の処理に関する解説をしています。

スタンダード大戦略」 は、実在の兵器の性能を非常に細かく再現しています。
そのため武器の威力は単純に 「攻撃力」 だけで表されている訳ではなく、様々な要素で構成されています。
ですが、そのために初心者には非常に解り辛いものとなっており、そのゲーム内でもほとんど説明されません。

このページでは、そんな兵器の武器性能の見方と、それが実際にどのように作用するのかを解説しています。
(電撃戦の 「軍事演習2」 のページでも解説していますが、それに補足を加えたものです)
ゲームをプレイする上で、ここまで細かく知らなくてもいいとは思いますが、知っていた方が役立つのは間違いないので、戦術を考える上での参考にして頂ければと思います。

説明の内容は、スタンダード大戦略の 「電撃戦」 と 「失われた勝利」 で共通です。


また、「アドバンスド大戦略5」 もほぼ同じシステムとなっています。
アドバンスド大戦略でも武器の性能の説明が少なく、しかも スタンダード大戦略 を経験していない人が多いようなので、兵器の性能の見方が解らず困っている人が多いようです。
そのため、アドバンスド大戦略5」 向けの補足解説も行っていますので、アドバンスド大戦略5のプレイヤーの方も参考にして頂ければと思います。



【 兵器攻撃性能見方 】

まずは基本的な兵器の攻撃性能の見方を説明しましょう。
スタンダード大戦略(および アドバンスド大戦略5)の兵器の武器には、以下のような性能があります!
兵器攻撃力」、「地形攻撃力」、「射程」、「命中率」、「装備数」、「射撃数」、「優先度


搭載武器の一覧は、兵器の 「性能画面」 を表示し、R1ボタン を押して 「武装性能表」 を表示すれば見る事が出来ます。
武器が選択されている状態で R2ボタン を押すと、さらに詳細な 「武器情報」 見ることが出来ます。


(スタンダード大戦略、3号戦車E型の機銃の武器情報画面です)

スタンダード大戦略では1つの兵器に複数の武器搭載されており、右側に一覧表示されています。
画面では 「7.92mm マシンガン」 が2つあるのが解りますが、これは取り付けられている場所(もしくは細かい性能)が異なっているため、このように分かれています。

「武装性能表」 で武器にカーソルを合わせた時に、武器名が 青色」 に光るものは砲塔に、黄色」 に光るものは車体に付いています。 つまり、戦闘で砲塔が壊れたら青色の武器は使用不能です。

加えて、武器が砲塔についているか車体に付いているかは、移動後の命中率に影響します。
詳しくは後述しますが、車両の場合、車体に付いている武器は砲塔についている武器よりも、移動後に命中率が大きく下がります。

また、この戦車の2つの 「7.92mm マシンガン」 のように、同じ種類の武器が複数搭載されている場合は、それをまとめて一度に撃ちます。

(ただ、一部の兵器には同じ武器が後ろと前についているような場合もあり、こういうものは同時に撃てません。
「失われた勝利」 の場合は、兵器画面で 3D モデルを表示し、○ボタンで射撃シーンを表示してみると、どの武器がどこに付いているのか解ります。 まあ、ここまで気にする必要はあまりないですけどね)




参考までに・・・ 以下は 「アドバンスド大戦略5」 の武器性能画面です。


(アドバンスド大戦略5 の 武器情報画面です)

「アドバンスド大戦略5」 では、兵器攻撃力が 「AP貫通力」、地形攻撃力が 「HE貫通力」 という名前になっています。 解りにくいので注意して下さい。
他の要素についてはスタンダード大戦略と同じです。

アドバンスド大戦略5には 「砲塔交換」 はありませんが、それぞれの武器が車体に付いているのか砲塔に付いているのかの区別は存在します。 砲塔に付いている武器は武器名の字の色が青色です。
これは移動後の命中率に影響します。


各項目の意味ですが、
攻撃力(貫通力)」 はそのまま、兵器および地形への武器の威力を示します。
射程」 は攻撃できる距離で、普通は1ですが、3なら3マス先へ遠距離攻撃が可能です。
通常、遠距離攻撃は移動後には行えませんが、突撃榴弾砲・自走歩兵砲・艦船は移動後でも遠距離攻撃が可能です。
命中」 はそのまま攻撃の命中率に関係します。

優先」 はどちらが早く攻撃できるかの判定数値で、これが高い方が先に攻撃します。
つまり、自分から敵に攻撃をしかけても、相手の方が 「優先」 が高い場合、先に敵に撃たれてしまいます。
双方の優先が同じ場合は、双方が同時に撃ちます。

装備」 は、その武器がその兵器にいくつ付いているかです。
装備が2の武器の場合、1度の攻撃で2回の発射判定を持ちます。
射数」 は、その武器を撃つ時に何回撃つかで、マシンガンのような武器なら1度に何度も撃ちます。

例えば、「装備が2、射数が6」 の武器なら、1度に2回の攻撃判定を持ち、
1回当たり6発撃つので、両方当たれば 12発 ヒットする事になります!
2回撃ったうちの1回しか当たらなければ命中は 6 発です。

歩兵のような、防御はないけど回避は高い相手の場合、命中率の低い大砲で攻撃するよりも、機銃を撃って手数で勝負した方が高いダメージを確実に与えられる事になります。
(もちろん、大砲の命中率がすごく高いなら別ですが・・・)

スタンダード大戦略(およびアドバンスド大戦略5)では、威力だけでなく装備と射数も攻撃力に密接に関係するため、この点は見逃さないで下さい。


機関砲も歩兵などには有効!

なお、あまり気にする必要はありませんが・・・ 「重量」 は主に爆撃機の爆弾に付いているもので、その武器を装備したら重量分だけ機体が重くなり、使ったら軽くなります。
「価格」 は弾の値段ですね。 補給時に資金から消費されます。


武器には、自動対空射撃が可能な武器や、反撃専用の武器、反撃不可能な武器などが存在します。

対空」 の文字が黄色の武器は、航空機の対地兵器攻撃に対して、自動の反撃が行える武器です。
対空」 の文字が緑色の武器は、航空機の地形攻撃に対して、自動の反撃を行う武器です。
これらの武器は、射程内で敵の航空機が該当の攻撃をしてきた場合に、どちらのターンかは関係なく、敵より先に自動で反撃を行います。

また、射程の数値の色黄色のものは 「反撃専用」 の武器である事を示します。 自分から撃てません。
射程の色が1〜で、3だけ黄色い場合は、自動反撃時には3マス先も撃てるけど、自分から攻撃する時はとなりしか撃てない事を示します。

射程の数値の色緑色のものは、「攻撃専用」 である事を示します。 反撃は出来ません。
主に遠距離攻撃はこのタイプです。
ただ、戦艦の主砲などは遠距離攻撃が可能ですが、数値の色が緑色ではなく、遠くから撃たれた時でも遠距離からの反撃が可能です。



アドバンスド大戦略5」 の場合、これらの色が異なるので注意して下さい。
アドバンスド大戦略5では、
兵器攻撃に対して反撃する対空射撃は対空の数値の色が青色
地形攻撃に対して反撃する対空射撃は対空の数値の色が緑色です。

また、反撃専用の武器である場合、射程の数値の色が赤色
攻撃専用(反撃不可)の武器である場合、射程の数値の色が黄色となっています。
それぞれの性質はスタンダード大戦略のものと全く同じです。

AD5 の性能画面


【 兵器攻撃時の命中率 】

スタンダード大戦略 (およびアドバンスド大戦略5) では、攻撃に 「兵器攻撃」 と 「地形攻撃」 が存在します。
これはそれぞれ、ダメージ判定、命中率判定が異なります。

まず兵器攻撃の命中率から説明します。
武器の基本の命中率は、単純に 「命中」 の数値がそのまま命中率です。
つまり、「命中」 の数値が 100 の場合、基本の当たる確率はそのまま 100% です。

兵器攻撃の場合、この命中率から相手の 「回避」 の数値が引かれます。
つまり、命中 100 の武器で、回避 40 の相手を攻撃したら、100-40 で命中率は 60% となります。

また、地上兵器で移動後の攻撃の場合、止まって攻撃した場合よりも命中率が低下します。
これは、その武器が車体に付いているか砲塔に付いているかで、移動後の命中率減少値が異なります。

砲塔に付いている武器は、移動後は 「命中」 が 80% になります。
つまり、砲塔に付いている命中 100 の大砲で、回避 40 の相手を移動後に攻撃したら、100 × 0.8 - 40 で 40% となります。
車体に付いている武器は、移動後は 「命中」 が 50% (半分)になります。
つまり、車体に付いている命中 100 の大砲で、回避 40 の相手を移動後に攻撃したら、100 × 0.5 - 40 で 10% となります。

駆逐戦車(突撃砲)のような砲塔を持たない戦車の場合、移動後の命中率は非常に低いので注意して下さい。
また、砲塔のある戦車でも、機銃が砲塔と車体の両方に付いている場合は、移動後は車体の機銃の命中率は非常に低くなります。
歩兵や艦船も移動後は命中率が下がりますが、車両ほどは低下しません。
航空機の場合は、移動による命中率の低下はありません。

ただ、相手が地上兵器で、平地以外にいる場合は、
さらに地形からの回避率修正も加わります。
(俗に言う地形効果です)

主な地形からの回避修正は右の通りです。
例えば森の回避修正は 50% なので、森にいる相手を狙った場合は命中率が 80% だったとしても、地形からの修正により命中率は 80% の半分で、40% となります。

さらに、都市や空港などの 「建造物」 にいる場合、その建造物の耐久値に応じて回避修正が増加します。
耐久値が 99 以下なら変わらないのですが、100 以上になると
右の表の 「回避上昇」 の分がプラスされ、以後耐久値 50 ごとに
上昇分が積み重なっていきます。
つまり、耐久値 250 の都市にいる部隊は、
回避修正を 40%+(5%×4) で 60% 受ける事になります。

また、実際に攻撃する際の命中率の最大値は 99% です。
命中率 100% 以上にはなりません。
逆に命中率の最低値は 1% なので、0 %になる事もありません。

もちろん、空を飛んでいるユニットや、海にいる艦船には地形効果はありません。

地形
回避
回避
上昇
地形
強度
強度
上昇
首都 45% +5% 40 +5
都市 40% +5% 35 +5
補給地 15% +5% 15 +5
空港 10% +5% 20 +5
30% +5% 30 +5
平地 0% - 5 -
50% - 25 -
荒地 30% - 15 -
砂漠 0% - 10 -
湿地 20% - 20 -
40% - 20 -
10% - 40 -
0% - 250 -
要塞 50% +10% 50 +10
スタンダード大戦略・電撃戦 公式完全ガイド より

攻撃の命中率には、さらに距離天候の影響経験値からの修正も加わります。

距離は遠距離攻撃を行う場合にのみ関係し、1マス遠くなるごとに 「命中÷最大射程の分だけ命中率が下がります。
具体的には、命中が 100 で、射程距離が 5 だった場合、1マスあたりの命中減少は 100÷5 で 20 となります。
よって、この兵器で3マス先を攻撃すれば 100 - 40 で命中率 60 となります。
(となりのマスを攻撃する時はペナルティーはないので、ペナルティーが付くのは2マス目からです)
もちろん、兵器攻撃だった場合は相手の回避修正も受けますし、移動後に間接攻撃が可能な兵器だった場合は、移動による命中減少修正も受けます。

天候の影響は、兵器攻撃で影響を受けるのは 「嵐・吹雪」 だった場合のみです。
これらの天候の場合、命中に 20% 減少の修正を受けます。

経験値の修正は、攻撃側は (経験値÷10) が命中率に加算されます。 経験 100 なら命中率 +10 ですね。
回避側は (経験値÷20) なので、経験 100 なら回避 +5 です。
この経験による命中率の修正は、他の要素による命中率の算出を行った後に加算されます。
これは結構重要で、他の要素が低くても、経験値さえ高ければ、それなりの命中率を確保する事が出来ます。

(アドバンスド大戦略5 の場合、さらに 「優先」 にも経験値による修正が付きます。
よって、経験の高いユニットほど敵の先手を取る事ができ、経験値がますます重要になっています)



【 兵器攻撃時の威力 】

攻撃が当たった場合の兵器攻撃のダメージは、「兵器攻撃力」 と、相手の 「防御力」 によって判定されます。
(アドバンスド大戦略5 では、「貫通力」 と 「装甲」 です)

ダメージの計算は、命中率の計算よりもっと単純です。
攻撃側の兵器攻撃力と、防御側の防御力を比較し、その差が 「最大ダメージ」 となります。

つまり、攻撃 30 の武器が、防御 10 の相手にヒットしたら、30 - 10 で最大ダメージは 20。
与える実際のダメージは、1〜20 のどれかとなります。

逆に、相手の防御の方が高かった場合は・・・
ダメージを与えられないか、1ダメージを与えるかのどちらかになります。
武器の攻撃力が高いほど、1ダメージを与えられる確率が高くなります。

全くダメージを与えられなかった場合、戦闘シーンでは車体に当たった弾が 「コツン」 とか 「カンカンカン!」 とか言って弾かれるシーンが表示されます。

つまり、相手の防御力よりも、こちらの大砲の攻撃力の方が低い場合・・・
もはや、大砲攻撃には意味がない事になります。
手数の多い機銃を撃った方がまだマシという事になりますね。
相手の装甲を貫通できる大砲でなければ、戦車砲の攻撃は有効とはならない事は覚えておいた方がいいでしょう。

4号戦車が敵弾を弾き返してる図。
「ゴツン!」 という音がいいです。

ただ、「クリティカルヒット」 が出た場合は、ダメージが +10 されます。
これは計算後のダメージが +10 なので、1ダメージしか与えられないような場合でも、11 ダメージになる可能性があります。
(クリティカルヒットは敵も味方も出る確率があります。 戦闘シーンを見ると出る確率が若干上がり、敵の確率は若干下がります)

ダメージを判定する際には、このダメージの計算を、命中した弾ごとに行います。
1発だけ撃つ攻撃なら、この判定を1回やったら終わりですが、機銃のような射数や装備数の多い攻撃の場合は、命中弾ごとにダメージ判定を行って、それを合計します。

例えば、装備が4で、射数が7の機銃を撃った場合、4×7で最大 28 発命中することになります。
この場合、攻撃力が低くて1発1ダメージしか与えられないような場合でも、最大 28 ダメージ与えられる可能性がある事になります。
つまり、攻撃力が低くても、手数が多ければそれなりのダメージは期待できます。


【 地形攻撃時の命中率 】

地形攻撃」 の命中率は、相手のユニットがいないので、命中の数値がそのまま命中率となります。

つまり、命中 80 の武器なら、そのまま命中率 80% です。
命中が 100 以上の武器なら、すぐとなりに地形攻撃するのであれば、まずハズれません。
そのマスに敵ユニットがいても、このユニット回避は無視されます。

ただ、地上兵器の場合、移動して攻撃すると命中率が低下します。
低下値は兵器攻撃の場合と同じで、砲塔に付いている武器は、移動後は 「命中」 が 80% になります。
車体に付いている武器は、移動後は 「命中」 が 50% (半分)です。
ただし、航空機は移動による命中率の減少はありません。

命中率には、兵器攻撃の場合と同様に、距離、天候、経験値修正も加わります。

距離は遠距離攻撃を行う場合にのみ関係し、2マス目以降、1マスあたり 「命中÷最大射程の分だけ命中率が下がります。
例えば、命中が 100 で、射程距離が 5 だった場合、1マスあたりの命中減少は 100÷5 で 20 となります。
これは、射程が長い兵器であるほど、1マスあたりの命中率減少が少なくなる事を意味します。
逆に言うと、射程の短い間接攻撃は、距離が1マス違うだけですごく当たりにくくなってしまいます。

また、経験値による修正も加算され、(経験値÷10) が命中率に加算されます。
経験 100 なら命中率 +10 ですね。

天候による影響ですが、空からの地形爆撃の場合は、曇りの時は命中率が半減します。
命中 80 %だと、曇りの日は 40% になります。
ただ、曇りの日は地形攻撃をするときに高射砲の反撃を受けても、この高射砲の命中率も半分です。
地上ユニットも、嵐・吹雪の日は全ての攻撃の命中が 20% 減です。

地形攻撃は命中率は高くなりますが、もしハズれるととなりのマスに当たり、そこに味方がいたら味方が犠牲になってしまいます!
命中率が低い地形攻撃を行う場合は、味方が近くにいない場所を選んでください。


【 地形攻撃時の威力 】

「地形攻撃」 による地形へのダメージと、その地形にいるユニットに対する巻きぞえダメージには、地形の強度」 が関係しています。

右の表の 「地形強度」 の数値を見てください。
これが地形の 「防御力」 であり、地形攻撃の際は、攻撃力からこの強度の分が差し引かれます。

つまり、地形攻撃力 100 の武器で首都(強度40)に攻撃を行うと、
100 - 40 で 60 となります。
この 60 を最大ダメージとして与えるダメージが算出されます。
つまり、1〜60 のどれかとなります。

ただ、都市や空港などの 「建造物」 への地形攻撃の場合、その建造物の耐久値に応じて強度が増加します。
該当の地形の耐久値が 99 以下ならそのままですが、
耐久値 100 以上の場合、「強度上昇」 の分だけ地形強度が増し、以後 耐久値 50 ごとに上昇分が積み重なっていきます。

つまり、首都の耐久値が 250 なら、40 + (5×4) で、実際の地形強度は 60 となります。

地形攻撃力が地形強度より低い場合は、ダメージは与えられないか、1ダメージになってしまいます。
なお、表を見てわかる通り、海は最初から強度が 250 なので、海には地形攻撃は効果ありません。

地形
回避
回避
上昇
地形
強度
強度
上昇
首都 45% +5% 40 +5
都市 40% +5% 35 +5
補給地 15% +5% 15 +5
空港 10% +5% 20 +5
30% +5% 30 +5
平地 0% - 5 -
50% - 25 -
荒地 30% - 15 -
砂漠 0% - 10 -
湿地 20% - 20 -
40% - 20 -
10% - 40 -
0% - 250 -
要塞 50% +10% 50 +10
スタンダード大戦略・電撃戦 公式完全ガイド より

そして、地形攻撃したマスにいるユニットへの 「巻きぞえダメージ ですが・・・
これは、地形に与えたダメージから、そのユニットの対地防御力を引き、残った数値を最大ダメージとして被害が算出されます。

例えば、爆撃機が地形攻撃力 100 の爆弾で、対地防御力 20 の戦車がいる、都市(強度35)への地形攻撃を行ったとします。
この時、都市に与える地形ダメージは 100 - 35 で、最大 65 となります。
そして、実際に与えた地形ダメージが 40 だったとします。
この場合、その都市にいる戦車には 40 - 20 で、最大 20 のダメージ、つまり 1〜20 のどれかを与える事になります。

この時に戦車(攻撃を受けた側)の防御に適用されるのは、必ず対地防御力です。
その地形攻撃が空からの爆撃によるものだったとしても、地形攻撃による巻き添えダメージの算出には、必ず対地防御が適用されます。

地形攻撃による敵のユニットへのダメージは、そのユニットがいる地形に大きく左右されます。
例えば、相手が平地にいるのなら、地形強度は 5 しかないので、地形攻撃力をほぼそのまま相手にぶつける事ができます。
これなら4号戦車の初期型(地形攻撃力 29)でも、ある程度のダメージを期待できるでしょう。
しかし、相手が森にいる場合、森の地形強度は 25 ですから、地形攻撃力 29 ではダメージを期待することは出来ません。
地形攻撃は命中率が高いので、命中率の低いユニットで使う機会は多いのですが、撃つ場所を選んだ方がいいでしょう。

通常の攻撃と同様、装備・射数の多い武器なら、その回数だけダメージの算出を行い、それを合計します。
爆弾を 5 発落とす爆撃機の場合で、その地形に全て命中したら、5 発分のダメージを合計します。


(アドバンスド大戦略5 では、地形攻撃によるユニットへの巻き添えダメージの算出方法が異なっているようです。
基本的な計算方法は似ていると思われますが、アドバンスド大戦略5 は1ユニットが 10 機編成ですので、算出された巻きぞえダメージをユニット内の各機に振り分けているような感じだと思われます。
いずれにせよ アドバンスド大戦略5 では、10 機編成という性質上、地形攻撃が非常に強力です)

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